岩手が生んだ名馬トウケイニセイ。競走馬にとっては致命的ともいえる屈腱炎を患い、1年以上の休養を経ながら、43戦39勝2着3回3着1回というほぼパーフェクトな成績を残したまま、1995年の第21回桐花賞優勝を最後に引退した。その存在感は今でも色あせることなく、岩手競馬の伝説としてその名を歴史に残す名馬である。

彼の偉業を讃えて創設されたトウケイニセイ記念。冬季休養期間に入る岩手競馬のラストを締めくくる重賞競走として定着しつつある。水沢1,600ｍはトウケイニセイがレコードで南部杯を制した舞台であり、この条件は2000年の第1回から変わっていない。