ここは1頭が突出、問題は相手

ここはさすがに◎（11）ショウナンアスカの1着固定でいくしかない。転入後の連勝ぶりを見るとここは通過点。前走のタイムにしても、他馬の持ち時計レベルのものを楽に出しており、他馬の近走タイムと比べると1秒以上の開きがある。問題は相手の取り方。○（4）ヤマニンバルトロは1400mでは常にそれなりの競馬をしている。置かれる形になるとよくないが、ここは先行力のある馬が少ない印象でそれなりに位置も取れるはず。鞍上の高橋悠里騎手は2023年以降このコースでの回収率が単83.3%・複91.7%で、これは他の騎手と比べても高い。◎が勝ち○が2着か3着という3連単で。

3連単 フォーメーション
11 ⇒ 4 ⇒ 2・3・5・8・9（5点）
11 ⇒ 2・3・5・8・9 ⇒ 4（5点）

このレースに投票する このレースに投票する

須田 鷹雄 氏：プロフィール

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」（宝島社）でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

ジョッキーズシリーズの戦い方!?

ゴールデンジョッキーズシリーズ第1戦。ここは、（11）ショウナンナスカの勝利が無難な予想ですね。岩手に来てから負けなしの5連勝！水沢も2度走っており、最初のコーナーだけ多少の乗りづらさは感じるものの、後はスムーズで騎手が変わる点も問題ないでしょう。

2番手評価からは難しく、前に行く馬が少ないので（10）レーヌデゼトワール、門別からの移籍初戦（3）ヤマニンファリダ、前走3着（5）ネバーエバー、移籍2戦目（12）ツルマルゲッコー。

この辺は外せないところでしょうか？ どちらにしても一強ムードのこのレース、各ジョッキーがどの様に考えどの様に乗るかで結果が変わってくる。そんなところに注目したいと思います。

3連単 流し
11 ⇒ 3・5・10・12 ⇒ 3・5・10・12（12点）

このレースに投票する このレースに投票する

勝浦 正樹 氏：プロフィール

日本中央競馬会 (JRA) 元騎手。1997年デビュー。
JRAで17勝、地方競馬で5勝の重賞勝利を積み重ね、NHKマイルカップ(2002)と朝日杯フューチュリティステークス(2007)ではGI優勝を果たすなどJRAトップジョッキーの一人として名をはせた。

軸不動と予想して買い目は絞ります

雪の予報は出ているものの、月曜日の第1レース前の重馬場から、それほど変わらないと推測。その条件なら、JRA未勝利から移籍して5戦全勝の（11）ショウナンナスカが崩れることはないでしょう。ややノドに難があるようですが、この時期の水沢なら相対湿度が高いので問題にはならなさそう（諸説あるとは思いますが）。日曜日のチャンピオンズカップにヘリオスを送り出した千葉幸喜厩舎は今年のリーディングが狙える状況。ここで取りこぼす可能性は低いと見ます。

先週までの勝ち星で1位タイとなっているのが、伊藤和忍（いとう・かずむね）厩舎。ここに出走させる（5）ネバーエバーはこのクラスの安定勢力といえます。前走は10番人気での3着でしたが、速い流れが合ったにしても長く使える差し脚を見せました。騎手戦となる今回もペースは速くなりそう。体幹が強い高松亮騎手なら、乗り替わりを気にする必要はないと思います。

3番手は（2）ドドーニサンサンで、盛岡より水沢のほうが合っているタイプ。スタートひと息でも差し脚は堅実で、盛岡の永田幸宏厩舎に水沢の塚本涼人騎手というコンビで前進できるような気がします。押さえに伊藤和（いとう・まさし）厩舎のヤマニン2頭を。（4）ヤマニンバルトロは前走が離れた4着でも混戦の流れで出番が回ってきそう。（3）ヤマニンファリダは門別からの移籍初戦でも、格付け的に通用する可能性が高いと見ました。

3連単 フォーメーション
11 ⇒ 2・5 ⇒ 2・3・4・5（6）
馬連 流し
11 ⇒ 2・5（2）

このレースに投票する このレースに投票する

浅野 靖典 氏：プロフィール

競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

ショウナンナスカが圧倒的な存在

ここはJRA未勝利から移籍して5連勝中の（11）ショウナンナスカが圧倒的な存在です。 前走は久しぶりの水沢でB2への昇級戦でしたが、まったく危なげない競馬で勝利。 鞍上は菅原辰徳騎手。かなりの人気になると思いますが、力の違いで連勝に期待です。

ただメンバー的に確実な逃げ馬不在で展開が読めないのが難しいところ。 近走前に行っている（10）レーヌデゼトワールは芝でのもので、久々ダートだった前走はダッシュがつかず中団から。 他の馬たちも中団後方からのレースが続く馬ばかりですから、スタート次第でどの馬が逃げてもおかしくありませんね。

（5）ネバーエバーは前走差しての3着ですが、高松騎手だと思い切った騎乗が見られそうな予感。 佐々木志音騎手騎乗のツルマルゲッコーは叩き2戦目の良化に期待、このクラスで差のない競馬をしている高橋悠里騎手騎乗の（4）ヤマニンバルトロ、続けてのダート戦となる鈴木祐騎手騎乗の（10）レーヌデゼトワール、門別からの移籍初戦となる阿部英俊騎手騎乗の（3）ヤマニンファリダまで。

3連単　1頭軸ながし
11 ⇒ 5・12・4・10・3（20点）

このレースに投票する このレースに投票する

赤見 千尋 氏：プロフィール

平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

連勝伸ばすショウナンナスカ

（11）ショウナンナスカは中央未勝利から転入し、昇級初戦となった前走まで5連勝。その前走が今回と同じ水沢1400メートル戦で、直線軽く追われて他馬を楽々と突き放し、マークした勝ちタイム1分28秒8（稍重）は優秀。前走より相手強化という感じもなく、ここも難なく突破だろう。

相手探しが迷うところだが、前走で（11）ショウナンナスカの4着だった（4）ヤマニンバルトロ。その前走は前半で位置取りを悪くし、それでも直線で伸びを見せて掲示板を確保。3走前には盛岡1400メートルで2着好走があり、水沢コースでの勝ち星もあるだけに上位争いは可能。

ネバーエバーは昨年末に兵庫から転入してA級に格付けされたが、冬休み明けにB1に降級して1勝、2着3回。2走前からさらにB2にクラスを下げ、前走特別戦で3着。1、2着馬からは差をつけられたが、その2頭は連勝馬。◎は別格として、ここは前走よりメンバーが楽になった。

（7）スターライトテールは、9月以降ワンターンの短距離戦を使われているが、B2クラスの1400メートルでも好走実績があった。ただ好成績は盛岡が多いだけに、水沢コースでどうか。

（9）ハイプボーイも近走はワンターンの短距離戦を使われているが、水沢1400メートルにも好走実績はある。ただこのクラスではちょっと壁を感じさせる内容だけに、連下争いに食い込めるかどうか。

このレースに投票する このレースに投票する

斎藤 修 氏：プロフィール

NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。