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【競馬】「ばんえい十勝からのお知らせ」第53回ばんえい記念 結果

2021/03/22

2021年3月21日
帯広市

3月21日(日)「農林水産大臣賞典 第53回ばんえい記念」(BG1)の結果
~病を乗り越え、地方競馬最多連勝記録保持馬ホクショウマサル号が制覇~

ばんえい十勝で2021年3月21日(日)に行われた「農林水産大臣賞典第53回ばんえい記念」(4歳以上オープン・BG1)は、ホクショウマサル号が「ばんえい記念」2度目の挑戦で最高峰レースを制覇しました。
2016年以来となるフルゲート10頭の精鋭が出揃った「第53回ばんえい記念」。全頭が1トンの重量を曳く最高峰レースは、ここ数日の重馬場から一転し前夜から降り続く雪と雨の影響で馬場水分2.7%の軽馬場となりました。
陸上自衛隊第5音楽隊の新旧ファンファーレでゲートが開くと、第1障害から苦戦する馬もおり、高重量戦の流れとなりました。第一障害を越えた付近から、ミノルシャープ号、メジロゴーリキ号が先行し、ホクショウマサル号、ソウクンボーイ号らが後ろにつけ細かく刻みながらゆっくりと進んでいきます。道中半ばでようやくほぼ横一列に並び、コウシュハウンカイ号やホクショウマサル号、オレノココロ号らも先頭を入れ替わりながらスローペースで第二障害に到着します。
全馬第二障害下でじっくりと息を入れ、まず始めにオレノココロ号が上り始めると、カンシャノココロ号、コウシュハウンカイ号、そして各馬も続きます。一番手で降りたのはコウシュハウンカイ号、すぐさまキタノユウジロウ号が続き、ミノルシャープ号が3番手、ホクショウマサル号が4番手で降ります。軽馬場に後押しされ、力強い脚取りの4頭での激しい先頭争いとなります。その中でもホクショウマサル号が豪快な歩みで3頭を交わすとゴールまで緩めず、「ばんえい記念」を制覇しました。2着には次世代のトップ争いを彷彿させる歩みで歩き切ったキタノユウジロウ号が、3着にはラストランのコウシュハウンカイ号が入り、「ばんえい記念」4勝目をかけて出走したラストランのオレノココロ号は4着となりました。
ホクショウマサル号は、2歳「イレネー記念」、3歳「ばんえいダービー」の世代BG1レースを制した後、2016年3月~2018年7月までの間、のどなり(喘鳴症)の手術で休養、病を乗り越え復活した2018年7月~2020年2月まで地方競馬最多連勝記録となる31連勝を達成し、「ばんえい記念」は2度目の挑戦で優勝しました。
ホクショウマサル号を管理する坂本東一調教師、騎乗した阿部武臣騎手はともに「ばんえい記念」初制覇となりました。
また、「ばんえい記念」1レースの発売額は、136,529,400円となり、昨年(86,230,100円)を上回りました。1日の発売額も459,240,600円となり、同じく昨年(271,573,300円)を上回りました。

<ホクショウマサル号のプロフィール> ※2021年3月21日現在
生年月日・毛色:2011年5月5日(牡10歳・鹿毛)
血統  :父 エビスカチドキ 母 ミクニレンショウ (母父)アトミックドラゴン
生産者 :門志美氏
馬主  :井内紀子氏
厩舎  :坂本東一厩舎
通算成績:125戦48勝(うち重賞3勝)

【坂本東一調教師のコメント】
言葉が出てきません。嬉しい、最高です。
馬も騎手も頑張ってくれて、ばんえい記念を勝つことができました。これ以上ないような気持ちです。
馬場はホクショウマサルに向きましたね。ゲートが開いた後、どう出てくるか夢中で見ていました。
騎手も落ち着いて乗ってくれて、第二障害を降りた時点で勝った!と確信しました。
ただ、ばんえい記念は調教師として見ていると辛いですね。ジョッキー時代の方がリラックスして乗っていたように思います。
馬と騎手と話しながらこれからもやっていきたいですね。
最高の1年になりました。これからもホクショウマサル含め、頑張っていきます。
応援よろしくお願いします。

【阿部武臣騎手のコメント】
嬉しいの一言です。昨年の「ばんえい記念」では第一障害で膝を折るミスがあって連勝記録が途切れ、春からは不振が続いて低迷した時期もありました。
冬になるにつれ調子は上がって来ていたので、このレースに向けて調整し、良い雰囲気で今日を迎えられました。
障害で止まると返事が重たくなることがあるので、仕掛けが早すぎるかなとも思ったのですが、今日は気分よく行けたのか障害も上手く上がり、予想以上の動きをしてくれました。
馬体も大きく末脚には自信があるので、障害さえ上手く越えればと思っていました。ゴール前で他馬を交わした時に、止まることはないだろうと感じていましたが、ゴールに入ってからようやく勝ちを確信しました。
ばんえい記念に出走できるような馬にはなかなか巡り合えないので獲れて良かったです。
来年も皆さんに良いレースができて良い結果を見せられれば良いと思います。
これからもホクショウマサル、阿部武臣の応援をよろしくお願いします。

 

■2着 キタノユウジロウ号
村上慎一調教師
最高なレースだったと思います。よく頑張りました。
急遽松田騎手から乗り替わりとなりました。松田騎手から「完璧に仕上がっているから、自信をもって乗ってくれ」と伝言を受け、菊池騎手に伝えました。道中はコウシュハウンカイをマークする作戦でその通りいきましたが、ホクショウマサルが障害を一腰で越したことが想定外でした。ただ、この馬の100%の力を出し切ったレースだったと思います。

菊池一樹騎手
1着を獲れるんじゃないかと夢みました。調子が良い状況で騎乗させてくれたので、厩舎には感謝です。初めての1トンなので道中辛そうでしたが、流れがゆっくりだったのでついて行くことができました。松田騎手からも「一か八かでいってみろ」と調教師から伝言を受け、少し気が楽になりました。ただ、松田騎手だったらもっとうまく乗っていたんじゃないかなと思います。

■3着 コウシュハウンカイ号
松井浩文調教師
軽馬場で流れも速く、障害力を活かせないレース展開でした。でも最後までよく走ってくれました。私が気に入って馬主に買ってもらった馬が最後まで健康に走ってくれて感無量です。
これからコウシュハウンカイは種牡馬になりますが、その仔も手をかけてみたいなと思います。

藤本匠騎手
調教師がしっかり仕上げてくれて、最高の状態で出走することができました。障害を一番手で降りましたね。最後まで“コウシュハウンカイ”のレースをしてくれました。ありがとう。

■4着 オレノココロ号
槻舘重人調教師
悔しくて泣けました。馬場が軽すぎましたね。勝タイムも2:43.4と速かった。ただどの馬も同じ条件ですので、仕方ない事です。オレノココロは、今までずっと一生懸命走ってくれました。頑張ってくれました。感謝の気持ちしかありません。

鈴木恵介騎手
やっぱりこの雪はいらなかった。自分自身でこのレースに向けて完璧に仕上げていたのですが。悔しい。馬場が軽く、ホクショウマサルが一腰で越して、障害を降りてからもキャンター切っていたので本当に軽かったと思う。それなのに、道中はゆっくりでした。ラストランを迎えたオレノココロ、本当に頑張ってくれました。ありがとう。

以 上

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