レース展望・予想

混戦断つかオネストジョン「道営スプリント」(門別)

2010/10/06

7日(木)のメイン第10レースは、地元スプリント路線の最高峰「第5回道営スプリント(フレンチデピュティ賞)」(H2、1200メートル・20時35分発走予定)。

14頭の快足馬が顔を揃え、大激戦必至の頂上決戦。JBCスプリントJpnIの指定競走でもあり、ゴール前の追い比べは熾烈を極めることでしょう。

その中でもっとも注目されるのは、今季JRA1600万円以下(準オープン)から転入してきたオネストジョン(牡6、堂山芳則厩舎)。JRAでは1400メートル以下に良績が集中していたのですが、1年2カ月ぶりだった8月26日の転入初戦・アルカセット賞(1800メートル)で4コーナー先頭から直線独走の圧勝。続く2戦目は満を持して得意の1200メートルに出走したのですが、2番枠からハナを切る展開になると、4番枠のNARグランプリ2008サラブレッド2歳最優秀馬アンペア(牝4、角川秀樹厩舎)に直後でピタッとマークされる厳しい展開。直線入口では早々と並ばれ、そこで大きく下がってしまっても止むを得ない流れになったのですが、勝負根性を発揮してゴール寸前まで懸命に食らいついて半馬身差の2着に踏み止まったのです。2頭の直後から並びかけ、絶好の展開になった3着シシノテイオー(牡3、原孝明厩舎)には最後まで交わさせず「負けて強し」を強く印象づける一戦でした。

今回はその激しく争ったアンペアシシノテイオーがいずれも自分より内枠に入り、先行策の場合は、前走とは逆に外からプレッシャーをかけられる並び順。ただし今回は、自分より外に逃げ候補プリモエナジー(牝3、角川秀樹厩舎)、オンザビート(牡4、田中淳司厩舎)、イケノナイン(牝4、岡島玉一厩舎)らが入り、さらに逃げ確実の僚馬ポートジェネラル(牡7、堂山芳則厩舎)もいることで、好位~中団で控えるかたちになる可能性が高そうですが、本来は逃げずとも器用に立ち回れる自在性があるタイプ。JRA準オープンで2着2回の実績からは、道営重賞なら楽に勝ち負けして不思議ない能力レベルであり、初重賞V→JBCスプリント参戦を果たす可能性も十分です。

伏兵陣も多彩なメンバー構成で、前半が超ハイラップで流れれば末脚勝負のタイプがハマる展開も想定しておきたいところ。インの好枠を引いた前年覇者ミスティックダイヤ(牡5、大崎順司厩舎)や、末脚抜群のチェリークラウン(牡6、廣森久雄厩舎)、ホッコービックワン(牡4、村上正和厩舎)らの台頭にも警戒が必要でしょう。

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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