レース展望・予想

負けられないロックハンドスター「不来方賞」（盛岡）

2010/10/23

24日（日）メイン第10レースは岩手3歳伝統の「第42回不来方（こずかた）賞」（ダート2000メートル）。優勝馬主には種牡馬トワイニングの配合権利が提供され、1、2着馬にはダービーグランプリへの優先出走権が与えられます。

昨年の不来方賞は岩手版クラシック最終関門として行われ、船橋・グレードアップが優勝。マヨノエンゼルの三冠を阻止しました。今年はダービーグランプリ復活に伴い、岩手ダービー・ダイヤモンドカップに続く二冠目に位置。また不来方賞の10月実施は1995年、旧盛岡競馬場以来、15年ぶりとなります。

圧倒的な1番人気に支持されるのはロックハンドスター（牡、瀬戸幸一厩舎）でしょう。ここ3戦いずれも敗戦を喫してきましたが、自身には貴重な体験となったはず。今年の最大目標であるダービーグランプリ優勝、三冠達成のためにも地元3歳馬相手の今回は負けられない一戦です。

焦点はロックハンドスターがダービーグランプリにつながるレースができるかどうか。それに尽きますが、次位候補が若干混戦。

現在の充実度ではオウシュウサンクス（牡、櫻田浩三厩舎）が一番手ですが、距離経験がマイルまで。いきなりの2000メートルを克服できるか否かが最大のカギとなります。

以下のグループも横一線で並んでいます。ここ2戦大敗を喫しましたが3歳牝馬重賞・ひまわり賞を破格のタイムで圧勝コンゴウプリンセス（牝、村上昌幸厩舎）、強豪そろったセプテンバーカップで2着確保マイネルリファイン（牡、吉田司厩舎）、下級条件ですが圧巻の2連勝ラナイダンス（牝、櫻田浩三厩舎）など展開ひとつで浮上も十分考えられます。

（文／松尾康司）


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