レース展望・予想

カシノグローブ巻き返しなるか、霧島賞TR「大隅特別」（荒尾）

2010/08/11

12日（木）メイン第9レースは「大隅特別」（九州産・JRA500万円以下交流、1400メートル）。えびの特別（7月29日）と同様に、1着馬に霧島賞（8月26日）への優先出走権が与えられます。

荒尾での九州産馬重賞（霧島賞、たんぽぽ賞）のトライアルはそれぞれ2戦行われますが、先に行われるレースの方がJRA所属馬のレベルが高い傾向にあり、えびの特別に出走し3着だったカシノグローブ（牡3、JRA田所秀孝厩舎）と同8着馬カシノストライカー（牡3、JRA須貝彦三厩舎）の巻き返しには十分な警戒が必要でしょう。

テイエムハエゲナ（牡3、JRA鹿戸明厩舎）は、このところ苦戦が続いていますが、九州産馬限定では2歳新馬戦で勝利するなど実績があります。今回は九州産同士で、相手が軽くなっての浮上に期待したいところです。

テイエムアツヒメ（牝4、平山良一厩舎）は、昨年の夏は荒尾での3歳重賞路線を進んだため、九州産馬限定戦への出走は昨年のたんぽぽ賞（6着）以来です。今年はここまでC級上位を主に11戦を消化して、馬券圏内を外したのは1度だけと堅実に力をつけてきており、前走はB級で勝利を挙げています。えびの特別ではカシノグローブと荒尾B級のテイエムメデテカ（4着）の差は半馬身（コンマ1秒）とわずかだっただけに、テイエムアツヒメにも上位進出のチャンスは十分にありそうです。

レッドエンゼル（牡3、松島壽厩舎）は、今年の門松賞の勝ち馬で、その後はたんぽぽ賞路線へ進み、トライアルで2着と健闘しました。今回はたんぽぽ賞以来の実戦で、初の古馬戦と厳しい条件となりますが、荒尾3歳トップクラスの実力を持つだけに、注目しておきたい1頭です。

（文／上妻輝行）


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