Odds Park 競馬

復活を果たしたサイモンロードが昨年のリベンジなるか、その覇者ピッチシフターが連覇を達成するかに多くの視線が注がれよう。さらには３戦３勝トップフライアーとのハナ争いは見ものだし、３頭やってきた兵庫勢はそれぞれ不気味。ほかにも地元の有力どころが顔をそろえたが、印が回らなかったほど。見どころいっぱいのレースとなった。

　サイモンロードは昨年はスランプに苦しんだが、去勢手術の効果もあってか名古屋記念連覇、梅見月杯３連覇で完全復活。昨年のリベンジを果たし、東海桜花賞２勝目を狙う。「トモに幾分疲れが残っていますが許容範囲でしょう。調教も思ったように積めました。オーバーペースになるのを避けるためにもハナにはこだわらず、臨機応変のレース運びをしたいものです」。

　ピッチシフターはグレード競走２着など短距離の差し合戦なら牡馬一線級ともヒケ取らぬ３歳、４歳以上最優秀牝馬。2015の始動も予定通りこのレースから。連覇も想定内!?　「冬場は無理をせず休養に充てたのは予定通り。追い切りもいい動きでしたし、ここへ向けて順調に仕上がりました。ポン駆けも利くタイプで力を出せる態勢です」。

　トップフライアーは影も踏まさぬ逃げ切りで３連勝。さすがは直前まで中央1600万でハナを切っていただけはある。当初からここ目標のローテ。相手は違うが楽しみはある。「ここを目標にしてきただけあっていい仕上がり状態だね。乗りやすく控えても対応できるから、レース運びは枠順ひとつ。勝ちっぷりからして底を見せていないし、当然期待感を持って臨むよ」。

　エナエビスは３歳重賞は中止、５着と縁がなかったが、自己条件はほぼパーフェクトで交流戦２、１着まできた。初オープンが地区交流重賞となるわけだが、あえて臨んできたからには。「前走時は完ぺきだったが、今回もそれに劣らぬぐらいのいい仕上げができた。追い切りの動きも良かったし状態に関しては何の不安もない。伸びしろのある馬だけに能力を信頼して臨むが、初輸送などクリアしなければならない点も多いからねえ」。

　エリモミヤビはピークは５歳秋だが、昨年後半は盛り返し傾向にあり３走前にはエーシンシャラクを完封している。東海地区への遠征も２度目。末脚の生きる流れになれば。「名古屋コースがこの馬に合うかどうかだが、輸送は問題ないし、追い切りの動きや状態面からも力は出せそうだよ」。

　エーシンユリシーズは中央から戻って以降は思ったほどでないが、それも兵庫オープンでの話。白銀争覇ではノゾミダイヤに冷や汗をかかせた。やや距離不足も流れひとつで。「追い切りの動きを見ても素軽さはアップしていたし、前走時よりもいい状態。その上にレース輸送だから馬体はさらにすっきりしていい感じになるのでは」。