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今回の本命はビナスイート。兵庫転入後から３戦３勝の成績もさることながら、一戦毎にダッシュ力、直線の伸びも良化中。２走前も勝負どころで２着馬に前へ出られる場面がありながらも直線盛り返して勝利と、高い勝負根性も兼備している。陣営の話では４月６日（水）大井競馬場で行われる東京スプリント（JpnIII）が目標とのこと。地元戦無敗で勢いを付けていきたいところだろう。オメガブレインは前走ビナスイートに０秒７差離されての完敗だったが、転入初戦の３走前には勝負どころでなかなか進路が見出せず仕掛け遅れの形なりながらでも０秒２差の３着と肉薄。淀みない展開にさえなれば逆転の目も出てきそうだ。他では、今回逃げ宣言のマイアリエス、ＪＲＡ芝レース５勝のヴァーゲンザイル、前走一歩前進の内容を見せたトーコーニーケ。穴では、針治療明け２走目のエイシンホクトセイを。

ビナスイート…斤量が１キロ増えた前走だったが、その前回でも行き脚はまったく鈍ることはなく終始余裕の一人旅。転入初戦時にボテッと映っていた馬体も一戦毎に絞れてきており、それに比例してレース振りもグングンと上昇中。今回は圧勝した前回とほぼ同じメンバー、加えて斤量も据え置きの５５キロ。当然の主役と言えるだろう。

オメガブレイン…前走はやや期待外れの走り振りにも感じたが、スタートから先行馬たちの隊列がスンナリと決まったことで、差し馬にはやや厳しい流れにもなっていた。その点、今回は下記馬マイアリエスが内枠に入ったことで積極的に動きそうだし、先週から続く外差し馬場もプラス材料。眺めは間違いなく前回よりも良い。

マイアリエス…前走完敗した馬との再戦という点に分の悪さを感じるが、理想の逃げ競馬に持ち込めていなかったという点では多少伸び代も残しているように感じる。現に今週の取材では陣営も逆転狙いの「逃げ宣言」が出ており、ここはハナを譲らない構え。玉砕覚悟の逃げが功を奏せば。

ヴァーゲンザイル…芝長距離中心、ダート戦未経験という点は確かに不安材料だが、調教の動きを見る限りでは特に問題はなさそう。ただ、気になるのは普段から見せる集中力を欠く面。馬場云々よりも、どれだけ真面目に動けるかがポイントとなりそうだ。

トーコーニーケ…前走は道中距離ロスない立ち回りが出来ていただけに、勝ち馬とは時計以上の差を感じたが、チークピーシーズ効果で直線の伸びには良化が窺えた。矯正馬具装着２走目なら更なる前進が出てきても。

エイシンホクトセイ…３走前の同条件戦では外々回らされる展開ながらも３着。前走は針治療明けで中間追い切りも馬なり程度だったが、この中間はビッシリ追い切られ上昇ムード。軽視は禁物だ。