レース展望・予想

サザンヴィグラスが北の2歳ダート王へ「北海道2歳優駿」(門別競馬)

2017/10/31

10月31日(火)の門別競馬メイン第10レースは、「第44回北海道2歳優駿JpnIII」(2歳、門別競馬場1800メートル)。

今季もこの日がやってきた。「北の2歳ダート王決定戦」、北海道2歳優駿。1997年に中央・地方交流のダートグレード競走としてGIII(2007年以降はJpnIII表記)に格付けされて以降、昨年までちょうど20回おこなわれ、JRA=10勝/地方(すべて北海道)10勝ずつ。まさしく“がっぷり四つ”の情勢で推移してきている。今年はどうなのか? 北海道、JRAとも素質、実績で勝る牡馬勢がエントリーしてきたことで計9頭の少数精鋭メンバーとなり、牝馬の出走はゼロ。また、全馬が前走時450キロ以上、うち4頭は500キロ以上という馬格自慢が顔を揃え、非常に高レベルなスピード&パワー比べを見せてくれそうだ。

そんな中で軸に期待するのは今回、金沢の名手・吉原寛人騎手を鞍上に迎えた◎6 サザンヴィグラス(牡、川島洋人厩舎・父サウスヴィグラス)だ。5月23日のデビュー勝ちから、2戦目・栄冠賞(H2)→3戦目・ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)と重賞を2連勝。当時は「今年の一番星はこれで決まり!」と評されたものだが、その後の2戦がいずれも1番人気でまさかの2連敗。地元2歳ダート戦線で、ヤマノファイト&ハッピーグリンと共に「3強」を形成してきた中、大一番の今回、ともすれば地元3番手との評価に甘んじなければならない可能性もある境遇にまで追われた感もある。しかも今回は、3強の追い比べで3着に下がった前走サンライズカップ(H2)より、さらに100メートル延びて1800メートルでの激戦だ。表面的な印象では、“分が悪い”と感じる向きも決して少なくはないだろう。だが今回は、全国でもトップ級ジョッキー・吉原騎手への乗替わりに加え、終始有利に運べる可能性が小さくない枠順&並び順をゲットしたのも大きい。

前走サンライズカップは、1番枠の発馬から道中内々で脚を溜めたヤマノファイトが、同週は非常に有利に思えた馬場のインを抜け出して勝利。2着争いとなる中、大外から切れる脚で押し上げてきたハッピーグリンにも捕まったものだった。今回は、少頭数であっても、砂の浅いダートのスピード競馬を経験しているJRA勢が4頭出走することで、序盤あるいは中盤からある程度速い流れで推移する可能性が高いだろう。先行力、そしてスピードの持続力が問われる舞台なら、サザンヴィグラスに一日の長がある。それが当欄の見解だ。

○8 ヤマノファイト(牡、村上正和厩舎・父エスポワールシチー)は今回、ある程度の距離ロスも覚悟しておくべき枠順=8枠8番がどう出るか。△4 ハッピーグリン(牡、田中淳司厩舎・父ローエングリン)は、重賞をいつ勝ってもおかしくない能力を秘めているものの、重賞は勝ち切れていない現実がある。ともに既にタイトル2つずつを獲ったサザンヴィグラス、ヤマノファイトよりは評価を下げたい。

上記「門別3強」に迫る、あるいは逆転できる可能性を見いだせるJRA勢はやはり、武豊騎手騎乗の3戦2勝馬▲7 ドンフォルティス(牡、JRA・牧浦充徳厩舎・父ヘニーヒューズ)だろう。いずれも上位人気が必至の4頭だけに、これ以上、手を広げるのはリターンを考慮すると厳しいところ。この4頭に絞り、馬券を組み立てたい。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単(フォーメーション) 6・8→6・8・7・4(6点)
3連単(フォーメーション) 6・8→6・8・7・4→6・8・7・4(12点)

北海道2歳優駿の出走表はこちら

(文/ひだか)


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