レース展望・予想

女王争いへ名乗りショウリダバンザイ「ノースクイーンC」(門別)

2010/09/20

21日(火)のメイン第11レースは、グランダム・ジャパン古馬シーズンの第5戦「第9回ノースクイーンカップ」(H2・1800メートル、スタリオンシリーズ・ゴールドアリュール賞、20時30分発走予定)。

グランダム・ジャパン古馬シーズンは、ここまで4戦の勝ち馬がすべて異なる混戦ムードですが、このレースを秋初戦に定めて調整されてきたショウリダバンザイ(牝3、大井・高岩孝敏厩舎)が、女王争いに名乗りを挙げるのか注目されます。
2歳時は道営・林和弘厩舎からデビュー。門別1000メートルの新馬戦でいきなり1分00秒7というタイムを直線ほぼ馬なりで叩き出し、度肝を抜く5馬身差圧勝の衝撃デビュー。同日行われた古馬重賞・エトワール賞(優勝クラフィンライデン)の勝ち時計1分00秒4より0秒3遅いだけという破格の時計、しかもエトワール賞の勝ち時計はゴール前、各馬目一杯の追い比べの末に計時されたものだっただけに“末恐ろしさ”を感じさせる新馬勝ちでした。その後はいったん伸び悩むも、林師によると「体高が急激に伸びるなど、体の成長に筋力が追いつくのが遅れた」ことが理由。秋には再び走れる態勢が整い始め、オープン特別のルールオブロー賞では、後に道営史上初の牝馬による3歳三冠制覇を果たすクラキンコらを撃破し2勝目をゲット。エーデルワイス賞JpnIIIこそ6着に敗れましたが、移籍した大井で準重賞・桃花賞制覇を皮切りに、浦和・桜花賞を制し、東京プリンセス賞でも2着と成長しました。今回は初めての古馬混合戦といえども、古馬シーズン女王の座に向けて好発進を期待できる逸材です。走り慣れた門別コースで、他の遠征馬より地の利もあるだけに存分に潜在能力を発揮してくれる可能性は十分でしょう。

立ちはだかるのはやはり地元の有力古馬勢。今春から道営に戻って完全復活を遂げたNARグランプリ2008の2歳最優秀馬アンペア(牝4、角川秀樹厩舎)と、重賞初挑戦だった前走水沢のビューチフル・ドリーマーカップ4着で大きな手応えをつかんだ今季最大の上がり馬ライネスゴルト(牝5、堂山芳則厩舎)らが戴冠を狙います。また、差し脚上位のマチカネオイカゼ(牝5、林和弘厩舎)やクロスウォーター(牝5、伊藤靖則厩舎)も連下争いに加わってくる可能性十分でしょう。お楽しみに!

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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