気合いの地元VS絶好調茨城勢
昨日は単騎での競走となるも上手く3着に入った8長尾。地元の7皿屋と1浅井の前という重要な位置を任されたならば、ここはなんとしても主導権を取りたいところだが‥好調の茨城勢がいる。スランプともみえる近況だった3吉田の今シリーズは非常に充実。初日はカマシ先行で2着に粘り、二次予選も先行してペースで力強く押し切った。自転車を戻して状態良く、勝手に進んでくれる、と満面の笑顔でインタビューにも応えていただいた。ラインは2車でも番手をまわるのが9芦澤で、信頼して仕掛けられそう。位置取ってチャンスを伺うのが2菅田と6渡邊で、特に6渡邉は二次予選で石原の番手を捌くなど前々勝負で結果に繋げているので評価を上げたい。道中、どういった展開になっても1浅井は状況に応じた判断で縦に踏んで決勝戦へ。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
2 | 2 | 菅田 壱道 | 91 | 宮城 | 菅田 壱道 91/宮城 |
3 | 3 | 吉田 有希 | 119 | 茨城 | 吉田 有希 119/茨城 |
4 | 4 | 田中 誠 | 89 | 福岡 | 田中 誠 89/福岡 |
5 | 竹内 智彦 | 84 | 宮城 | 竹内 智彦 84/宮城 |
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5 | 6 | 渡邉 豪大 | 107 | 福岡 | 渡邉 豪大 107/福岡 |
7 | 皿屋 豊 | 111 | 三重 | 皿屋 豊 111/三重 |
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6 | 8 | 長尾 拳太 | 103 | 岐阜 | 長尾 拳太 103/岐阜 |
9 | 芦澤 辰弘 | 95 | 茨城 | 芦澤 辰弘 95/茨城 |
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誘導 | 上田 国広 | 上田 国広 |
鬼に金棒の郡司浩平
共同通信社杯はまさかの初日敗退だった3郡司だが、それでも4日間しっかりと走り切ったことが今節に活きているように感じる。初日特選は単騎でもはやめの捲りで快勝、二次予選はJ先行で押し切った。自力で連勝の3郡司が4野口という強力な目標を得たならばまさに鬼に金棒といったところか。4野口の今シリーズは初日、得意な強い風の中で見事な逃切を魅せたし、二次予選は番手佐々木の失格があり繰り上がりだが、結果的に連勝。展開としてはこのラインは車番的には、初手後ろ攻めからの先行策。中団は6大石と7山田で取り合いになることも。やはり3郡司が軸で4野口が逃げ粘るところを本線。人気集中するので絞りたいところが、紐荒れに期待して広く流す。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 山形 一気 | 96 | 徳島 | 山形 一気 96/徳島 |
2 | 2 | 中村 圭志 | 86 | 熊本 | 中村 圭志 86/熊本 |
3 | 3 | 郡司 浩平 | 99 | 神奈 | 郡司 浩平 99/神奈 |
4 | 4 | 野口 裕史 | 111 | 千葉 | 野口 裕史 111/千葉 |
5 | 柳詰 正宏 | 97 | 福岡 | 柳詰 正宏 97/福岡 |
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5 | 6 | 大石 崇晴 | 109 | 大阪 | 大石 崇晴 109/大阪 |
7 | 山田 庸平 | 94 | 佐賀 | 山田 庸平 94/佐賀 |
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6 | 8 | 青森 伸也 | 87 | 福島 | 青森 伸也 87/福島 |
9 | 阿竹 智史 | 90 | 徳島 | 阿竹 智史 90/徳島 |
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誘導 | 伊藤 世哉 | 伊藤 世哉 |
西村の地元記念初優出を
4山田ー2西村は直前の向日町でも連係し、決勝戦では2西村が優勝しワンツー決めている相性抜群のコンビ。今節も二次予選で連係しワンツー。ここは2西村初の地元記念優出に期待したい。1新田をはじめとする強力なメンバー構成だが、1新田の番手をまわる9成田は初日特選で1新田の捲りに口があき、昨日の二次予選では早めに仕掛けた郡司を追走しながらハコ4と、本来の調子には程遠い印象。展開は5岩谷のカマシといった積極策もありそうだが、そこは4山田が気持ちで。最後は力・実績上位で1新田の捲りが届くところを中心に考えたい。穴は単騎7木暮の3着固定。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 新田 祐大 | 90 | 福島 | 新田 祐大 90/福島 |
2 | 2 | 西村 光太 | 96 | 三重 | 西村 光太 96/三重 |
3 | 3 | 岩津 裕介 | 87 | 岡山 | 岩津 裕介 87/岡山 |
4 | 4 | 山田 諒 | 113 | 岐阜 | 山田 諒 113/岐阜 |
5 | 岩谷 拓磨 | 115 | 福岡 | 岩谷 拓磨 115/福岡 |
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5 | 6 | 表原 周 | 100 | 大阪 | 表原 周 100/大阪 |
7 | 木暮 安由 | 92 | 群馬 | 木暮 安由 92/群馬 |
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6 | 8 | 坂本 修一 | 99 | 岡山 | 坂本 修一 99/岡山 |
9 | 成田 和也 | 88 | 福島 | 成田 和也 88/福島 |
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誘導 | 谷口 遼平 | 谷口 遼平 |
オッズパークをごらんの皆さま、こんにちは。競輪おたくの桜井奈津です。松阪競輪場では開設73周年記念G3『蒲生氏郷杯王座競輪』が開催中です。
さてまずは、昨日行われた準決勝戦を振り返りたいと思います
10R、長尾選手が中部ラインの先頭。中部が前受けなら突張先行で皿屋選手が番手から出るのだろうと予想していましたが、レースは後方からの仕掛け、動きが全くありませんでした。前と車間切って脚を使った皿屋選手の後ろから浅井選手が抜け出して1着、中団で脚をためた菅田選手が追い込み2着、皿屋選手が3着という結果でした。11Rはやはり野口選手の先行で、郡司選手がかなり車間きって援護の体制、中団から仕掛けた山田選手が1着、2着は中村選手で九州ワンツー、郡司選手は 3着でした。続いて12R、岩谷選手が先行体制のところで、山田諒選手が前を叩けないと判断し中途半端に中団並走。そこをすかさず新田選手がインからの先行策。最終的には岩谷をマークした岩津選手が坂本選手を連れてくる形で1着2着、3着は逃げた新田選手でした。
そしていよいよ決勝戦、地元の並びがいつもと逆になりました。一体誰が積極策に出るのでしょう・・難解なレースです。では、予想へとまいりましょう!
野口の先行力が上位
準決勝戦では2周かけて5着となってしまった3野口だが、やはり今日も自身のスタイルで先行策。初日にも連携した9鈴木が今度こそゴール前はとらえるかどうか。また、今シリーズ初の自力戦となる5隅田はどう立ち回るのか。展開としては3野口に先行争いを挑むよりも中団とって捲りたい、という作戦なら各ラインの思惑がぶつかることとなり、中団縺れたりして千葉ラインのワンツーも濃厚に。5隅田は位置取り参加せずじっくり脚ため追い込むので後ろをまわる選手は厳しいかも。穴は1石原か4橋本が先行争いを挑み、千葉勢が苦しくなったとき。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 石原 颯 | 117 | 香川 | 石原 颯 117/香川 |
2 | 2 | 木暮 安由 | 92 | 群馬 | 木暮 安由 92/群馬 |
3 | 3 | 野口 裕史 | 111 | 千葉 | 野口 裕史 111/千葉 |
4 | 4 | 橋本 瑠偉 | 113 | 栃木 | 橋本 瑠偉 113/栃木 |
5 | 隅田 洋介 | 107 | 岡山 | 隅田 洋介 107/岡山 |
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5 | 6 | 西岡 拓朗 | 97 | 広島 | 西岡 拓朗 97/広島 |
7 | 阿竹 智史 | 90 | 徳島 | 阿竹 智史 90/徳島 |
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6 | 8 | 表原 周 | 100 | 大阪 | 表原 周 100/大阪 |
9 | 鈴木 裕 | 92 | 千葉 | 鈴木 裕 92/千葉 |
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誘導 | 上田 国広 | 上田 国広 |
展開有利に竹内抜け出す
準決勝戦では自らレースを動かすことなく、簡単に中部の二段掛けを許してしまった9吉田。初日2日目と良かっただけに残念ではあるが、ここは主導権取って力強いレースを魅せてくれるだろう。展開有利になる1竹内は近況伸びもいいし援護もしっかりしているので、まずは他地区の即席ラインでもこの両者を本線。2上野が今節前半は積極策に出ていたのだが、3日目の昨日は出させて中団の捲り。「作戦どおりいった」とのことなので、器用に9吉田出させて3番手からはやめに仕掛けるパターンも抑えたい。調子が良さそうなのはこの2上野の後ろをまわる5久米。2日目トリッキーに動いてみせた8渡邉の器用さも評価したい。地元の3西村の気合いは尋常ではないが、地元着いても連日捲り追い込みや不発になってる4不破がどう挑むのか難しいところ。展開不問で、地元の意地3西村からは二車単2着全で応援も買っておきたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 竹内 智彦 | 84 | 宮城 | 竹内 智彦 84/宮城 |
2 | 2 | 上野 雅彦 | 119 | 香川 | 上野 雅彦 119/香川 |
3 | 3 | 西村 光太 | 96 | 三重 | 西村 光太 96/三重 |
4 | 4 | 不破 将登 | 94 | 岐阜 | 不破 将登 94/岐阜 |
5 | 久米 康平 | 100 | 徳島 | 久米 康平 100/徳島 |
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5 | 6 | 田中 勇二 | 95 | 岡山 | 田中 勇二 95/岡山 |
7 | 柳詰 正宏 | 97 | 福岡 | 柳詰 正宏 97/福岡 |
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6 | 8 | 渡邉 豪大 | 107 | 福岡 | 渡邉 豪大 107/福岡 |
9 | 吉田 有希 | 119 | 茨城 | 吉田 有希 119/茨城 |
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誘導 | 伊藤 世哉 | 伊藤 世哉 |
郡司が共同通信社杯の悔しさ晴らすV
初日特選競走は2郡司と3新田の捲りでの決着。2郡司の2日目は見事な先行押し切りで、準決勝戦は3着だが前を庇いたい気持ちが出過ぎた結果。自力で動く構成となった決勝戦で、なんといっても松阪バンクとの相性もいい2郡司に期待したい。7菅田に任せることにした3新田は前回オールスター最終日にこの並びで連携したが失敗。そのときはJで仕掛けた7菅田が前を叩かず、途中で4番手に降りようと絡む展開で中団が並走となる。2コーナーあたり7菅田は踏み上げたが捉えられず、並走の挙句捌かれるかたちになった新田は9着と大敗だった。このときの失敗も踏まえた作戦を練って挑んでくるはずなので、3新田ももちろん絡めたい。
あとは8皿屋の前で「自分のスタイルで」競走する地元の1浅井と9山田はポイント逃さずじっくりためての捲り。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
2 | 2 | 郡司 浩平 | 99 | 神奈 | 郡司 浩平 99/神奈 |
3 | 3 | 新田 祐大 | 90 | 福島 | 新田 祐大 90/福島 |
4 | 4 | 中村 圭志 | 86 | 熊本 | 中村 圭志 86/熊本 |
5 | 岩津 裕介 | 87 | 岡山 | 岩津 裕介 87/岡山 |
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5 | 6 | 坂本 修一 | 99 | 岡山 | 坂本 修一 99/岡山 |
7 | 菅田 壱道 | 91 | 宮城 | 菅田 壱道 91/宮城 |
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6 | 8 | 皿屋 豊 | 111 | 三重 | 皿屋 豊 111/三重 |
9 | 山田 庸平 | 94 | 佐賀 | 山田 庸平 94/佐賀 |
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誘導 | 谷口 遼平 | 谷口 遼平 |
2016年の某新聞社ミスコンでグランプリをとったことをきっかけに、公営競技に携わるようになる。2017年には競輪の予想・妄想の魅力にどっぷりとハマり、とにかく飯より車券。旅打ちが好きで各地へ脚を運び、2019年には競輪場全43場を制覇。曾祖母が女賭場師だったらしいという縁もあり、自分では博才があると思い込んでいる。
オッズパークをごらんの皆さま、こんにちは。競輪おたくの桜井奈津です。松阪競輪場では開設73周年記念G3『蒲生氏郷杯王座競輪』が開催中です。
蒲生氏郷(がもううじさと)は織田信長・豊臣秀吉に仕えた戦国武将で、文武に秀でていました。織田信長に早くから目をかけられ、将来も有望視されていて、信長が自分の娘まで嫁がせたほど。そんな氏郷が大切にしていた考えのなかに、知行(俸禄として土地を支給したこと)と情けは車の両輪であり、鳥の両翼と同じでどちらが欠けてもいけない、というものがありました。武将は家臣に命令をしているだけではダメで、いざというときは先頭に立って敵陣に突撃するくらいの覚悟が必要だ、と、日頃から一人ひとりへの配慮を欠かさなかったそうです。そんな氏郷は、やはりとても部下に慕われていたようです。
競輪をみているとひとつひとつの闘い(レース)のなかに、その人間関係や信頼関係、性格なんかも垣間見れますよね。今開催のタイトルになっている『蒲生氏郷』。彼のような、強さと優しさを兼ね備えた選手こそがきっと勝ち上がってくれるのでしょう。この冠に相応しい決戦をみられるのを心待ちに、準決勝戦の予想をしていきたいと思います。