捲り合戦の様相だ。
ここは細切れのライン構成となった。しかし機動力を比較した際に、純粋な先行タイプとしては地元の6鈴木のみだ。
しかしこのメンバーで主導権を奪ったとしても、別線があまりに強力に映る。3窓場の2日目の11秒3の捲りは強烈なものがあったし、
9久米もしっかりと仕掛けられている印象がある。唯一の3車ラインとなった7末木も位置取り確かで、タテヨコ駆使して迫る脚もある。
ここは6鈴木ラインの3番手を各選手が狙って、そこから先捲り、という展開に持ち込むレースの流れとなるのではないか。そうなった時に位置取りが厳しいのは7末木で、3番手確保に動いてくるだろう。
最終的に3番手から先捲りを放ち、その後方から9久米や3窓場も迫っての捲り合戦となるのでは。
軸は決めづらいのは確かだが、多少の展開の縺れもありそうで3窓場の捲りが決まるところを頭固定で狙いたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 田尾 駿介 | 111 | 高知 | 田尾 駿介 111/高知 |
2 | 2 | 柴田 洋輔 | 92 | 東京 | 柴田 洋輔 92/東京 |
3 | 3 | 窓場千加頼 | 100 | 京都 | 窓場千加頼 100/京都 |
4 | 4 | 松岡 健介 | 87 | 兵庫 | 松岡 健介 87/兵庫 |
5 | 杉本 正隆 | 96 | 茨城 | 杉本 正隆 96/茨城 |
|
5 | 6 | 鈴木 薫 | 115 | 東京 | 鈴木 薫 115/東京 |
7 | 末木 浩二 | 109 | 山梨 | 末木 浩二 109/山梨 |
|
6 | 8 | 飯嶋 則之 | 81 | 栃木 | 飯嶋 則之 81/栃木 |
9 | 久米 康平 | 100 | 徳島 | 久米 康平 100/徳島 |
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誘導 | 鈴木雄一朗 | 鈴木雄一朗 |
河端のダッシュ戦
冒頭で書いたように。今回非常に余裕のある印象のある3芦澤。
しかしここは目標不在の一戦となり、少し狙い辛くなってしまった。そしてここは4星野に8小林と、大暴れする選手が揃って単騎戦。
番手含め何でもできるこの2人の動向次第では大荒れの可能性もあるレース。
ここで狙いたいのは5河端。2日目のレースは5河端らしいレースで、ダッシュでカマシてしっかりと出切るまでは良かったがそこから末を欠いての5着。
しかしここは1福永の先行が見込めるし、単騎勢も好位置を狙ってきそうなことを考えると、後方から遅めの仕掛けで鮮やかに捲り切ることができるのでは。
相手には筋の2久保田はもちろん、カッコいい男である3芦澤や、単騎の絡みも狙ってみたいところ。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 福永 大智 | 113 | 大阪 | 福永 大智 113/大阪 |
2 | 2 | 久保田泰弘 | 111 | 山口 | 久保田泰弘 111/山口 |
3 | 3 | 芦澤 辰弘 | 95 | 茨城 | 芦澤 辰弘 95/茨城 |
4 | 4 | 星野 洋輝 | 115 | 福島 | 星野 洋輝 115/福島 |
5 | 河端 朋之 | 95 | 岡山 | 河端 朋之 95/岡山 |
|
5 | 6 | 室井 健一 | 69 | 徳島 | 室井 健一 69/徳島 |
7 | 佐藤 礼文 | 115 | 茨城 | 佐藤 礼文 115/茨城 |
|
6 | 8 | 小林 令 | 109 | 山梨 | 小林 令 109/山梨 |
9 | 山口 泰生 | 89 | 岐阜 | 山口 泰生 89/岐阜 |
|
誘導 | 松根 真 | 松根 真 |
地元勢登場の一戦。
ここは地元コンビが登場の一戦。この地元勢は9橋本に任せる番組となった。
7根本は捲り主体だし、大きくは8東矢との主導権争いとなることが予想される9橋本。
8東矢もS級では逃げも多くなってきてはいるが、ここは5鈴木の仕事も見込めるし、9橋本がより積極的に行くとみた。
その時に9橋本がこの京王閣の直線でどれだけ粘れるかが焦点となりそう。1河村も3番手からもちろん踏んでくるだろうし、7根本や8東矢もある程度捲ってくる展開となるのではないか。
そうした場合、9橋本は良くて3着、或いは着外ということも考えられる。ここは番手の5鈴木よりも3番手の1河村の突っ込みに期待して本線で狙う。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 河村 雅章 | 92 | 東京 | 河村 雅章 92/東京 |
2 | 2 | 大坪 功一 | 81 | 福岡 | 大坪 功一 81/福岡 |
3 | 3 | 櫻井 正孝 | 100 | 宮城 | 櫻井 正孝 100/宮城 |
4 | 4 | 阪本 和也 | 115 | 長崎 | 阪本 和也 115/長崎 |
5 | 鈴木 竜士 | 107 | 東京 | 鈴木 竜士 107/東京 |
|
5 | 6 | 小川 圭二 | 68 | 徳島 | 小川 圭二 68/徳島 |
7 | 根本 哲吏 | 97 | 秋田 | 根本 哲吏 97/秋田 |
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6 | 8 | 東矢 圭吾 | 121 | 熊本 | 東矢 圭吾 121/熊本 |
9 | 橋本 瑠偉 | 113 | 栃木 | 橋本 瑠偉 113/栃木 |
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誘導 | 今井 聡 | 今井 聡 |
地元となると、こんなにも気合が違うのか。
そう感じる準決勝戦の12レースでした。
このレースはジャン過ぎに橋本瑠偉選手が地元勢を連れてスパート。しかしその時には前で東矢選手も目一杯先行している状況。
そこをバックでなんとか捲り切った橋本選手。その外から橋本を気遣いながら、しっかりと1着で駆け抜けた地元の鈴木竜士選手。
ゴール線で外の状況を見ている姿は余裕がありました。
以前大分県のある選手にお話を聞いた時にもこう言っていました。
「地元だといくら調子が悪くても不思議な力が出るんです」
今回の鈴木選手は状態面も良いというコメントが出ているので少しそれとは違うのかもしれません。
ただ、明らかに今回は動きが違う、そんな印象です。鈴木選手自身も「今回は優勝しか意味がない」と非常に気合の
入った開催でのこの好結果。やはり地元で、普段以上の力が発揮できるのかもしれません。
決勝戦は目標不在の一戦となってしまいましたが、「何でもやる」というコメントに力強さを感じます。
自力脚ももちろんありますし、捌きもできる鈴木選手。ここは地元で悲願の記念優勝を勝ち取ってほしいところです。
二次予選のリベンジ
ここは二次予選で連係した6鈴木薫-1鈴木玄人の地元勢のリベンジ戦だ。
二次予選の際は、強引に先行しようとした鈴木薫の後ろの鈴木玄人が捌かれてしまい、人気に応えることができなかった。
ここも相手は3福永と7渡邉で強力ではあるが、7渡邉は捲り主体で3福永も何がなんでも先行というタイプではない。
車番も良いこのラインが初手は前受け、あるいは中団から、最終的にはしっかりと主導権を握るのでは。
1鈴木玄人がその気持ちに応えてタテに踏む。相手は8飯嶋に、伸び良い2田中、捲る3福永を絡めたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 鈴木 玄人 | 117 | 東京 | 鈴木 玄人 117/東京 |
2 | 2 | 田中 晴基 | 90 | 千葉 | 田中 晴基 90/千葉 |
3 | 3 | 福永 大智 | 113 | 大阪 | 福永 大智 113/大阪 |
4 | 4 | 白戸淳太郎 | 74 | 神奈 | 白戸淳太郎 74/神奈 |
5 | 澤田 義和 | 69 | 兵庫 | 澤田 義和 69/兵庫 |
|
5 | 6 | 鈴木 薫 | 115 | 東京 | 鈴木 薫 115/東京 |
7 | 渡邉 雅也 | 117 | 静岡 | 渡邉 雅也 117/静岡 |
|
6 | 8 | 飯嶋 則之 | 81 | 栃木 | 飯嶋 則之 81/栃木 |
9 | 原 真司 | 86 | 岐阜 | 原 真司 86/岐阜 |
|
誘導 | 松根 真 | 松根 真 |
混戦の中、軸はこの人
ここはガールズの決勝戦。飛びぬけた選手が不在の一戦で難解。
その中でも積極性が光るのはやはり7尾崎。2日目3日目としっかりバックを奪っているし、自力の格としても上位の存在。
しかし今節は未勝利で、やや末の甘さが気になる。とは言えここは7尾崎以上に積極的に駆ける選手はいないのではないか。
そうなると7尾崎の2-3着で狙ってみたくなる。頭候補としては連日その7尾崎に先着している2岡本。捲り強烈な4吉村。連勝と好調の6青木で勝負。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 比嘉真梨代 | 114 | 沖縄 | 比嘉真梨代 114/沖縄 |
2 | 2 | 岡本 二菜 | 118 | 東京 | 岡本 二菜 118/東京 |
3 | 3 | 渡口まりあ | 114 | 山口 | 渡口まりあ 114/山口 |
4 | 4 | 吉村早耶香 | 112 | 静岡 | 吉村早耶香 112/静岡 |
5 | 5 | 中野 咲 | 110 | 愛知 | 中野 咲 110/愛知 |
6 | 6 | 青木 美保 | 118 | 埼玉 | 青木 美保 118/埼玉 |
7 | 尾崎 睦 | 108 | 神奈 | 尾崎 睦 108/神奈 |
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誘導 | 古川 宗行 | 古川 宗行 |
地元勢に期待はしたいが…
冒頭にも書いたようにここは地元の1鈴木にとっては目標が不在の一戦。今の1鈴木が自力で勝ち切れるかと考えると少し厳しい可能性がある。
ここはメンバー的に3河端の逃げイチだしその後ろの5久保田の位置を狙ってくることも十分考えられる。
その時は早めに捌き切って追い込んでの優勝ということも考えられるのだが、展開の縺れがあった場合、2窓場の強烈な捲りが飛んでくる可能性が高い。
今回の2窓場の動きは超抜に思えるし、準決勝も後続を5車身も離すようなレースとなった。
仮に展開に恵まれなくとも今回の2窓場であればしっかりと捲ってG3初優勝を達成するだけのデキにある。
相手は筋の8松岡ではなく、前残りの3河端、単騎ながら伸びが目立つ7大坪、更には地元の1鈴木あたりを狙いたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 鈴木 竜士 | 107 | 東京 | 鈴木 竜士 107/東京 |
2 | 2 | 窓場千加頼 | 100 | 京都 | 窓場千加頼 100/京都 |
3 | 3 | 河端 朋之 | 95 | 岡山 | 河端 朋之 95/岡山 |
4 | 4 | 河村 雅章 | 92 | 東京 | 河村 雅章 92/東京 |
5 | 久保田泰弘 | 111 | 山口 | 久保田泰弘 111/山口 |
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5 | 6 | 室井 健一 | 69 | 徳島 | 室井 健一 69/徳島 |
7 | 大坪 功一 | 81 | 福岡 | 大坪 功一 81/福岡 |
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6 | 8 | 松岡 健介 | 87 | 兵庫 | 松岡 健介 87/兵庫 |
9 | 田尾 駿介 | 111 | 高知 | 田尾 駿介 111/高知 |
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誘導 | 今井 聡 | 今井 聡 |
2022年に一般企業から脱サラし、公営競技実況アナウンサーの世界へ飛び込む。
出身である別府競輪を主戦場に飯塚オートなど幅広く活躍中。予想は本命を避け敢えて穴を狙いにいくスタイルで、高配当を仕留める!
常々思うんです。
余裕のある男になりたいと。
男なら誰でも余裕のある男を目指しているでしょう。
仕事もサラッとこなし、女性にもがっつかず、サッとエスコート。
自信がありながらもそれを決してひけらかさない。
何があっても動じず口数も多いわけではない。それでいていざと言う時に頼りになる。
いや~なりたいですよね。なりたいんです。
そんなことを、今回の芦澤辰弘選手の動きを見て思いました。
なんですかあの余裕は!
初日は鈴木玄人選手の先行をバック辺りから後ろをしっかりと確認しながら、渡辺十夢選手の捲りを軽ーく牽制。
そしてゴール前では鈴木選手のことを気遣いながらも、後ろの飯嶋先輩のコースも空け、最後は抜け出してワンツー。
これだけでも「かっこいい!」と思うのに2日目ですよ!
末木選手は中団からの捲りで、決して芦澤選手にとって展開も良かったわけじゃない中、
後方7番手から捲ってきた人気の北津留選手をチラっと確認して外に振り不発にさせた後、車を外に持ち出して末木選手をサポートしながら、
自力選手のような伸び。ここもゴール前、本当にまだまだ余裕がありそうな素振りを見せてのラインワンツースリー。
完全に惚れました。
こういう仕事ぶりはそれは自力選手にもちろん信頼されるだろうし、他の選手からも一目置かれるだろうなと感じました。
このくらいの余裕を持ちたいところですね。
そんな男になる日はいつになるかは全くわかりませんが、私も芦澤選手を見習っていきたいと思います。笑