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2011年1月 3日   福山大賞典 (福山競馬)  

福山競馬   第10レース   V盤石クラマテング瀬戸内の天下獲りだ
福山エース・樋本輝明

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菊花賞の覇者であり、いまは瀬戸内の最強ステイヤーとして君臨するクラマテングがここ一本狙いのローテで盤石の態勢。ハナに立つか、あるいは2番手で折り合いをつけるかだが、絶好(3)番枠でハナ必至か。スローの逃げに持ち込んで堂々戴冠だ。逆転打があるとすればまだ勝負づけを済ましていないフォーインワンだ。3歳時には福山ダービー、福山王冠の2冠をゲット。特に福山王冠ではスケールアップを証明する逃げ圧勝劇だった。超スローの3番手からクラマテングを破壊力で脅かすか。成長力と明け4歳の勢いに注目。他では追い出してからの脚に威力のあるユーガットテースト、スムーズに先行パターンが見込める菊花賞の2着馬フジノアリオンも自慢の二枚腰で奮闘か。好配狙いなら馬体のハリが際立つアポロコマンダーの突っ込みだ。

クラマテング 菊花賞で秋の最強に輝いた時点で福山大賞典獲りへ向け、盤石のローテを確立。前走の場合はあくまでローテーション上でのひと叩き的な使われ方。結果2着は参考資料になり得ない。もちろんここ一本狙いのローテで仕上げはパーフェクト。過去、長丁場は昨秋の菊花賞、そして桜花賞連覇が物語るように典型的なスタミナ派で自信の距離。スタートから強引にでもハナを奪うか、あるいは行きたい馬がいれば好位に引き下げて2周目の三分三厘から一気に畳みかけるか。いずれにしても現段階の力関係、距離を考え合わせるとこの馬の右に出る馬は見当たらない。クラマテング、新たな伝説への旅立ちが始まる。
(嬉騎手)このレースをターゲットに仕上げてきたし、前走の敗北は参考外。攻め馬でも持って行かれるほどの活気で出来は菊花賞以上と断言していい。平均ペースに強く、距離もこの馬にとってベスト。ハナに立てばそれでいいし、別に2番手からでも構わない。先行マクリで決着をつけられるはずだ。

フォーインワン 3歳時には福山ダービー、福山王冠の2冠を独走でゲット。唯一、3冠レースで敗北を喫した鞆の浦賞は放牧明け2走目で目に見えない反動があったか。初の最強クラス挑戦だが、現在の福山のレベルを考えてもいきなり通用か。馬体に実が入り、昨年の秋以降は競走馬として完成の域に達した印象だ。素速く好位に構えて道中外々へ持ち出せる流れになればしめたもの。3歳の若さが魅力だし、平均ペース型で距離に対する不安も皆無。キナ臭いムードが漂っている。
(楢崎騎手)福山王冠のあとはこの一戦に照準を合わせてきた。オープンでどこまで通じるか未知数だが、とにかく一戦ごとに進化を続けている印象。馬ゴミを捌いてスムーズに立ち回れれば難敵相手でもそれなりには動けるはず。あとは馬の力を信じて乗るだけだ。

フジノアリオン 昨秋の菊花賞がそうだったように、ゆったり乗れる長丁場向きのタイプで2600Mのスタミナ戦に自信。菊花賞同様、岡崎騎手が思い切った戦法で逃げ込みを図るか。スタートから超スローに終始しやすい長丁場で岡崎騎手が巧みな手綱捌きで後続をほんろうするシーンも。勝負どころではクラマテングの強襲が待っていそうだが、道中スタミナを温存出来る分、この馬本来の二枚腰を発揮してクラマテングにひとアワ吹かす怖さが…。V線上とみていい。
(岡崎騎手)疲れがあるのか、菊花賞からみると活気に物足りなさが残る。ただゆったりとした流れに強く、大バテしない点がこの馬のセールスポイント。あとは流れがどうなるかだが、ペースよく先行できれば大きく崩れる不安はないはずだ。

ユーガットテースト クラマテング同様、前走は仕上げに余裕を持たせて福山最強獲り満を持しての出走だ。昨秋からこちら、馬体のハリが際立ち、とにかく目下の体調はピーク。終い追い出してからの脚に破壊力があり、ペースが少しでも速くなれば持久力を伴った末脚がフル回転のムード。片桐騎手とのコンビネーションもよく、格好の狙い目だろう。
(徳本師)昨年の秋から馬体のハリが一変し、一時期とは馬そのものが見違えるように良化。前走は体に余裕を持たせた仕上げであくまで七分程度。それでいてあけだれ前に行って終いのしっかりしていた。差し比べの流れになればしめたもの。ハマれば逆転戴冠の可能性も。

×アポロコマンダー 昨年も冬場から本格始動で昨年2月にはマイル争覇で地元最先着(4着)を果たしたほど。過去にオープンの2勝の実績があり、道中気分よく立ち回れれば見せ場以上のシーンがあっても…。一瞬切れる脚があり、前がモツれるようなら台頭の可能性も。マルサンサイレンスいまや福山では押しも押されもせぬ牝馬の代表ランナーに君臨。昨秋の菊花賞ではスローと見るや、2周目の向正から自分でレースを作りに行って直線馬場の大外を突いて強烈に追い込んだレースが好印象。結果的には先行馬ペースで4着に泣いたが、ラスト3ハロンの脚は際立っていた。流れに注文のつく点がネックだが、距離を味方に勝負強い脚で応戦か。好配狙いならここだろう。
(弓削師)菊花賞が自分からレースを作りに行っての4着奮闘。あの内容をみるとスタミナ戦の方が合いそうなムード。スローになっては分が悪いが、乱戦になれば追ってバテない脚で突っ込みの期待も。ソコソコあってもおかしくない。

ファイトオングラス 夏負けで一頓挫あったが、寒い時期になって体力が大幅に回復。出来そのものは最高レベルだが、さすがに一線級オープンに混じると力関係での見劣りは否めない。ゲートクリアならある程度の善戦は見込めるが、あくまで入着ラインか。
(倉永助手)毛づやが映えて出来は申し分ないが、さすがにこのメンバーに入ると競走レベルで一枚落ちのムード。ゲートも不安定な馬だし、あまり強気にはなれない。

ミラクルタイザン 気性面が難しく、道中スムーズに折り合えない弱点。典型的なマイラーでスタミナを要求される2600Mの長丁場はマイナス要因。もともと冬場にも弱く、昨年の大賞典は大差のしんがり負けを喫したほど。苦戦ムードだ。
(小嶺師)さほど出来は落ちていないが、掛かるタイプだけに距離はマイルが守備範囲。メンバーもメンバーだし、オリンピック精神で臨むだけ。

ウィークリーショウ 秋の鞆の浦賞を制覇し、暮の福山王冠でもゲート立ち遅れから見せ場たっぷりのレース。ひと夏越しての成長力が目覚ましいが、初オープンで迫力負けの不安がつのる。乱ペースになった場合の3着候補といったところか。

アドミラルサンダー 道営在籍時からそうだったが、距離はどちらかといえばマイル以下が守備範囲だった。テンションが高く、道中引っ掛かり気味に行ってしまうタイプだけに2600Mの長丁場は明らかに減点材料。マイルまでならクラマテングを一蹴した前走の再現があっていいが、2600M戦では…。
(江口師)ひどい夏負けから解放されてすっかり本格始動。とはいえ、気性面を考えると2600Mはあまりにも長すぎる。長丁場では苦戦は避けられない。

おすすめ買い目

馬単 3→10 3→8 3→7 10→3 10→8 3→5 10→5

 

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