レース展望・予想

三冠への第一関門、戴冠なるかクラキンコ「北斗盃」(門別)

2010/04/28

29日(祝・木)のメイン第10レースは、3歳クラシック一冠目「第34回北斗盃(ヨハネスブルグ賞)」(H2、1200メートル)。

昨年の道営2歳牝馬戦線でトップグループの一角に加わり、エーデルワイス賞JpnIII(門別1200メートル)でオノユウの1馬身半(0秒3)差2着に食い込んだクラキンコ(牝、堂山芳則厩舎)が一族の夢である“三冠制覇”の第一関門に挑みます。

血統は、父は2000年に王冠賞&北海優駿の3歳二冠を制し、02年ついに道営記念も勝った道営生え抜きの名馬クラキングオー(その父スズカコバン)、母も1994年の北海優駿を勝ったクラシャトル(その父ワカオライデン)という生粋の“クラ配合”です。そしてクラキンコは、父がレース中の大ケガによる生命の危機を克服して種牡馬となったことで、この世に生を授かることのできた現役ただ1頭の産駒。すなわち、オーナーを筆頭とする関係者の執念の結晶でもあります。そんなドラマチックホースが、父も母も勝つことができなかった一冠目・北斗盃制覇に挑みます。

エーデルワイス賞2着のあとは、のちのJRA桜花賞馬アパパネが勝った東京・赤松賞に挑んで12着。そのまま南関東に一時移籍し、年末の大井・東京2歳優駿牝馬や3月の浦和・桜花賞に挑むプランでしたが、体調の関係などから年明けの大井・3歳特別を2戦するのみにとどまりました。それでも前走3月19日の3歳特別では豪快に差し切って勝利を収め、南関東でも地力の高さをアピール。そのレースを最後に道営に復帰。3月下旬から1カ月余り、この北斗盃制覇に向けて調整されてきました。

2歳時に3戦2勝の素質馬パシコジュリエ(牝、廣森久雄厩舎)や、未来優駿シリーズ2009サッポロクラシックカップ2着のサンサンフロア(牝、恵多谷豊厩舎)ら手強い相手も揃っていますが、それらの壁をはね除けて一冠目を制することができるのか。道営競馬史上に残るような大記録の序章を目撃できるかもしれない、注目の大一番です。お楽しみに!

(文/日高軽種馬振興対策推進協議会・神谷健介)


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