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レース展望・予想
二冠達成なるかクラキンコ「北海優駿」(門別)
2010/05/31
6月1日(火)のメイン第12レースは、ダービーウイーク2010の第3戦目「第38回北海優駿・ダービー(ディープスカイ賞)」(3歳・H1、2000メートル・20時30分発走予定)です。
ダービーウイーク6連戦の中で唯一、地方全国交流で行われる一戦。南関東から3頭が参戦し、例年以上に注目度の高いレースとなりそうです。
そんな中で、ひときわファンの視線を集めそうなのが、地元期待の星・クラキンコ(牝、堂山芳則厩舎)。今シーズンの開幕週に行われた3歳一冠目・北斗盃(門別1200メートル)を快勝し、牝馬としては1977年のサンオーオク以来という二冠達成を目指します。
クラキンコは、なんと言っても、競馬の大きな魅力のひとつである血統背景が非常にドラマチック。父クラキングオー(その父スズカコバン)は2000年度の道営3歳二冠(王冠賞、北海優駿)馬。そして母クラシャトル(その父ワカオライデン)も1994年度の北海優駿勝ち馬なのです。すなわち「道営ダービー馬×道営ダービー馬」の“夢の配合”で生まれたのがこの馬。オーナーブリーダーである倉見牧場(日高町)の関係者も、父&娘を預かった堂山調教師も、ずっとこの「北海優駿=ダービー制覇」を目標にしてココまで育て上げました。
そうした話題性だけでなく、もちろん実力も「北のダービー馬」襲名にふさわしい水準にあります。昨秋のエーデルワイス賞JpnIIIでオノユウの2着、のちに浦和・桜花賞優勝&東京プリンセス賞2着のショウリダバンザイ(6着)や、東京2歳優駿牝馬圧勝のプリマビスティー(3着)らには先着を果たしています。つまり南関東の3歳牝馬クラシックでも十分勝ち負けになる能力を秘めているのです。
ちなみに、昨年11月に遠征したJRA東京の2歳500万円以下特別・赤松賞では、今春のJRA3歳牝馬二冠アパパネと一緒に走った(1秒5差の12着)経験も。冬場の南関東遠征では、体調が落ちてしまい3歳特別戦で1勝を挙げたのみでしたが、早めに堂山厩舎に帰り、住み慣れた我が家で減っていた馬体重も徐々に回復。良化途上の北斗盃を快勝して、上昇気流に乗って狙い続けてきた大一番を迎えます。
鞍上は今回から新コンビの宮崎光行騎手になりますが、昨年のこのレースをアラベスクシーズで制した腕達者。2年続けて、堂山厩舎の馬でダービー制覇をめざします。またクラキンコにとって距離2000メートルは未知数ではありますが、血統背景からは中長距離への適性も期待できるだけに、懸念も杞憂に終わる可能性十分でしょう。
乗り慣れた岩手の名手・菅原勲騎手を背に参戦する川崎・クラウンカップ3着馬リュウノボーイ(牡、船橋・齊藤敏厩舎。岩手デビューで、昨秋の南部駒賞ではショウリダバンザイに先着の3着)をはじめとする南関東からの遠征勢など難敵が揃いましたが、偉大な父も母も果たせなかった北斗盃との二冠達成を成し遂げ、ホッカイドウ競馬を力強く牽引するトップホースとなっていくのか。ぜひ、ご注目ください!
(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)
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