取鳥と小原の叩きあいは濃厚。ならば
昨日7番手から届きはしたものの3小原にとっては反省レースだったのでは?かろうじて大御所9佐藤慎とワンスリーで勝ち上がりは決めたものの、あれは門田の先行だったから届いた部分もあって、ここ7取鳥にすんなり駆けられると、同じ組み立てでは無理だろう。おまけに、きっとレース後、9佐藤慎に「あれじゃ~いかんだろう」的なアドバイスはもらっているはず(笑)となると、やはり7取鳥相手に積極的に攻めざるを得ないのでは。で、そうなるとチャンスは位置取り確かな2山田に。2日目のレースもさすがの内容で、ここなら、好展開をしっかりとモノにするとみて。1和田との折り返しは必須で、あとはやはり9佐藤慎の絡みと、7取鳥の前残りに流れ向く4大屋あたりを。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 和田健太郎 | 87 | 千葉 | 和田健太郎 87/千葉 |
2 | 2 | 山田 英明 | 89 | 佐賀 | 山田 英明 89/佐賀 |
3 | 3 | 小原 佑太 | 115 | 青森 | 小原 佑太 115/青森 |
4 | 4 | 大屋 健司 | 87 | 広島 | 大屋 健司 87/広島 |
5 | 南 修二 | 88 | 大阪 | 南 修二 88/大阪 |
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5 | 6 | 窓場千加頼 | 100 | 京都 | 窓場千加頼 100/京都 |
7 | 取鳥 雄吾 | 107 | 岡山 | 取鳥 雄吾 107/岡山 |
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6 | 8 | 三谷 将太 | 92 | 奈良 | 三谷 将太 92/奈良 |
9 | 佐藤慎太郎 | 78 | 福島 | 佐藤慎太郎 78/福島 |
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誘導 | 塩川真一郎 | 塩川真一郎 |
今の清水なら大丈夫!と信じて
前走の全日本選抜あたりから急激に状態が上向いている印象の2清水。切れが戻ってきた上に、長い距離でもタレてこない。ここ1黒沢あたりが積極的に動いてきそうだが、今節、3太田の攻めも意欲的。2日目の様に、早めに仕掛けなくとも、2清水の仕掛けるチャンスは自ずとやってくるのでは。9柏野は2清水を抜くのは難しそうだが追走は堅実。安い配当になりそうだが、ここを基本に狙い目を絞って。3着は1黒沢にのる5鈴木竜が大本線!ヒモ穴は7椎木尾あたりか。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 黒沢 征治 | 113 | 埼玉 | 黒沢 征治 113/埼玉 |
2 | 2 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
3 | 3 | 太田 竜馬 | 109 | 徳島 | 太田 竜馬 109/徳島 |
4 | 4 | 大坪 功一 | 81 | 福岡 | 大坪 功一 81/福岡 |
5 | 鈴木 竜士 | 107 | 東京 | 鈴木 竜士 107/東京 |
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5 | 6 | 小岩 大介 | 90 | 大分 | 小岩 大介 90/大分 |
7 | 椎木尾拓哉 | 93 | 和歌 | 椎木尾拓哉 93/和歌 |
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6 | 8 | 伊原 克彦 | 91 | 福井 | 伊原 克彦 91/福井 |
9 | 柏野 智典 | 88 | 岡山 | 柏野 智典 88/岡山 |
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誘導 | 吉永 和生 | 吉永 和生 |
松浦に関しては何の問題もない、としか言いようがない。
ブレの全くない美しいフォームで、グングン自転車が進んでいく1松浦。ここで1松浦が負けることは、まず考えられないと言っていいのでは。ここなら、早めに前を叩いて主導権も考えてくるだろう。しかし、何とも気になるのは9野原の存在。1松浦が相手なら、とにかくガムシャラにという思いは強いだろうし、最悪、1松浦に叩かれてもタイミング次第にはなってくるが7岩津の位置に飛びついて、みたいなことはあるかも知れない。基本的には1松浦ー7岩津の車券になってくるが、9野原の泥臭い立ち回りからの穴車券は少々、押さえておきたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 松浦 悠士 | 98 | 広島 | 松浦 悠士 98/広島 |
2 | 2 | 川口 聖二 | 103 | 岐阜 | 川口 聖二 103/岐阜 |
3 | 3 | 神田 紘輔 | 100 | 大阪 | 神田 紘輔 100/大阪 |
4 | 4 | 松岡 健介 | 87 | 兵庫 | 松岡 健介 87/兵庫 |
5 | 坂口 晃輔 | 95 | 三重 | 坂口 晃輔 95/三重 |
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5 | 6 | 伊藤 裕貴 | 100 | 三重 | 伊藤 裕貴 100/三重 |
7 | 岩津 裕介 | 87 | 岡山 | 岩津 裕介 87/岡山 |
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6 | 8 | 小川 勇介 | 90 | 福岡 | 小川 勇介 90/福岡 |
9 | 野原 雅也 | 103 | 福井 | 野原 雅也 103/福井 |
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誘導 | 中村 昌弘 | 中村 昌弘 |
90年代後半に一世を風靡した、車の走り屋マンガ「頭文字D」。このマンガの中で有名なワンシーンに、車のドリンクホルダーにコップの水を入れて、そのコップの中の水をこぼすことなくドリフトを決める!というものがあります。まぁ、これはあくまでもマンガの話で(笑)実際にドリフトの時は強烈な横加速度、いわゆる横Gがかかる為、そんなことあり得ないっちゅうねん!!ということのようですが、ここ最近の松浦選手のフォームを見ていると、あまりの安定感に、背中にコップの水を置いてモガいても、その水はこぼれないんじゃないのか?という気がしてきます。アフリカの国で頭にバケツを乗せ、水を1滴もこぼすことなく運んでいく子供!まさに、あれと同じですね。専門的なことは分かりませんが、とにかく素人目に見ても上体が全くブレることなく、脇がキュッと閉まっていて、それでもスイスイ自転車が進んでいくという。あまりスポーツを見ていて感じることのない「美しさ」という要素があるんですよ。今回は「瀬戸の王子杯」ということで、松浦選手は前検日に「地元広島で行われる玉野記念。瀬戸の王子になりたい」とツイートしていました(笑)そう、やっぱり瀬戸の王子ですから、エレガントな美しさ!という要素も必要でしょう。そうなるとまさに!そのフォームも含めて、松浦選手は「瀬戸の王子」にふさわしい!!と言うことになるのですが....ただ、主催者の思い描く「瀬戸の王子」なるもののイメージが玉野競輪のキャラクター「ガッツ玉ちゃん」だったとしたら...アカン、そうなってくるとイメージが違いすぎる...まぁ、何はともあれ、松浦選手の美しいフォーム、そちらも是非、注目してみてください。
さすがにここでは小原が先行か
準決勝、いくのかいかないのか?非常に中途半端な組み立てになってしまった1小原。2日目といい3日目といい、さすがにこれでは、という感じで、そうなってくると最終日こそは先行で!というレースになるのでは?そして、落ち着いて駆ければ決して調子は悪くなさそうなので、しっかり粘りこむところを基本に考えたい。マーク8鈴木とのワンツーは勿論だが、3番手に7久米が付けるならアタマまでというのも押さえておきたいし、あと中団にいそうな4伊藤の捲りに乗って2坂口の強襲劇も必要に。9中川は7番手から届くかどうかのレースになりそう。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 小原 佑太 | 115 | 青森 | 小原 佑太 115/青森 |
2 | 2 | 坂口 晃輔 | 95 | 三重 | 坂口 晃輔 95/三重 |
3 | 3 | 大坪 功一 | 81 | 福岡 | 大坪 功一 81/福岡 |
4 | 4 | 伊藤 裕貴 | 100 | 三重 | 伊藤 裕貴 100/三重 |
5 | 志智 俊夫 | 70 | 岐阜 | 志智 俊夫 70/岐阜 |
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5 | 6 | 紫原 政文 | 61 | 福岡 | 紫原 政文 61/福岡 |
7 | 久米 良 | 96 | 徳島 | 久米 良 96/徳島 |
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6 | 8 | 鈴木 誠 | 84 | 福島 | 鈴木 誠 84/福島 |
9 | 中川誠一郎 | 85 | 熊本 | 中川誠一郎 85/熊本 |
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誘導 | 吉永 和生 | 吉永 和生 |
強地脚、野口相手に河端は??
とにかく出切る形が出来上がれば滅法強い9野口。今節は、引いてから一気の巻き返しで連勝を決めているが、見ていると、どうも後ろのマーク選手は大変そうで、踏み出して反応できても、途中からどんどん離れてしまうというシーンが続いている。そこから考えると、別地区の3香川が追走を守るのは難しそう。そして、一人で一気に行ってしまったら別線の自力にチャンスが巡ってくるのでは。そこで浮上するのはやはり7河端。一度は2番手以降を突き放していく9野口がいい目標になり、最終的に捉えるシーンまで考えて。地元両者に9野口。この3人のボックスで強気に勝負する。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 柏野 智典 | 88 | 岡山 | 柏野 智典 88/岡山 |
2 | 2 | 松岡 健介 | 87 | 兵庫 | 松岡 健介 87/兵庫 |
3 | 3 | 香川 雄介 | 76 | 香川 | 香川 雄介 76/香川 |
4 | 4 | 大屋 健司 | 87 | 広島 | 大屋 健司 87/広島 |
5 | 椎木尾拓哉 | 93 | 和歌 | 椎木尾拓哉 93/和歌 |
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5 | 6 | 阿部 兼士 | 93 | 福岡 | 阿部 兼士 93/福岡 |
7 | 河端 朋之 | 95 | 岡山 | 河端 朋之 95/岡山 |
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6 | 8 | 三谷 将太 | 92 | 奈良 | 三谷 将太 92/奈良 |
9 | 野口 裕史 | 111 | 千葉 | 野口 裕史 111/千葉 |
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誘導 | 塩川真一郎 | 塩川真一郎 |
ここにきて絶好調のゴールデンコンビ!と言いたいところだが。
5清水が前で後ろが3松浦。もう、正直どうしようもないくらい強すぎて、別線に付け入るスキが果たしてあるんだろうか?というレース。穴があるとするならば、全ては7太田次第。地元両者を連れてのレースで思い切って勝負にいって、8取鳥が発進くらいしかないのでは?しかし、それでも、5清水も真っ向勝負にいくだろうし、番手捲りの8取鳥相手に手こずることはあっても、捲り切ってしまうのでは?という感じだが、無理脚を使う流れなら、5清水が残るのは難しいパターンは十分にありそう。いずれにしてもアタマは3松浦で固定して、相手はスジの5清水というより、8取鳥の後ろから脚を伸ばしてきそうな2岩津あたりへ、という車券か、もしくは4黒沢の後ろから突っ込んでくる1和田の絡みで中穴を狙いたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 和田健太郎 | 87 | 千葉 | 和田健太郎 87/千葉 |
2 | 2 | 岩津 裕介 | 87 | 岡山 | 岩津 裕介 87/岡山 |
3 | 3 | 松浦 悠士 | 98 | 広島 | 松浦 悠士 98/広島 |
4 | 4 | 黒沢 征治 | 113 | 埼玉 | 黒沢 征治 113/埼玉 |
5 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
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5 | 6 | 小川 勇介 | 90 | 福岡 | 小川 勇介 90/福岡 |
7 | 太田 竜馬 | 109 | 徳島 | 太田 竜馬 109/徳島 |
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6 | 8 | 取鳥 雄吾 | 107 | 岡山 | 取鳥 雄吾 107/岡山 |
9 | 山田 英明 | 89 | 佐賀 | 山田 英明 89/佐賀 |
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誘導 | 中村 昌弘 | 中村 昌弘 |
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
必ずしも強い選手が勝つとは限らないところに醍醐味の一つがあると言っても過言ではない競輪。人気の選手が負ける時のパターンはいくつかありますが、その中でもやはり王道は「後ろに置かれてしまった時」最近は7車のレースが主流になっているので、後ろに置かれてしまっても届いたりすることも多いんですが、でもやっぱり「後手に廻る」展開になってしまうと、いくら脚力のある選手でも厳しくなってしまいます。だから「強い選手を後ろに追いやる」というのが、本線ではないラインにとっては非常に重要なことで、その形が出来れば「もしかすると、俺たちもあの強いSSの選手に勝てるかも知れない」ということになる訳です。そういった意味で、昨日の広島で行われた玉野記念の最終レースは「松浦を後ろに置く」というセオリー通りの形が一度はきっちりと、出来上がった「はず」なんです。若い岩谷選手のチャレンジャースピリットを利用して、しっかりと中団を確保した川口聖二選手。打鐘前では、人気の松浦選手は7番手。なのに、川口選手は最終ホーム手前の早い段階から、岩谷選手を捲りにいって隊列が短くなってしまいました。こうなると、完全に松浦選手にとっては勝ちパターンになってしまう訳で、松浦選手が負ける穴車券を狙っているファンの方からすると「何で、あんな早くに川口は動くんだよ~。あそこで、もうちょい引き付けてくれてたら、もしかすると俺の車券は当たってたかも知れないのに~」みたいなボヤキが出てしまう訳ですね。でも、逆に言えば、やっぱり川口選手があそこで動いてしまわないといけないくらい、松浦選手が強いし、強いだけではなく、早くタイミングで普段仕掛けているからこそ、ということになるんでしょうね。川口選手からすると「中団はしっかり取れた。でも、後ろが松浦さんだと、いつ来るか分からない。ここで、のんびりしていたら先に松浦さんに動かれて、そうなったら自分は内で被ってしまう。そんなことになったら最悪じゃないか、あー、松浦さん、いつ来るんだろう。いつ来るんだろう。怖いな~」みたいな心理が働いたとしか思えないタイミングでの勝負でしたね。ましてや、その2つ前のレースでは、松浦選手とのゴールデンコンビでおなじみの清水選手が、松川選手が前に出て、後ろがもつれて流したところをすかさず一気に叩いてしまいましたからね~。そんなレースの残像も、もしかすると川口選手のアタマの中にあったのかも知れません。普段から、昨日の清水選手みたいな動きをしていると、いざという時に相手が勝手に想像して、慌てて仕掛けてくれる。つまり、昨日の松浦選手の一着は、普段から他の選手に植え付けていたイメージの勝利!という部分もあったんじゃないかなぁと思う訳です。にしても、このゴールデンコンビ、2人とも強すぎですよ。とにかくスキが見当たらない(笑)