レース展望・予想

復調気配のセイリュウザクラ「羽咋トキの里特別」（金沢）

2010/08/28

8月29日（日）のメイン第10レースは「羽咋トキの里特別」（A4組、1400メートル）です。久々の短距離戦とあって、残暑が厳しいこの時期でも好メンバーが揃いました。

中でも調子を上げているのはセイリュウザクラ（牡4、赤間亨厩舎）です。A級入りした頃は自分のレースができずリズムを崩していましたが、前走のA3組では格上位のクイーンズコートと競り合って2着でした。最後まで勝ち馬に食らいついていった姿は、迫力があった3歳時を感じさせるものでした。調子を取り戻してきている今の状態ならA級で初Vを挙げるチャンスがありそうです。

またMRO金賞で2着と惜しかったハヤテカムイオー（牡3、宗綱泰彦厩舎）も力をつけています。前走は3コーナーからエンジンがかかり、逃げたマヤノリュウジンを追い詰めましたが、捕らえ切ることはできませんでした。主戦の吉原寬人騎手が前のレースで落馬負傷となって急きょ乗替わるアクシデントがあった中でも健闘しただけに、今回は初の古馬相手でも豪快な差し切りが期待されます。

ファインスター（牝3、岩切敏男厩舎）もMRO金賞では、デビューから手綱を握っている鬼束亮騎手が騎乗停止のため、米倉知騎手が騎乗しましたが、テン乗りでは息が合いませんでした。主戦騎手が戻り距離も短縮される今回は巻き返しを狙ってきそうです。

（文／中日スポーツ・瀬川剛司）


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