レース展望・予想

初距離克服し、重賞ウィナーの底力示すかプリモエナジー(門別)

2010/05/11

12日(水)のメイン第10レースは、スタリオンシリーズ「フサイチコンコルド賞」(3歳オープン、1800メートル)。

出走全馬が初距離となる1800メートルでの一戦。顔ぶれを見渡すと、大半が2歳時から短距離で結果を出してきた馬たち。マイル以上の距離経験があるのもノイエジール(牝、檜森邦夫厩舎・門別1700メートル)とプリモエナジー(牝、角川秀樹厩舎・船橋1600メートル)の2頭だけ。未知の領域で各馬どういった走りを見せるのか、注目されるオープン特別です。

一応の中心になりそうなのは、2歳時に牝馬重賞・リリーカップ勝ちの実績があるプリモエナジーでしょう。同レースは1000メートルのスプリント戦なので、今回とはまったく条件が異なるわけですが、エーデルワイス賞JpnIIIでオノユウほか実績&適性上位馬のハナを叩き、直線半ばまで先頭をキープした速力は、やはり一級品。唯一のマイル経験である昨年11月の船橋・平和賞では、勝ち馬に5秒9も離される惨敗を喫してしまいましたが、この時は左回りのコーナーに曲がりながら進入できない重大な弱点が顔をのぞかせ、2コーナー過ぎで早々と後退してしまったためで、決して力負けではありませんでした。走り慣れていて器用にこなせる右回りなら、その点の不安もなく、とにかく焦点は距離適性の一点に尽きるでしょう。スプリント適性に秀でた各馬の参戦で、引っ掛かって逃げ馬に食らいついて行くような馬さえ出なければ、序盤からスローペースで流れる可能性も十分ありそう。前走の3歳一冠目・北斗盃は大外から伸び切れず、勝ったクラキンコに1秒5差つけられての4着でしたが、今回の軽い相手関係なら大威張りできる内容。昨夏のリリーカップ以来となる通算3勝目をゲットできる可能性も十分でしょう。

同じスマートボーイ産駒で、初めての中距離戦がプラスに働く可能性十分のオールナイトボーイ(牡、米川昇厩舎)が逆転候補の筆頭。昨年8月には牡馬牝馬混合の2歳重賞・イノセントカップで、認定厩舎ノーザンファームから出走の良血馬ミラクルエースと0秒4差の競馬もしており、先手を取ってアッサリまであるかもしれません。

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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