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2015年7月20日 マーキュリーカップ(Jpn3) (盛岡競馬) ツイート
盛岡競馬 第9レース 新鋭!テイエムダイパワー
全国公営競馬専門紙協会 エイカン
【中央所属馬の評価】
ソリタリーキングは一昨年、平安S(G3)9着から巻き返し、4番人気ながらシビルウォー、グランドシチーらを相手に優勝。昨年は佐賀記念(Jpn3)2着→名古屋大賞典(Jpn3)2着→帝王賞(Jpn1)3着と好調下で1番人気に推されたが、レコード駆けしたナイスミーチューの5着と敗れ、今回、3年連続の出走となる。昨年に引き続き58キロの負担重量となるが、背負い慣れた重量だし、前走の平安S12着も、前記したように直前の結果が必ずしも直結しない過去2年のデータからも巻き返す可能性は十分にありそうだ。
メイショウコロンボは昨年8月、阿蘇Sでオープン初勝利をマークすると、12月の兵庫ゴールドT(Jpn3)、3月の名古屋大賞典(Jpn3)と3連勝。4連勝を狙った前走のかきつばた記念(Jpn3)はコーリンベリー、レーザーバレットの後塵を拝し、3着と敗れたが、これは小回りコースの1400mという忙しい条件が向かなかったのかもしれない。今度はダートでは初距離の2000mが舞台となるが、前々走で1900mの名古屋大賞典をアジアエクスプレス相手に逃げ切っており、少なくとも前走よりは走りやすい条件と思われる。
トウショウフリークは関越S、BSN賞とオープン2勝。重賞タイトルには手が届いていないが、地方開催のダートグレード競走は4戦して名古屋グランプリ(Jpn2)2着、ダイオライト記念(Jpn2)2着、川崎記念(Jpn1)3着と逃げて好戦を演じている。ここ1年は控える競馬を試み、なかなか結果が出ていないが、左回り(2-2-2-1)というデータもあり、近況の結果だけで軽視はできない。
トウシンイーグルはダート転向緒戦となった昨年8月のKBC杯(1600万下)を勝ち、10月のシリウスS(G3)3着、明けて3月のダイオライト記念(Jpn2)2着と、まだオープン勝ちはないものの着実にステップアップの足跡。芝ではセントライト記念(G2)5着など、もともと2200m前後で活躍してきた馬だけに距離には自信のタイプ。スタミナ勝負の流れになれば大きく浮上してきそうだ。
テイエムダイパワーは今年の3月にダートに転じ、いきなり1000万条件を楽勝すると、1600万条件も4→2→1着と3戦でクリアしてきた。とりわけ前走の灘Sは3番手追走から直線抜け出す競馬で、デビュー以来初めて「逃げ」以外の決まり手で勝ち上がる価値のある内容だった。ダートキャリアはまだ4戦。「伸びしろ」はメンバー中最右翼と思われる。
【地方所属馬の評価】
大井のユーロビートはここまで中央4勝、大井2勝で勝ち距離は2000~2500mというステイヤー。4月の地方全国交流・オグリキャップ記念(笠松2500m)では積極策が裏目に出たか7着と凡退し、1番人気を裏切ったが、前走の大一番・帝王賞(Jpn1)では4角7番手から直線力強く伸び切り4着。ニホンピロアワーズ、クリノスターオーといった中央勢を切り崩したのだから立派。一枚レベルが下がるJpn3の今回は前走以上の期待もできそう。
浦和のトーセンアレスは中央所属時にジャパンダートダービー(Jpn1)5着、浦和に転じて日本テレビ盃(Jpn2)4着、浦和記念(Jpn2)3着など、ダートグレード競走では善戦マンで終わるケースが多く、前走の帝王賞(Jpn1)も7着まで。しかし、メンバー最速タイの上がり38秒3の末脚でキッチリ伸び切っていた。今度はコースを熟知する村上忍騎手が鞍上ということで新たな面が見られるか注目したい。
船橋のタイムズアローは1月の東海S(G2)6着、2月のアルデバランS(OP)9着と悪くない走りだったが、今春、中央から移籍。転入初戦となった6月、船橋のオープン特別・短夜賞を快勝。いきなり重賞2勝馬・ガンマーバースト相手に勝つあたりはさすがは元中央オープン馬といったところだろう。距離、左回りともに実績があり、移籍2戦目と合わせ、侮れない存在となりそう。
岩手のコミュニティは前走、伝統のみちのく大賞典を圧巻の10馬身差勝ち。昨シーズン、南部杯(Jpn1)7着、JBCクラシック(Jpn1)8着と強豪相手に奮闘してきた経験が実になってきた印象すら受ける。昨年のこの競走はオープン入りしたばかりで積極策から12着と大敗を喫したが、当時とは別馬。上位争いを期待したい。
【解説者の予想】
主役にはオープン入りしたばかりだがテイエムダイパワーに期待したい。今回はメイショウコロンボ、トウショウフリークという強力な同型がいるが、前走の灘Sで初めて控える競馬で勝ち切った点は非常に心強い材料。そして真夏のJpn3に必要な勢いがある。
相手は流れが落ち着く中距離で快速・メイショウコロンボに改めて期待だが、こちらは同型との兼ね合いが焦点。もちろんソリタリーキングも単候補で、これ以下は流れと展開が鍵に。
トウショウフリークは先手が理想、3分3厘でマクリ切ってしまえば地元のコミュニティの期待もあり、スタミナが問われる流れになればトウシンイーグル、ユーロビートが浮上。馬券的な妙味がありそうなのはタイムズアロー、トーセンアレスとなるが…。
◎テイエムダイパワー
○メイショウコロンボ
▲ソリタリーキング
△トウショウフリーク
△コミュニティ
△トウシンイーグル
△ユーロビート
△タイムズアロー
△トーセンアレス
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