レース展望・予想

長期休養明けも復帰戦から注目の潜在能力ダイイチアトム(門別)

2010/05/03

4日(祝・火)のメイン第10レースは、スタリオンシリーズ「マツリダゴッホ賞」(オープン、1800メートル)。

JRA1600万円以下から転入し、ここが約1年7カ月ぶりの復帰戦となる実力馬ダイイチアトム(牡9、成田春男厩舎)の走りが注目されます。脚部不安(蹄や球節部分など)による休養が長引いたためJRA登録を抹消され、その後、千歳市内の育成場で過ごしていたところ、トレードの話がまとまってホッカイドウ競馬での復帰が決定。冬場から成田厩舎に入って乗り込みが進められ、開幕シリーズからの出走が叶いました。父スペシャルウィーク×母ダイイチフローネ(その父リアルシャダイ)という良血馬。全弟フローテーションは08年のJRA菊花賞JpnI2着(優勝はオウケンブルースリ)馬です。JRA在籍時には、3走前の08年東京・ジューンステークスで、2日のJRA天皇賞・春GIを制したジャガーメイルから0秒8差の4着と大健闘。のちのGI馬にも大きくヒケを取らない走りもできる、高い能力を秘めていました。かなりの長期間、実戦から離れていたとはいえ、これだけの実力馬。仮に万全の状態ではなくても、道営のオープンなら復帰初戦から十分に勝ち負け可能な力関係です。どんな走りを見せてくれるのか、非常に楽しみです。

強敵になりそうなのはワンダフルクエスト(牡4、廣森久雄厩舎=認定厩舎ノーザンファーム)。一昨年の2歳時、デビューから5戦全勝で北海道2歳優駿JpnIII(1番人気で3着)に駒を進めた素質馬ですが、南関東移籍後は地力の高さを発揮できず苦戦続き。持病の裂蹄も悪化してしまったため、古巣のホッカイドウに戻り、認定厩舎ノーザンファームで立て直されることになりました。ここまで順調に進められ、この馬も開幕シリーズからの戦列復帰となりました。本来の走りができれば道営オープンでトップ級を争えるはずです。ぜひ、ご注目下さい!

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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