レース展望・予想

栄冠賞3着スーパーステションが3歳三冠ラストで勇躍「王冠賞」(門別競馬)

2017/07/27

7月27日(木)の門別競馬メイン第11レースは、「第38回王冠賞(H2)」(3歳、門別競馬場1800メートル)。

岩手・水沢から勇躍、遠征を重ね、1冠目「北斗盃」→2冠目「北海優駿(ダービー)」をいずれも圧巻のパフォーマンスで連勝した○3 ベンテンコゾウ(牡、岩手・菅原勲厩舎)。その勝ちっぷりは実際、非の打ち所がなかったし、史上初の他地区所属馬による「ホッカイドウ三冠馬」、そして「初の三冠ボーナス=2000万円」ゲットに向けて視界良好、という空気に支配されつつあるわけだが、また「絶対はない」と云われるのも競馬の奥深さであろう。

重箱の隅を突付くような話にはなってしまうが、ベンテンコゾウの二冠達成、特に北海優駿(ダービー)制覇には「大雨による不良馬場化」も少なからず、有利に働いた面もあったのではなかろうか。

今回の王冠賞は、距離が前走より1ハロン短い1800メートル。「スピードの持続力」が最大の持ち味と言えるだろうベンテンコゾウにとって、この点は有利に働くと思われるが、北海優駿(ダービー)時と異なり、この「三冠」最終関門は好天続きの中、非常に力の要る良馬場で行われそうな点がどうなのか? ラスト一冠を獲りたい地元有力馬たちにとって、この馬場状態こそが、勝利への“一縷の望み”となるような気がしてならない。

そこで敢えて◎に抜擢したいのが、昨年の栄冠賞3着馬◎4 スーパーステション(牡、角川秀樹厩舎)だ。その栄冠賞といえば、勝ち馬バンドオンザランが3歳の今季、大井・優駿スプリントを制し、2着ヒガシウィルウィンは御存知の通り大井の東京ダービー→ジャパンダートダービーJpnIを連勝してみせた。その2頭に次ぐ3着馬がこのスーパーステションであり、それより下位に沈んだ面々からも5着アップトゥユーが川崎・ローレル賞を6馬身差で圧勝し、6着ピンクドッグウッドは大晦日決戦・東京2歳優駿牝馬を快勝してNARグランプリ2歳最優秀牝馬に輝いた。以上の通り、錚々たる顔ぶれが「日本一早い2歳重賞勝ち馬」を競ったのが2016栄冠賞だったのである。

スーパーステションは前走では距離延長の1800メートル外回りで果敢にハナに立ち、同期で北海優駿(ダービー)3着の△5 モンサンルリアン(牡、松本隆宏厩舎)に差し切られ、3歳になって初の敗戦を喫してしまったのだが、元より一番の武器は好位からの差し脚だ。今回は北海優駿(ダービー)で逃げて2着の▲2 スカイロックゲート(牡、田中淳司厩舎)を筆頭に、ベンテンコゾウ、モンサンルリアンに、上がり馬イーゼル(セン、田中正二厩舎)等々、有力馬の多くが前付けで勝負したい顔ぶれとなった。今回、スーパーステションはそれら先行勢を目標にしながら、脚を溜めてレースを進められる優位なポジションを取れるだろう。頂上決戦特有の「勝負が早めに動き始める」流れに、「乾き切った、非常に力の要る馬場状態」がミックスされるなら、“超ハイレベル栄冠賞”3着馬スーパーステションの末脚一閃というシーンが見られる可能性は、決して低くないはずだ。

馬券的には、ベンテンコゾウの「1着」を実際はもちろん押さえるべきだろうが、当欄の結論としてはスーパーステションの「三冠ラスト制覇」に期待し、「1着固定」で臨みたい。実績馬△6 ストーンリバー(牡、堂山芳則厩舎)、△9 スウィフトハート(牡、林和弘厩舎)、△10 ジュンアイノキミ(牝、米川昇厩舎)も、3連勝式のヒモ穴で押さえる。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単 4→3・2・5・6・9・10(6点)
3連単(1軸流し) 4→3・2・5・6・9・10(30点)

王冠賞の出走表はこちら

(文/ひだか)


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