総合力は平原だが…
初日こそ7着に敗れた2平原だが、2日目の追走、差し切りを見る限り調子に問題はなさそう。準決勝は中団確保からの捲り一撃!というところが大本線になりそうだが、狙ってみたいのは1稲川の伸び脚。近況の切れ味は冴え渡っていて、2日目、三谷不発から外のコース、余裕をもって突き抜けている。3根田が先手を取る可能性が高そうだが、5中西も必ず動いてくるし、仕掛けは早いだろう。5中西が前へ前へと強気に踏んでいくならば、自ずと1稲川の決め脚が生きる流れになるのでは?関東筋の折り返しからでも3着は1稲川で固定し、むしろ1稲川の1,2着の車券を勝負目にしたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 稲川 翔 | 90 | 大阪 | 稲川 翔 90/大阪 |
2 | 2 | 平原 康多 | 87 | 埼玉 | 平原 康多 87/埼玉 |
3 | 3 | 根田 空史 | 94 | 千葉 | 根田 空史 94/千葉 |
4 | 4 | 小原 周祐 | 99 | 高知 | 小原 周祐 99/高知 |
5 | 中西 大 | 107 | 和歌 | 中西 大 107/和歌 |
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5 | 6 | 藤田 大輔 | 91 | 千葉 | 藤田 大輔 91/千葉 |
7 | 諸橋 愛 | 79 | 新潟 | 諸橋 愛 79/新潟 |
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6 | 8 | 松村 友和 | 88 | 大阪 | 松村 友和 88/大阪 |
9 | 香川 雄介 | 76 | 香川 | 香川 雄介 76/香川 |
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誘導 | 田島 浩二 | 田島 浩二 |
柔軟な鈴木の立ち回りに期待。
連日、力強い競走が続いている1皿屋。前回、林巨人さんのラストランに花を添えた立役者がファンの期待を背に、ここも5浅井との連携で人気になりそうだが、レースの中での判断とタテ脚のバランスを考えると2鈴木の方に魅力を感じてしまう。今節未勝利ではあるものの、何より評価できるのは仕掛けが早く、しっかり粘りこめているところ。成績に波のある3小松崎や1皿屋よりも、ここは最悪捌きのレースもできる2鈴木を軸にして。勿論、地元三重勢の絡みは必須だし、4阿部へ流す車券も必要だが、外せないのはやはり7守澤の切れ味か。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 皿屋 豊 | 111 | 三重 | 皿屋 豊 111/三重 |
2 | 2 | 鈴木 庸之 | 92 | 新潟 | 鈴木 庸之 92/新潟 |
3 | 3 | 小松崎大地 | 99 | 福島 | 小松崎大地 99/福島 |
4 | 4 | 阿部 大樹 | 94 | 埼玉 | 阿部 大樹 94/埼玉 |
5 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
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5 | 6 | 吉本 卓仁 | 89 | 福岡 | 吉本 卓仁 89/福岡 |
7 | 守澤 太志 | 96 | 秋田 | 守澤 太志 96/秋田 |
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6 | 8 | 澤田 義和 | 69 | 兵庫 | 澤田 義和 69/兵庫 |
9 | 福島 武士 | 96 | 香川 | 福島 武士 96/香川 |
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誘導 | 廣田 敦士 | 廣田 敦士 |
松浦軸も穴は考えて
前回のウィナーズでは少し重い印象だった5松浦。だが、ここでしっかりと修正してくるのはさすがの一言。連日の2着だが、2日目の仕掛けと粘りを見る限り、状態は何ら問題なさそう。ここも最終的には自力で!ということになりそうだが、2原田との連携が決まるかどうかは微妙。むしろ9深谷の粘りに期待したい。ただ、どう見ても1和田は落車の影響があるのか調子が悪そうで、9深谷の踏み出しにもしかすると離れるかも知れない。その時にハマる可能性があるのは、前へ前へ踏んでいる8林。先行含みのレースで、9深谷に叩かれても2日目のように落ち着いて対応できれば、上位に絡んでくる可能性も浮上する。勿論、その時には8林マークの3塚本もということになるのだが、2日目、内に行ったのに8林を抜けなかったという事実を考慮して、ヒモ穴は8林に比重をおいてみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 和田健太郎 | 87 | 千葉 | 和田健太郎 87/千葉 |
2 | 2 | 原田研太朗 | 98 | 徳島 | 原田研太朗 98/徳島 |
3 | 3 | 塚本 大樹 | 96 | 熊本 | 塚本 大樹 96/熊本 |
4 | 4 | 福永 大智 | 113 | 大阪 | 福永 大智 113/大阪 |
5 | 松浦 悠士 | 98 | 広島 | 松浦 悠士 98/広島 |
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5 | 6 | 伊藤 稔真 | 111 | 三重 | 伊藤 稔真 111/三重 |
7 | 鷲田 佳史 | 88 | 福井 | 鷲田 佳史 88/福井 |
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6 | 8 | 林 大悟 | 109 | 福岡 | 林 大悟 109/福岡 |
9 | 深谷 知広 | 96 | 静岡 | 深谷 知広 96/静岡 |
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誘導 | 柴崎 俊光 | 柴崎 俊光 |
松浦くん!ブロックに耐えてよく頑張った!
元首相の小泉純一郎さんだったらきっと昨日のレース後、松浦選手にこんな言葉を掛けたでしょう。
やはりといいますか、強いもんは強い!
ということを再認識した四日市記念の準決勝。
平原選手の落ち着いた立ち回りからの捲り一撃も同様で、松浦と平原、この二人に関しては格が違うと言わざるを得ません。
で、そうなると
「格が違う→目立つ→コラムのテーマに」という流れになりまして、ここでどうしても取り上げる機会が増えてしまいます。
いや、回りくどい言い方はやめて正直に言いましょう。
これまで、このオッズパークコラムで
松浦選手と平原選手に何度も何度も賛辞を贈り過ぎた結果、褒め言葉が枯渇してしまいました。
捨てる直前の歯磨き粉、最後の最後まで使い切ったマヨネーズ、いくらカチカチやっても火のつかない100円ライター。
要はそういうこと。もっとハッキリ言いましょう!
ネタ切れです!
すいません!
今後、コラムでは、この2人とは何か閃くまで少し距離を置きたいと思います。
これまでの間、本当に本当にありがとうございました。
4日間の長丁場は貫禄がモノを言う??
ガールズ1期生で、初代ガールズグランプリチャンピオンの2小林に、アマチュアの頃から世界を舞台に活躍していた2期生の1石井。この2人を見ているとやはり展開を見極める力が抜群で、ここで失敗するというイメージが湧かないというのが正直なところ。特に1石井は3日間連続でバックを取っての1着と、脚勢も文句なし。ここも「逃げてもいいぞ」くらいの気持ちになっているのは間違いなさそうで、そうなってくると6廣木や4宮地あたりが積極的に仕掛けた流れで、絶好の位置を確保できるのでは。動いて位置を取りにいく2小林も勿論魅力だが、タテ脚の比較でやや、1石井に分があるとみて。正直、1石井=2小林で勝負したいところだが、それでは配当に妙味がなくなる為、敢えて、折り返さずに狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 石井 寛子 | 104 | 東京 | 石井 寛子 104/東京 |
2 | 2 | 小林 莉子 | 102 | 東京 | 小林 莉子 102/東京 |
3 | 3 | 南 円佳 | 116 | 鹿児 | 南 円佳 116/鹿児 |
4 | 4 | 宮地 寧々 | 110 | 岐阜 | 宮地 寧々 110/岐阜 |
5 | 5 | 永禮 美瑠 | 118 | 愛知 | 永禮 美瑠 118/愛知 |
6 | 6 | 廣木 まこ | 118 | 福岡 | 廣木 まこ 118/福岡 |
7 | 田中 千尋 | 114 | 愛知 | 田中 千尋 114/愛知 |
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誘導 | 東 鉄也 | 東 鉄也 |
展開向く稲川がキッチリと
ここ近畿ラインが主導権という可能性が非常に高いレース。後ろに尊敬する7稲川さんが付くならば、と3福永の仕掛けはどうしても早くなるだろう。ならば展開は7稲川に。準決勝は中西のカカリがもう一息だったのと、やはり平原が強かったという感じで、番手捲りの上をいかれてしまったが、ここ、2渡邉と9鈴木の位置取りがバッティングする可能性もあり、そうなると更に近畿に流れが向くのでは。7稲川軸の5鷲田、そして別線なら9鈴木へというところが基本になってくるのだが、大穴は捲る9鈴木を7稲川がブロックにいった場合。義理堅い5鷲田が内をというのは考えにくいので、その時は1阿部のアタマで勝負してみたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 阿部 大樹 | 94 | 埼玉 | 阿部 大樹 94/埼玉 |
2 | 2 | 渡邉 雄太 | 105 | 静岡 | 渡邉 雄太 105/静岡 |
3 | 3 | 福永 大智 | 113 | 大阪 | 福永 大智 113/大阪 |
4 | 4 | 石塚 孝幸 | 89 | 神奈 | 石塚 孝幸 89/神奈 |
5 | 鷲田 佳史 | 88 | 福井 | 鷲田 佳史 88/福井 |
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5 | 6 | 中村 良二 | 81 | 福岡 | 中村 良二 81/福岡 |
7 | 稲川 翔 | 90 | 大阪 | 稲川 翔 90/大阪 |
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6 | 8 | 藤田 大輔 | 91 | 千葉 | 藤田 大輔 91/千葉 |
9 | 鈴木 庸之 | 92 | 新潟 | 鈴木 庸之 92/新潟 |
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誘導 | 田島 浩二 | 田島 浩二 |
混戦レースなら思い切って!
7根田が逃げてスンナリなら1和田が差すというレースか、もしくは9小松崎の一発か!というムードだが、ここ3高橋も含めて比較的仕掛けの早い選手が揃った印象で、そうなるとどうしても最終バックで一本棒というような単調な展開にならないのでは。馬力は一番だが脆さも同居する7根田は混戦レースになると弱いし、1和田も調子はイマイチ。3高橋も7根田と力勝負するようなら四日市の直線で末が残っているとは考えにくいし、9小松崎も出来はお世辞にもいいとは言えない。そうなってくると追い込み陣のボックスで大穴勝負!特に面白いのは8東矢の絡みか。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 和田健太郎 | 87 | 千葉 | 和田健太郎 87/千葉 |
2 | 2 | 菊地 圭尚 | 89 | 北海 | 菊地 圭尚 89/北海 |
3 | 3 | 高橋 築 | 109 | 東京 | 高橋 築 109/東京 |
4 | 4 | 大西 健士 | 88 | 神奈 | 大西 健士 88/神奈 |
5 | 坂本 亮馬 | 90 | 福岡 | 坂本 亮馬 90/福岡 |
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5 | 6 | 鈴木 幸紀 | 78 | 三重 | 鈴木 幸紀 78/三重 |
7 | 根田 空史 | 94 | 千葉 | 根田 空史 94/千葉 |
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6 | 8 | 東矢 昇太 | 98 | 熊本 | 東矢 昇太 98/熊本 |
9 | 小松崎大地 | 99 | 福島 | 小松崎大地 99/福島 |
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誘導 | 廣田 敦士 | 廣田 敦士 |
ライン4車の意味を考えるなら・・・
この中で最も航続距離が長いのが2深谷ということになるのだが、ラインは別地区の9守澤で、2深谷は前回のウィナーズでもそうだったが決勝戦は勝ちにいく組み立てになることが多い。ただ、その時は8番手になるリスクも高いのでその時に捲れるかどうか?やはり、6福島が4番手を固める構成になった中四国が先手を取る可能性が高いのでは?7松浦はそのあたりのこともしっかり考えて走る選手なので、先行基本で前へ前へ踏んでいき、もし仮に2深谷がカマシて来るようなら3番手を確保か、もしくは番手に飛びつくような作戦になるだろう。となると、展開は4原田に。基本はスンナリ中四国が出切った展開からだが、3平原が4原田の位置を狙うなら一瞬で決着がつくだろう。7松浦はそこまで考えているとは思うのだが、もし関東勢が7松浦の後ろを奪った場合も想定して。その時は5諸橋からの車券で穴を狙う。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
2 | 2 | 深谷 知広 | 96 | 静岡 | 深谷 知広 96/静岡 |
3 | 3 | 平原 康多 | 87 | 埼玉 | 平原 康多 87/埼玉 |
4 | 4 | 原田研太朗 | 98 | 徳島 | 原田研太朗 98/徳島 |
5 | 諸橋 愛 | 79 | 新潟 | 諸橋 愛 79/新潟 |
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5 | 6 | 福島 武士 | 96 | 香川 | 福島 武士 96/香川 |
7 | 松浦 悠士 | 98 | 広島 | 松浦 悠士 98/広島 |
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6 | 8 | 香川 雄介 | 76 | 香川 | 香川 雄介 76/香川 |
9 | 守澤 太志 | 96 | 秋田 | 守澤 太志 96/秋田 |
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誘導 | 柴崎 俊光 | 柴崎 俊光 |
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
池江璃花子選手が病を乗り越え、東京五輪の出場枠を勝ち取りました。
一時は抗がん剤の副作用もあってか、ガリガリの痛々しい水着姿に。
その姿を目にした時は胸が痛み「さすがにこれで現役復帰は難しいだろう」なんて思っていたのですが…見事な復活劇に日本中が涙したといっても過言ではないでしょう。
もちろん池江選手がこれ程の短期間で東京オリンピックに間に合ったのは、元々天才スイマーだったということも大きな理由に違いないのですが、それ以上に僕が感じたのは、たとえ逆境でも「努力を継続する」という才能にも恵まれていたのではないか、ということです。
以前、村上義弘選手にロングインタビューをさせてもらう機会があって、その時に印象に残ったフレーズが「僕は体格からして並以下の選手だし、どう考えても選手としての才能なんて何もありません。でも、もし、何か人より才能があるとしたら、人よりも努力を継続して行えるという、この才能があるんでしょうね」
というものでした。
一般的に才能というものは、元々の競技センス、体の使い方みたいな部分、人には絶対に真似のできない感性みたいなところを指すことが多いと思うのですが、それからというもの
ひたむきに努力できるか、そうでないか。
逆境を力に変えるよう思考を変化させることができるかどうか。
これもある種の才能によるところが大きいのではないか、という風に考えるようになりました。
もちろん、数多くの経験が人を強くし、悔しさが努力するモチベーションに繋がるという部分も否めませんが、それでも、やっぱり努力の継続も才能の一部なんだろうなぁと。
つい、昼間にビールを飲んでしまう自分の弱さを自己分析し、この才能が決定的に欠落しているのではないか?と思わずにはいられません…
そんな努力を継続することのできる才能を持っているんだろうなぁ、という選手が今回の四日市記念は多く揃いましたね。
平原選手や松浦選手、地元の浅井選手あたりの話を聞き、レースを見ていると、常に自己分析を行い、勝つための探究心も強く、その為に努力を継続して行える才能が豊富なんだろうなぁ、という気がします。
鈴木庸之選手の後ろで余裕の立ち回りだった平原選手、皿屋選手の仕掛けにしっかり反応しきった浅井選手、あっさりと前をねじ伏せて2着に残った松浦選手。
一流であるには必ず何かしらの理由がある。
そう思わせる走りをいつも見せてくれます。
素晴らしく豪華なメンバーが揃ったナイター開催。凡人である私は、努力できる才能が豊富な皆さんの走りを、ビール片手に楽しませて頂きたいと思います…笑