Odds Park 競馬

　30日のライデンリーダー記念は牝馬限定のため、このレースが事実上の笠松２歳No.１決定戦といっていい。転入馬に席巻される昨今、ドリームダークアイ、センペンバンカ、シャイニーネーム、リックカグラらの包囲網は脅威だが、それをかいくぐって逃げるハイジャ、追い込むメモリーミリオンの両生え抜き馬に期待してみたい。

　ハイジャはパンとしない状況でもこれだけやれるのだから潜在能力は相当。名古屋戦は展開や距離より馬場と考えたい。まだ追う手だ。「相変わらずの状態でピッチは上がっていないが、この中間はやけに歩様がいいんだ。距離も２走目だし、自分のペースで競馬ができれば」。

　メモリーミリオンは生え抜き同士の認定競走とはいえあっさりひとマクり。夏休み明けはまるで別馬だ。この距離、この相手でも楽しみ。「前走も抜け出す時の脚が速かったし、ようやく軌道に乗った印象。距離を延ばして着順を上げてきた馬だし、相手強化でもあわよくば」。

　ドリームダークアイはダッシュがつかず後方からだが、逆に強さが際立つ。ひと息入ってどうかだが、距離がプラスに出るようならここも。「骨膜のケアでひと息入ったが、ここを目標にしっかり調整してきた。ふっくらと見せて好仕上がりだし、1600ｍなら力は出せそうだよ」。

　センペンバンカは崩れたのは重賞と準重賞で、南関東の認定競走で勝ち負けしていた馬。仕上がりもまずまずなら力の違いを見せつけるか。「先週の予定を１週延ばしたことで本数も乗れたし、悔いのない仕上げができた。機動力もあるし、南関東の実績からも遜色ないはず」。

　シャイニーネームは当地では未勝利だが、全国交流重賞でも善戦することのできる馬力がある。距離経験も強みになりそうだ。「押せ押せの日程だが、タフな馬で体調の変動が少ないタイプ。この相手で突き抜けるのは難しいが、それなりの競馬はできるはずだよ」。

　リックカグラは盛岡の交流重賞で認定権利をゲット。なかなかの決め手の持ち主だ。小回りコースは微妙だが、それでも注意が必要だろう。「入厩したばかりでつかみ切れない面はあるが、転入初戦としては好仕上がりだよ。追って味のあるタイプだし、距離は合うと思う」。