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2011年4月11日   福山桜花賞 (福山競馬)  

福山競馬   第10レース   3冠へ咲き誇る瀬戸王クラマテング
福山エース・樋本輝明

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オープンの力関係、距離適性を考え合わせるとクラマテング主役は動かしがたい。今季は全体的に気合不足で桜3連覇に黄色信号が点滅も、とにかく超スローの逃げで上がりの競馬に持ち込めるメンバー構成。瀬戸内最強のスピードに注目だ。逆転候補は目白押しだ。なかでもフェアームーランは道中折り合いがつけば2250でも一気に決めるだけのパワーを備えた実力派。気性的に長丁場は不向きでも、競走能力の高さに食指を動かされる。長い脚を平均して使えるシルクホウオー、4歳最強フォーインワンも体調が上向き、2番手から応戦か。好配狙いなら高知赤岡の手腕でナリタブラック。前モツれなら直線突っ込みの怖さが漂っている。

《レースはこうなる》福山競馬における長丁場戦は毎回のように超スローで落ち着き、前々で決まるケースが再三。今回もクラマテングがアドバンテージを取り、フォーインワンの2番手でゆったりとしたペースに落ち着きそうだ。好位には掛かり気味でフェアームーランファイトオングラスフジノアリオンゴールデンペガサスが一団となって追走。逆転戴冠に満を持すシルクホウオーは中団をガッチリとキープし、後方グループはナリタブラックムサシボーマルサンサイレンスがひしめき、挑戦勝負に賭ける。向正から徐々にピッチは上がりそうだが、道中の楽逃げで脚を残しているクラマテングが三分三厘から後続を一気に突き放すか。展開的にはクラマテング優位の一戦とみるが…。

クラマテング 年明けの福山大賞典を独走逃げで制し、瀬戸内の最強ステイヤーに君臨。桜花賞は一昨年、昨年とスピードの違いで連覇を果たすなど、とにかく長丁場でのどう猛な逃避行には鳥肌が立つほど。前走のファイナルグランプリは大外枠が響き、ハナに立つまで無理脚を使わされたことが敗因。4歳最強フォーインワンがどう攻めてくるかがポイントだが、スタートからゆったりとしたペースに持ち込んで楽々の独り旅か。今季は乗り込みが浅く、気合のなさも顕著で絶好調のピークは過ぎたものの、展開利と得意のスタミナ戦で桜花賞3連覇へ大きく前進。スピードで一気に押し切る公算大か。3冠獲りへ黄金の逃げ披露。
(嬉騎手)攻め馬での活力に乏しいという感じで絶好調のピークは過ぎたキライも、ある程度の力は出せる態勢。とにかく長丁場でこそのスピード派だし、メンバー的に超スローで逃げられる一戦。絶対的な自信はないが、3連覇は十分可能なはずだ。

フェアームーラン 6歳の若さが魅力だし、迫力ボディーから繰り出すハードパンチに威力。メンバーによっては先行することも出来れば、前が忙しいとなれば差しても来れるオールラウンドプレイヤー。どんなパターンのレースにも対応の利くクレバーさがこの馬のセールスポイント。テンションの高いタイプで2250のスタミナ戦は未知数だが、折り合いさえスムーズなら爆発力でV圏内だ。
(柳井師)カリカリとした性格なので距離適性がどうか。超スローになっては道中掛かって自滅も覚悟しなければならないが、平均ペースに落ち着けば力を存分に出せるはずだ。とにかく超スローにならないことを祈るだけ。流れさえ合えば破壊力で勝ち切れる資質の持ち主。

シルクホウオー 長い脚を平均して使えるタイプで明らかに2250メートルの長丁場向きか。持久力に自信があり、ゆったりと追走可能なスタミナ戦で威力倍増のムードが漂っている。前走時は体の線が細くなりすぎたという印象だったが、今回は適度のレース間隔があり、馬体がふっくらして上げ潮状態。クラマテングの逃げをフォーインワンが深追いするパターンになればしめたもの。逆転戴冠の可能性は十分だろう。
(石井厩務員)もともとカイ食いのペースが遅いが、今季はかなり体がふっくらしている。末脚に持久力があり、距離の2250㍍も望むところ。この馬のよさが生きそうなスタミナ戦だけに期待感を持って臨める。きわどいレースになりそうだ。

フォーインワン 3歳時はダービー、福山王冠を圧勝して2冠ゲット。福山大賞典でも2番手からクラマテング相手に1馬身半まで追い詰めるなど、4歳が誇るスピードランナーだ。大賞典後は疲労の蓄積が顕著に現れていたが、ハードに乗り込めるようになって一時のスランプからは脱した印象。クラマテングの逃げを徹底マークで三分三厘からスパートを賭けるか。一気抜け出しのシーンがあっても驚けないところだ。もちろん注目株。
(楢崎騎手)前2走よりもハードに乗り込めるようになってムードは上げ潮。初の一線級相手だった大賞典でも2着に健闘したほどだし、距離的な問題は全くない。2番手をスムーズに立ち回れればチャンスがあってもおかしくない。

×ナリタブラック 明けて9歳の高齢で全盛時の破壊力にかげり。2走前の六甲盃(園田)では6着と気を吐いたものの、年齢的なパワーダウンは隠せない。十八番とするスタミナ戦でどこまで食い下がれるかだが、もう昔の名前では通用しない?アーティスト、高知赤岡の手腕が頼りで穴にマークしたいが…。
(徳本師)正月明けからこちら、体調はかなり上向きムード。もちろん全盛時のパワーは望めないが、六甲盃の6着くらい走れば得意のスタミナ戦で見せ場以上のレースになっても…。いずれにしても赤岡くんの手綱捌きに期待している。

ファイトオングラス 福山大賞典3着で一流ランナーの仲間入り。オープンだとワンパンチ足りないイメージは否定できないが、それでも平均ペースに強い脚質でスローに落ち着き長丁場のレースで先行食い下がりの余地を残している。相手なりに動ける粘っこさもあり、好位に構えて二枚腰を存分に生かし切るか。最大惑星だ。
(倉永助手)平均ペースに強いタイプなので長い距離は大歓迎。出来そのものにも安定感があり、スタートクリアで位置が取れればそれなりに動けると思っている。いずれにしてもしぶとい脚で大崩れはないはずだ。

ムサシボー 一昨年の大賞典馬であり、スタミナ戦に自信を持つ古豪だ。年齢的にかつてほどのパワーを望むのは酷だが、前走は健在ぶりをアピールするパワフルな脚を駆使しての完勝劇。馬体にも活気があふれ、一時の低迷期からは完全に脱出。3着狙いで一考も…。
(黒川騎手)体か充実してきたし、全盛時の精気を取り戻しつつある。一昨年の大賞典を圧勝したように距離も長ければ長いほど味が出る。流れがハマればひとアワ吹かせる自信は持っている。

フジノアリオン 体の傷みが徐々に回復して最悪の状態からは脱した印象。ここ3戦は乗り込み不足が直接の敗因でけっして力負けしたわけではない。昨年は桜花賞3着、菊花賞2着の実績があり、スローで流れる2250の競馬はお手のもの。バテない先行力で二枚腰を繰り出すか。善戦の余地は十分にある。
(岡崎騎手)最悪の状態は脱したが、まだまだこの馬本来の迫力にイマイチ。いずれはよくなってくるだろうが、依然として手探りの状態。いまの段階で長丁場を乗り切ることは難しそうだ。

マルサンサイレンス マイルの差し馬というイメージが強いが、昨年の菊花賞では自分からレースを作りに行っての4着がキラリ。超スローの流れに泣いたが、直線1ハロンの脚は際立っていた。暖かくなって体に柔らか味が出てきたし、毛づやも上向く一方。前が極端に忙しくなれば突っ込みシーンがあっても…。無視はできない。
(宮野厩務員)この馬なりに順調な姿。終いひと脚あり、前がガリガリやる展開になればしめたもの。極端なオーバーペースになれば可能性がないともいえない。

ゴールデンペガサス どちらかといえばマイラーの血でスタミナ勝負に弱点。ましてオープンでは実績らしい実績がなく、力関係でも一歩見劣る印象。入着があれば上出来だろう。
(松井騎手)仕上がりに関しては及第点だが、この馬にとって2250は長すぎるという印象。メンバーもかなり揃っており、厳しいレースは避けられそうにない。

おすすめ買い目

馬単 4→10 4→1 4→7 4→6 10→4 10→1

 

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