レース展望・予想

注目の大器マニエリスム2連勝なるか「イノセントC」(門別)

2010/08/10

11日(水)のメイン第11レースは、栄冠賞、リリーカップから続く2歳馬の重賞第3弾「第10回イノセントカップ(ハーツクライ賞)」(H3、1200メートル・20時40分発走予定)。

7月22日のデビュー戦(JRA認定フレッシュチャレンジ、1200メートル)で衝撃的な勝ちっぷりをみせたゼンノロブロイ産駒の良血馬マニエリスム(牝、柳澤好美厩舎=認定厩舎・社台ファーム)がデビュー2連勝で重賞勝ちを決めるのか、大注目の一戦です。

そのデビュー戦は、テンから先行3頭が鋭いダッシュで引っ張るハイペースになり、マニエリスムは4番手からの競馬。3コーナー過ぎからの勝負どころでは前3頭に少し離されそうになる場面もありましたが、そこからエンジンがかかると歴然たる素質の違いを見せつける加速力を披露。あっと言う間に差を詰めて、4コーナーで3頭の外に並びかけると直線入口では早くも先頭に立ち、あとは後続を引き離す一方。まさにうしろが“止まって見える”ようなケタ違いの末脚でグングン差を広げ、ゴールではなんと9馬身差をつけ「次元の違う」デビュー勝ちを決めたのです。

その勝ち時計1分15秒2は、字面だけなら抜きん出たものでないものの、当該週の門別コースは乾き切った良馬場で、砂も補充されて深い状態だっただけに非常に価値の高い走破タイムでした。デビュー2戦目でダッシュ力にも磨きがかかってきそうな今回は、さらに大きく時計を詰めてくる可能性も十分。パワーも兼ね備えているので、どんな馬場状態でも自分の能力をきちんと発揮できそう。今後のJRA2歳重賞や地元の2歳ダートグレード、さらには12月の川崎・全日本2歳優駿JpnIまでも楽しみにさせてくれるような走りを見せてくれる可能性までありそうです。

先行力で上回るシルバーラビット(牡、田中淳司厩舎・父シルバーチャーム)も注目の1頭。デビュー戦の勝ち時計は、マニエリスムより0秒2遅かったものの、ほぼ同じ馬場状態でまだまだ余力十分だったことを考えると、今回こちらが上回っても驚けないハイレベルの走りでした。非常に跳びの大きい、雄大なフットワークでしかも牡馬だけに「2戦目の上積み」という点ではマニエリスム以上の可能性もあります。

デビュー2走目の前走JRA認定ルーキーチャレンジ(1000メートル)で2歳レコードを更新(その後、リリーカップでラスワロフスキーがさらに0秒1更新)したダークリバース(牡、田中正二厩舎・父イーグルカフェ)や、デビュー勝ちの内容が、時計&着差が示す以上に素晴らしいものだったスクランブルエッグ(牝、林和弘厩舎=認定厩舎・社台ファーム、父タイキシャトル)らも上位争いに加わってきそうな高素質馬です。絶対に、お見逃しなく!

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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