レース展望・予想

道営記念前哨戦「瑞穂賞」主役はマキノスパーク(門別)

2010/10/18

19日(火)のメイン第11レースは、秋の古馬王道重賞「第43回瑞穂賞(ダンスインザダーク賞)」(H2、1800メートル・20時35分発走予定)。

最近5年間の勝ち馬のうち4頭が、シーズンの掉尾を飾る大一番・道営記念(今年は11月18日、門別2000メートル)を勝っている(05年バンブーボカ、06年サンマルアンサー、08年コンテ、09年コパノカチドキ)本番直結レース。近年になく厚みが感じられる古馬オープン勢ですが、混戦必至の道営記念を占う上で絶対に見逃せない一戦です。

その中で最も注目を集めそうなのは、2走前に伝統の長距離重賞ステイヤーズカップ(H1・2600メートル)で2着以下を7馬身以上もちぎる圧勝で重賞初Vを飾ったマキノスパーク(牡5、田中淳司厩舎)。今春までは浦和競馬に所属し、南関東B級でやや頭打ちムードも漂い始めていたのですが、その後道営に移籍。開業4年目にして激しい北海道調教師リーディング争いを繰り広げる3強の一角まで台頭してきた田中淳司厩舎でトレーニングされて完全にひと皮むけた印象。転入初戦、約4カ月ぶりの実戦となったオープン特別・アルカセット賞こそ勝ち馬オネストジョン(牡6、堂山芳則厩舎)に1秒3離されての3着でしたが、叩き2戦目&距離延長のステイヤーズカップでまさに激変。先行激化で序盤から出入りの激しい乱ペースとなり、先行勢が2周目3コーナーあたりから次々と脱落していく展開に恵まれた面があったのも確かですが、ただ1頭、最後までシッカリ末脚を繰り出した走りは、門別コースへの適性の高さを感じさせました。前走のオープン特別は、道営記念で再びピークに持っていくための過程ということもあり、圧勝した3歳三冠馬クラキンコに影すら踏ませてもらえず。しかし今回の瑞穂賞では、再び上昇気流に乗ってマックスに近いパフォーマンスを見せてくれそうです。重賞2勝目→道営記念に王手をかける可能性も十分でしょう。

とはいえ、古馬オープンへの転入が増えている現況を示すように多士済々のメンバー構成。前年覇者のコパノカチドキ(牡7、角川秀樹厩舎)をはじめ、今夏JRA1600万円以下から転入後3戦1勝でその勝ち鞍がマキノスパークらを寄せつけなかったアルカセット賞というオネストジョン。

同じくJRA1600万円以下から転入して3戦2勝のカゼノコウテイ(牡7、山田和久厩舎)は、目下ダートスプリント戦線の頂点に向けて突っ走るJRAサマーウインドの半兄という良血馬です。

さらに昨年の道営スプリント(門別1200メートル)勝ち馬で4ハロン延長の道営記念でも3着に食い込んだ実績馬ミスティックダイヤ(牡5、大崎順司厩舎)らも、上位進出を十分に狙えそうです。

直線はほぼ間違いなく激しい追い比べになるであろう大注目の重賞レースです。絶対に、お見逃しなく!

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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