- TOP
- 予想情報
- レース展望・予想一覧
- 2010年8月
- 道営初、牝馬による3歳三冠なるかクラキンコ「王冠賞」(門別)
レース展望・予想
道営初、牝馬による3歳三冠なるかクラキンコ「王冠賞」(門別)
2010/08/18
19日(木)のメイン第10レースは、北海道3歳三冠ラスト決戦「第31回王冠賞(スペシャルウィーク賞)」(H2、2600メートル・20時30分発走予定)。
牝馬クラキンコ(堂山芳則厩舎)に、全国の注目が集まるこのレース。牝馬では1977年サンオーオク(南関東三冠馬サンオーイの母)以来、実に33年ぶりに「北斗盃&北海優駿(ダービー)」の二冠を制覇。また北海優駿では母クラシャトル(1994年)&父クラキングオー(2000年)に継ぐ「父・母・娘による同一ダービー制覇」という大偉業をやってのけました。このレースに勝てば、ホッカイドウ競馬ではトヨクラダイオー、モミジイレブン、ミヤマエンデバーに次ぐ4頭目の三冠馬誕生となるのですが、もちろん牝馬では初の快挙。近年JRAでも世界でも"強すぎる牝馬"が大きなトレンドとなっていますが、ホッカイドウ競馬でもそんな時流に乗った「スーパーヒロイン」が大仕事をやってのけそうです。
南関東からの刺客も問題にしなかった北海優駿制覇ののち、牝馬同士の1200メートル重賞・フロイラインカップも直線馬なりで後続をちぎる大楽勝。その次にエントリーした1800メートルの華月賞(王冠賞トライアル)は軽い熱発ということで枠順確定前に取消したものの、ほどなく回復。仮に華月賞に出走したとすれば、北海優駿制覇から中2週(フロイラインカップ)→中3週(華月賞)→中3週(王冠賞)という少々過密感もあるローテーションとなっていただけに、ひとつパスしたことで調整過程に余裕が生じた点はプラスかもしれません。もちろん未知の距離・2600メートルは、牝馬にとってはより過酷でしょうが、他の出走各馬もすべて初めての経験。2000メートルの北海優駿で、残り200メートル手前あたりからの100メートルほど、鞍上がちょっと気合をつけただけで後続の追い上げを完封し、ゴール前は流す余裕すら見せたクラキンコなら、そうした懸念もすべて杞憂に終わらせてしまう素晴らしいパフォーマンスを見せ、涼しい顔で三冠制覇を成し遂げてしまうシーンまで期待されます。
のちのち、ホッカイドウ競馬史に燦然と輝くであろう大記録達成がかかった大一番。絶対に、お見逃しなく!
(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)
※投票の際は、締切間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。詳しくは、オッズパークの免責事項をご確認ください。