Odds Park 競馬

当初はフルゲート割れの恐れがあった本日のメイン・兵庫大賞典だが、最終的には１２頭無事に揃った。そんな状況に陥ったすべての原因は、今回本命タガノジンガロの存在。交流グレード競走実績もさることながら、地元馬同士の一戦では５戦全勝、全て直線余裕の手応えで突き放す圧勝劇。各陣営が、その能力に一目置く兵庫総大将的存在の同馬、疑う余地のない主役だ。次点争いは熾烈だが、なかでもエーシンクリアーは、前走の佐賀・はがくれ大賞典圧勝で勢いに乗る。この中間も目標を今回の競走一点に絞り入念な乗り込み消化、好感の持てる仕上げだ。他では、同距離３勝のニシノイーグル、地力強化中のオーケストラピットとアランロドの牝馬２騎。上記ニシノイーグルの半弟ホクセツプリンスの切れ味にも要注意。

タガノジンガロ…前走の高知・黒船賞(ＪｐｎIII)は勝負どころから内にハマってしまい、直線も終始砂の深い内を通らされる最悪の展開。その点を考えると、結果０秒５差の３着でも、その差以上に価値のある競馬ができていたように感じる。陣営の話では、この後に再度交流グレード競走挑戦を考えているとのこと。次に弾みを付ける意味でも、地元馬同士のここではさすがに負けられない。

エーシンクリアー…先月１７日の自主能検(１２００ｍ)では発馬から若干モタつく面を見せていたが、直線は地力の違いを見せつけ１着。騎乗した田中Ｊも「短い距離で軽快に動くような気性ではないから仕方ないよ。手応えには問題なかったよ」とコメント。３月以来ではあるが、仕上がりに問題はなさそうだ。

ニシノイーグル…寒い時期限定のイメージが強い同馬、３月の内容から今年もその兆候が出てきたかと思われたが、前走完全な先行有利の流れだったにも拘わらず３コーナースパートから直線一気に追い上げ２着。中間追い切りでも引き続き軽快な動きを披露。例年に比べ、今年はデキ維持しているようだ。

オーケストラピット…２走前は展開や斤量面に恵まれた感を残していたが、前走は斤量１kg増えながらも勝ち馬とは０秒４差の３着。ＯＰ牡馬相手ではどうかと思われていた同馬も、前走内容を見る限り地力を確実に付けてきている印象。今の気配なら重賞舞台でも面白そうだ。

アランロド…前走は重賞直後の一戦とあって控えめな調整だったが、今回は一転、意欲的な乗り込み消化。前走辺りから若干フケの兆候は見られるが、動きを見る限り、仕上がりは間違いなく前走以上だ。

ホクセツプリンス…半兄ニシノイーグルと同じように後方待機策の競馬に替えてからは内容も安定。特にここ２戦は一気に相手が強化されながらも掲示板をシッカリと確保。淀みない展開なら一発も。