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レース展望・予想
カネヒキリvsメビウス、2強対決「ブリーダーズGC」(門別)
2010/08/11
12日(木)のメイン第10レースは、“夏の大一番”「第22回ブリーダーズゴールドカップJpnII(アドマイヤムーン賞)」(2000メートル、20時00分発走予定)。
例年、JRAから参戦の強豪同士で決着している“堅い一戦”ですが、今年も完全復活を遂げた砂王カネヒキり(牡8、角居勝彦厩舎)と、昨年3歳ながらジャパンカップダートGIで2着(優勝=エスポワールシチー)に入り、今年は一気に王座獲得を狙うシルクメビウス(牡4、領家政藏厩舎)という新旧の強豪2騎が参戦。
ほかにもJRA勢は、ダートグレード戦線で実績を積み重ねてきたロールオブザダイス(牡5、角居勝彦厩舎)やマイネルアワグラス(牡6、稲葉隆一厩舎)、実績では一枚落ちるもののオープン好走歴があるオーロマイスター(牡5、大久保洋吉厩舎)というそうそうたる顔ぶれ。
レース当日朝、国内で36年ぶりの馬インフルエンザ発生が発表され、JRA全馬が競走除外になった2007年(優勝=北海道・ギルガメッシュ)を除けば、21世紀に入って以降はトーホウエンペラー(岩手)、ジンクライシス(北海道)の3着が最高成績という地方勢にとっては、今年も厳しい戦いを余儀なくされそうです。
もっとも注目を集めるであろうカネヒキリは、昨春のかしわ記念JpnI(船橋)以来だった6月30日の帝王賞JpnI(大井)で2着に追い込みました。続く前走マーキュリーカップJpnIII(盛岡)では往時の行きっぷりが戻り、ハイペースを馬なり2番手で追走。逃げたマコトスパルビエロを直線入口で早くもねじ伏せると、あとは独走で、圧巻の復活Vを遂げました。直後に陣営はブリーダーズゴールドカップ参戦を表明。早くからローテーションに組み込んでいた一戦に予定通り参戦となれば、それは調整過程に狂いがなかったことの証であり、王者「完全復活」を印象づけるダートグレード連勝の期待が高まります。
一方の雄・シルクメビウスも、今年初戦のアンタレスステークスGIII(京都1800メートル、5着)から叩き3戦目という絶好のローテーション。広々とした直線の長い平坦コースはもっとも得意としている形態で、ここ門別で「新旧の世代交代」を告げる走りを見せる可能性も十分ありそうです。
この下馬評高い2頭とは少し実績で開きのあるロールオブザダイス、マイネルアワグラスですが、差しに回って2頭の間隙を突くチャンスをうかがう走りを見せてくれることでしょう。
地方勢は正直、かなり厳しい力関係ですが、中山金杯GIII2連覇などJRA重賞3勝の実績を引っ提げて船橋に移籍して2戦目にココを選んだアドマイヤフジ(牡8、川島正行厩舎)や、今年1月の報知オールスターカップ(川崎)で2着に食い込んだグランシュヴァリエ(牡5、高知・雑賀正光厩舎)らがどこまで上位に迫れるか。発走予定は20時00分です。お見逃しなく!
(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)
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