Odds Park 競馬

【中央馬】
◇メイショウコロンボは昨年夏に阿蘇Ｓで初めてオープンを勝つと、その後は地方の交流重賞に矛先を向け兵庫ＧＴ、名古屋大賞典を連勝。持ち前の先行力を平坦小回りでいかんなく発揮している。短い輸送時間など条件が合う名古屋を再び選択。いいイメージで戦えそうだ。

◇コーリンベリーはＧIIIユニコーンＳ２着など３歳時からダート短距離戦線で活躍。逃げ限定の印象はあったが、フェブラリーＳではモマれても伸びようという姿勢を見せていたし、前走は外で砂をかぶらなかったとはいえ鮮やかに抜け出しており、進境を見せている。楽しみな４歳馬だ。

◇レーザーバレットは今年に入ってオープン特別を２勝。前走が強烈過ぎて地方の深い砂、直線の短いコースがどうかと逆に考えてしまうが、それまでの勝ったレースの多くは中団より前で運んだものだ。相手が上がったといっても中央馬はほかに３頭だし、ここは流れが向きそうなので。

◇エーシンビートロンは昨年６月に天保山Ｓでオープン特別を勝つと、佐賀・サマーチャンピオンで重賞初制覇。続く浦和・オーバルスプリントも２着に入り、1400ｍ巧者をあらためて示した。９歳になってもまだまだ元気。前にも行けて差しても来られる強みを生かしたい。

【地方馬】
◇エナエビスは兵庫生え抜き。３歳重賞は競走中止、５着と縁がなかったが、自己条件はほぼパーフェクトできて交流戦勝ち。そして初オープン、初の地区交流となった東海桜花賞を頭の上げ下げながら制して重賞ウイナーとなった。競馬がうまく伸び盛りの４歳馬から目が離せない。

◇ピッチシフターは1200ｍのエーデルワイス賞２着から1900ｍの名港盃勝ちまで幅広い距離で活躍しているが、昨年の４着や佐賀・サマーチャンピオン２着などからベストはこの1400ｍで末脚を生かす形だろう。脚力はいまだ健在。ここはこの馬向きの流れになりそうだけに…!?

◇ジョーメテオは南関東移籍後は重賞戦線で善戦多数。浦和・ゴールドカップの勝ちっぷりも鮮やかだったが、笠松グランプリのひとマクりは他馬が止まって見えたほど。ここに向けてのローテーションがいいし、実際にグレード競走でも２、３着がある。中央馬相手でも流れひとつ。

◇サイモンロードは一昨年は当地４大ＳＰI制覇、３つのＧレースも④③⑥着とすべて地方最先着を果たし名古屋の顔として大活躍。昨年はスランプにあえいだが、去勢手術を施すと名古屋記念連覇、梅見月杯３連覇で完全復活を宣言。気持ちさえ途切れなければまだまだやれるはず。

◇アイファーソングは中央時はダート1800ｍを中心に逃げて５勝。キャリアハイは５歳夏のオープン特別３着。10カ月ぶりの実戦だった前走は能試よろしく大楽勝。相手関係から当然だが、スピードの一端は披露した。テンの速さならヒケ取らぬ？　ハナ切って見せ場を作りたい。

◇ファイアーフロートは中央時は芝のマイルを中心にＧIII京成杯オータムハンデなど７勝。高知でダートにも適応したが、グレード競走では入着手前。昨年のこのレースは４角２番手も結局６着だった。夏に地元重賞を３連勝すしたが、その後がやや物足りない。先週のオグリキャップ記念を勝ったリワードレブロンに続きたいが…。

◇トウショウカズンは好位差しでオープン特別勝ちに黒船賞２着、さきたま杯、北海道スプリントカップで３着したのは中央５歳の時。６、７歳は思うような成績を残せず、障害転向も適性を欠き金沢へ。前走はそれなりに脚を使って格好つけたが、あの相手なら勝ってほしかったというのが正直なところだ。

◇ノゾミカイソクはグレード競走となると12年の名古屋グランプリ８着、14年の名古屋大賞典６着、かきつばた記念８着、15年の名古屋大賞典８着。何頭か負かしているが圏内には程遠いもの。最近は地元馬同士のレースでも思ったほど走れない状況が続いている。

【見解】
　印的には、外めの枠だがかえってハナ、あるいは砂をかぶらず２番手というレースがしやすいメイショウコロンボ、逃げるか控えるか迷う枠だが、進境を見せている４歳コーリンベリー、一網打尽の決め手を有するレーザーバレットの順としたが、実は一番うまく運べそうなのはエーシンビートロンだったりする。中央４頭にはそれぞれ勝機があり、展開次第というのが正直なところだ。
　地方馬に割って入る可能性を求めるなら、自在にさばける東海桜花賞１、２着馬のエナエビス、ピッチシフターだろう。

◎メイショウコロンボ
○コーリンベリー
▲レーザーバレット
△エーシンビートロン
×エナエビス
×ピッチシフター