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2011年3月13日   福山プリンセスカップ (福山競馬)  

福山競馬   第9レース   重賞3連覇へ秒読み新女帝ムツミマックス
福山エース・樋本輝明

fukuyama05.jpg昨年暮れのヤングチャンピオン、年明けの若駒賞で重賞連覇を果たした新たな女傑候補ムツミマックスで文句なしだ。3歳の同世代の牝馬対決なら競走スケールは別次元。早め好位に構え、破壊力の違いで独走決着が濃厚だ。レースの焦点は2着争いに絞られるが、これは横一線のムード。実績では福山2歳優駿の覇者ユメミルチカラだが、折り合いの難しいタイプで距離延長がネック。狙いはリフレッシュ効果で体力が回復したラピッドリーサン、ゲート次第で切れ者マルサンスパイスの突っ込みだ。特にリーサンは母がアラブの快速牝馬として一世を風靡したあのラピッドリーラン。鞍上に兵庫の名手板野を再度起用して一発ドンデン返しをもくろむ構え。好配狙いなら格上挑戦も、距離歓迎と鞍上下原でヒカルコンコルドの突っ込みか。格好の狙い目だ。

《レースはこうなる》速さで勝るビクトリーロマンが主導権を握り、掛かり癖のあるユルミルチカラは折り合いをつけながら、2番手マークか。その直後にローズサーペントが位置し、ムツミマックスもメンバー構成を考えれば4,5番手以内で早めスパートのムード。マルサンスパイスラピッドリーサンはゲート次第で先行することも考えられるが、今回は距離が1800戦。じっくり脚をタメる作戦に打って出そうで2頭とも中団マークか。ゴールドキャンドル以下、ヒカルコンコルドユノエスクードアイビスカラーが団子状態となって後方グループを形成。向正から一気にペースが上がり、ムツミマックスが3角では先行2頭を捕らえる構え。流れを考えるとラピッドリーサンマルサンスパイスが直線一気に浮上する可能性が高いが…。

ムツミマックス 若駒賞で6馬身圧勝のあと、B2の古馬戦でじり貧続き。ただここ2戦はあくまでこのプリンセスカップを見据えた使われ方で体に余裕を残した仕上げ。ここへ備えて調整にぬかりはなく、3歳の同世代の牝馬限定戦なら絶対能力で一枚抜けた存在。若駒賞時からみると馬体のハリがトーンダウンの印象もなくはないが、気分の乗りは文句なし。心臓破りの三分三厘マクリから重賞3連覇を果たす可能性はきわめて高い。もちろん取りこぼせない一戦だろう。
(末広師)絶好調のピークを過ぎ、体そのものに疲労を感じる。問題点があるとすればその点だろうが、3歳牝馬限定の牝馬戦ならパワーで一歩も二歩もリード。今回に限っては絶対的な自信はないが、メンバー的には負けられないのが本音。馬の力を信じている。

ラピッドリーサン 母はアラブの天才疾風として一世を風靡したあのラピッドリーラン。母とは対照的にゲートの甘いタイプで速い脚が使えない弱点があるものの、前走はブランク明けのハンデがあったにもかかわらず、後方から終いの瞬発力で復調アピール。タイプ的に距離延長向きだし、リフレッシュ効果で体力面もかなり回復。極端なゲートミスさえなければ名手板野の2走目でキナ臭いムードが漂っている。絶好の狙い目だ。
(藤井美助手)スランプが続いたが、ゆっくり静養した効果が前走のレースで現れていた。まだまだゲートに課題を残すが、前走でも立ち遅れながらいい脚を使っていた。鞍上がスラッガーの板野騎手だし、距離が延びて十分楽しめると思っている。

マルサンスパイス ゲートに不安定な面はあるが、どんなパターンのレースでもこなせるレース巧者。前に行って粘り強く、後方からでも終い確実に瞬発力を駆使する点が心強い。体つきがスリムだが、前走はプラス7㌔と回復するなど、カイ食いアップで体力強化が目立つ。バテない脚と勝負強さでひと波乱起こすか。最大惑星だ。
(鎌本助手)馬体に実が入って前走よりもいいムード。スタートも以前ほど悪くないし、スムーズに位置が取れればかなりやれると思っている。もちろんタイプ的に距離延長もプラス効果を生むはず。1頭強いが、それ以外のメンバーなら…。それなりに自信はある。

ユメミルチカラ 昨秋の福山2歳優駿を制したスピードランナー。マイルのヤングチャンピオンでも内々の窮屈なパターンのレースからムツミマックス相手にパワフルな追い上げを披露。実績では胸を張れるが、どちらかといえば早熟派で成長力に一抹の不安。まして馬そのものが神経質で折り合い面にも課題を残している。果たしてスタミナ勝負の1800で力を出し切れるかどうか、正直なところ微妙な一戦。あくまで押さえ程度にとどめたいところだ。
(高本敏師)前走は体を肥やすために攻め馬をセーブしてレースに臨んだ。ここ2戦は相手がA4ということもあり、全くの参考外。牝馬限定のメンバーならスピードレベルで一枚上だし、道中折り合えれば距離も問題ない。いい勝負を見込んでいる。

×ヒカルコンコルド マイルでの通算成績が4戦、二着3回。距離が延びて真価を発揮してきた好素質。格下のイメージだが、スタミナ勝負に絶対的な自信。凄みある末脚で見せ場を作るか。鞍上下原の手腕も魅力で狙って面白い存在だろう。
(徳本師)前走はスローすぎて自分から仕掛けたので終いが甘くなっただけ。距離が魅力だし、末脚勝負の流れに持ち込めればしめたもの。下原鞍上でソコソコ程度の期待感は持っている。

ゴールドキャンドル 自在に動けて勝負強い脚質。3歳牝馬の最強クラスではワンパンチ足りないイメージがつきまとうが、とにかく相手なりに走れる手堅さがこの馬の最大武器。追ってバテない脚があり、距離延長も明らかにプラス材料。人気薄で気楽に乗れるし、3連単の3着狙いという点ではこの馬に魅力を感じる。
(松井騎手)引き続き出来に安定感があり、ムード的には上々。相手が強ければ強いほど能力を出し切る堅実型で崩れの少ないタイプ。前が忙しい流れになれば勝負強い脚で善戦は十分に見込めそうだ。

ビクトリーロマン 2歳時に7勝をマークしたほどのスピード派だが、11月戦のあと歩様悪化で一頓挫。まだハードに鍛えられず、低迷状態から抜け出せないのが本音。玉砕の逃げ覚悟だが、距離が1800ではスタミナ消耗の危険性が…。現段階では見せ場以上のレースは難しそうだ。
(羽原厩務員)不安のあった歩様は徐々に回復してきたが、まだバリバリと乗り込めない。目一杯に仕上げられないし、今回は距離がさらに200㍍延びた。持久力を要求されるだけに厳しい感じだ。

ユノエスクード 年明けの若駒賞でアワヤ3着の追い込みを誇るが、ここ2戦が後方のまま全く動けずじまい。冬将軍の到来とともに毛づやが落ちて出来は下降線の一途。終い切れる脚が武器だが、体力が伴わない現状では追走に泣きそうなムード。入着があれば…。
(沖助手)寒い時期になって一気にトーンダウン。冬場には弱いタイプの牝馬でこれから暖かくなってどこまで持ちかがカギ。まともな状態なら距離的に楽しみはあったが、現状はお寒いばかり。強気になれないのが本音だ。

ローズサーペント ここ2戦のマイルで見せ場たっぷり。徐々にスタミナアップの趣きだが、今回は距離が1800㍍。典型的なスプリント派で持久力勝負の1800では息遣いが気がかり。ましてスムーズに逃げられることも絶望的なメンバー。劣勢か…。
(徳本師)今季も動きの反応はいいが、さすがに距離が1800㍍だとスタミナが続かない。スムーズに行けそうにもなく、流れにも苦しみそうなムード。あくまでオリンピック精神で臨むだけだ。

アイビスカラー 前走はレース直前になって脚部不安で急遽取り消しの憂き目。状態は回復傾向だが、病み上がりで出来そのものは七分程度。終い切れる脚が武器だが、手探り状態の現状からは恵まれても入着ラインに落ち着きそうだ。
(岡本厩務員)傷腫れで前走を使えなかったが、かなり状態は回復してきた。とはいえ、一線級の牝馬では力関係での見劣りは否定できない。距離はプラスに傾きそうだが、ここでは…。

おすすめ買い目

馬単 5→3 5→8 5→6 5→7 3→5 8→5

 

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