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2011年1月16日 若駒賞 (福山競馬) ツイート
福山競馬 第10レース 女帝ロードを行く大物牝馬ムツミマックス
福山エース 樋本輝明
3歳戦の力関係を考えると暮のヤングチャンピオンで一騎打ちを演じたムツミマックス、ユメミルチカラで平穏に収まりそうだ。この両馬の力量は紙一重だが、馬体センス、将来性で優れるムツミマックスが僅かにリードか。距離適性からも自慢のパワーでヤングチャンピオンの再現を果たす可能性はきわめて高い。対するユメミルチカラは完成度とスピードでリベンジを狙う。一気逃げに持ち込める展開利があり、むざむざとは引き下がれないところだろう。二強に一矢報いるとすれば母の血が優秀で先々が楽しみな逸材リニアステップ、精神面での成長が著しいユノエスクードの鋭い切れ味だが…。
◎ムツミマックス 2歳王を決定する暮れのヤングチャンピオンが後方待機から向正スパートの豪快な脚で馬群を一気に切り裂いた。これまでは単調なスピード派のイメージだったが、3走前から差しに徹してひと皮むけたレースパターンで成長ぶりをアピール。牝馬にしては堂々とした馬格を誇り、先々の楽しみは3歳牝馬でも一枚抜けた存在。ヤングチャンピオン同様、待機策から道中脚をじっくりタメて勝負どころの三分三厘からパワーでネジ伏せにかかるか。ユメミルチカラを返り討ちのムードだ。
(桜井助手)馬体に迫力が加わり、出来としてはヤングチャンピオン以上と断言できる。ヤングチャンピオンが先行オンリーから脱皮する終いパワフルな脚だったし、夏を越して馬そのものが進化したという印象。マイル戦もピッタリ合いそうだし、2011年は白星スタートで決めたい。
○ユメミルチカラ ヤングチャンピオンでは痛恨の敗北を喫したが、スタートの一完歩が甘く終始ポケットに入り込む最悪のパータン。並みの馬なら3着もなかった窮屈な流れで直線は地力で外へ持ち出し、ムツミマックスを1馬身差まで追い詰めたスピードと勝負強さは敗れて強しを印象づけるものだった。将来性ではムツミマックスに一目置かざるを得ないが、現段階の完成度とスピードでヤングチャンピオンのリベンジを果たすか。ゲートのタイミングさえ合えば速さで一気に決着をつけるシーンも。いずれにしても再度マッチレースの公算大だ。
(黒川騎手)体がふっくらして以前のひ弱さが影をひそめてきた。ヤングチャンピオンの敗因はスタートから終始包まれて自分の競馬ができなかったこと。まともなら勝っていた一戦だし、とにかくスピード、プラス勝負強さを兼ね備えた牝馬。スムーズな逃げならリベンジ狙える。
▲リニアステップ 母が快速で鳴らした名牝タイキエルドール。大器晩成型で馬そのものが未完成だが、ひと皮むけてくれば血筋のよさから出世する可能性は大きい。速い脚があって大バテしないし、なんといっても2年連続リーディングジョッキーに輝いた楢崎騎手のスーパーテクニックが心強いばかり。ガッチリ好位に構えて粘っこい脚で応戦か。3着狙いならここだろう。
(楢崎騎手)まだ馬そのものが幼すぎるという印象だが、先々は走ってきそうな良血馬。速い脚が使えるし、流れに乗れればバテない強みの持ち主。ペース次第で見せ場があってもおかしくないところ。いずれにしても大きく崩れる不安はなさそうだ。
△ユノエスクード 馬ゴミで包まれるレースに弱点を抱えていたが、精神面での成長が急で勝負強さが大幅にアップ。ガサのない牝馬にしては瞬発力に優れており、直線差し比べのレースに持ち込めばひとアワ吹かす可能性も。軽々しく扱えない好素質馬だ。
(沖助手)以前は馬ゴミに入り込むとひるむ面を見せていたが、精神面の成長で道中包まれても苦にしなくなった点が頼もしいばかり。体の割りに持久力があり、差し比べの展開に持ち込めればベスト。前がガリガリやってくれればしめたものだが…。
×マルサンスパイス 昨今はゲートが不安定だが、ヤングチャンピオンでは出負けから4角ブービーという絶望的なパターンの競馬を強いられての直線強襲劇。レースへ行ってのポカが唯一の難点だが、気分よく立ち回れば終い切れる脚で人気どころを脅かすだけの切れは備えている。前が忙しくなれば最も怖い存在。
(鎌本助手)馬体が減っているのが気がかりだが、今季も馬の気分だけは上々。前走は先行馬ペースにハマって力を出せなかったが、流れが向けば終いひと脚使うタイプ。前がモツれるレースになればヤングチャンピオンくらいは動けると思っている。
ラピッドリーサン 母がアラブの快速として一世を風靡したラピッドリーランで注目の血だが、精神面の弱さを克服できずに成績が振るわない昨今。ゲートにも課題を残しており、まだまだ発展途上の段階。現段階では苦しいか…。
(藤井美助手)お母さんのラピッドリーランがそうだったようにタイプ的にはスピード派でモマれる競馬は明らかにマイナス。もっと精神的に強くなって前でレースができないと厳しい。他馬を怖がる恐怖心を克服しないことには…。
ローズサーペント 唯一の勝ち星がデビュー戦のJRA認定(800㍍)で距離が延びてからはスタミナ不足を暴露。加速力は確かだが、独り旅で4角まで先頭のパターンに持ち込めなければ…。マイルでは劣勢ムードだ。
(徳本師)馬体は充実してきたが、根っからのスピード派で持久力が不足。マイルの競馬だと息が続かないのがネック。とにかく楽逃げを期待するだけだが、それも難しく…。
ナカドイシャープ 典型的なスプリント型で持久力に弱点。3歳一線級相手のマイルではあまりにも旗色が悪いという印象。条件的に狙い目は立たない。
(周藤騎手)出来としては前走よりいいが、如何せん3歳の一線級が相手で能力的に厳しい立場。オリンピック精神で…。
スペシャルセカンド センスのいい馬体だが、脚部不安で軌道に乗れない現状。前走の1組戦でも勝ったユルミルチカラからに5秒遅れのしんがり大敗。これでは…。
(胡本師)まだまだ成長途上で気性面が難しすぎるという印象。レースでの集中力が足りないし、このメンバーでは…。
マルサンタイムリー デビュー時は大物牝馬の前評判で脚光浴びたほどだが、テンションが高く、レースで力を出せない不甲斐ないレースの連続。気性的にひと皮むけてくれば走ってきそうなセンスの持ち主だが…。
(鎌本助手)馬が気負いすぎるのでパワーを出せない。まだまだ子供で本格化するまでには時間がかかりそう。現段階ではどうか…。
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