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レース展望・予想
二冠馬回避でマサノディフィートにチャンス到来「華月賞」(門別)
2010/07/21
22日(木)のメイン第10レースは3歳重賞「第10回華月賞(チチカステナンゴ賞)」(H3・1800メートル・20時30分発走予定)。8月19日に行われる王冠賞(門別2600メートル)のトライアル(3着まで優先出走権)です。
ホッカイドウ競馬史上初めて「牝馬による3歳三冠制覇」を目指すクラキンコが20日になって熱発したため、大事をとって回避。北斗盃&北海優駿(ダービー)の二冠馬が出走しなくなったことで、他馬にとっては三冠ラスト決戦・王冠賞への挑戦権を確保できるチャンスが拡大することになりました。6頭の少頭数ではありますが、3枚限定のチケットを巡って見ごたえあるせめぎ合いが展開されそうです。
クラキンコに代わっての中心的な存在は、僚馬マサノディフィート(牡、堂山芳則厩舎)になるでしょう。昨年の2歳重賞イノセントカップ2着という実績馬。中団よりうしろに構えて末脚を生かすタイプだけに差し遅れのケースも間々あるのですが、前走のJRA条件交流競走ではいつもより早めに動いて4コーナー2番手から抜け出して快勝。少しずつ器用さも身につけてきました。王者クラキンコの抜けた今回、JRA交流でも勝ち星を挙げている実績上位のこの馬にすれば相当に軽い印象の相手関係です。揉まれず走れる少頭数も歓迎材料。勝って堂々、王冠賞に駒を進められるか注目です。
強敵になり得るのは、今回が初めての中距離挑戦となるパシコジュリエ(牝、廣森久雄厩舎)。一冠目・北斗盃(門別1200メートル)でクラキンコから1馬身半差の2着に健闘したスピード馬です。門別1200メートルの2歳レコードを記録したほどの高い素質もある馬ですが、これまで6戦すべて短距離で使われてきて今回は一気に3ハロンの延長。少頭数で、しかもメンバーレベルは北斗盃よりも見劣る水準だけに、勝ち切れてもまったく不思議ではありませんが、できればスローの上がり勝負という流れで最後の直線を迎えたいところでしょう。初距離をあっさり克服し、楽に勝てるようなら今後の楽しみが大きく膨らむ1頭です。
単騎逃げ有望のノイエジール(牝、桧森邦夫厩舎)や、2走前のJRA条件交流戦で僅差の競馬を見せたサムライジャパン(牡、廣森久雄厩舎)らも上位食い込みを狙える存在です。
(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)
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