5月14日(水)に川崎競馬場で、第71回エンプレス杯JpnII(4歳以上牝馬・2100メートル・20時10分発走予定)が行われます。JRAからはネバーモア、アンデスビエント、オーサムリザルト、アンモシエラ、テンカジョウが出走。地方他地区からはサンオークレア(北海道)ら2頭が遠征。地元南関東勢はローリエフレイバー(大井)ら4頭が迎え撃ちます。牝馬11頭の熱き戦いにご期待ください。
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過去の傾向
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ダート競走の体系整備により、2024年より5月に移り、上半期における古馬牝馬路線の最大目標となった。23年以前はTCK女王盃JpnIII組が有力だったが、兵庫女王盃JpnIIIが直近の牝馬ダートグレードとなった24年は4着キャリックアリード(大井)が7番人気で3着に入った。今後も同レース組は、連対馬はもちろんだが、巻き返しにも警戒したい。なお昨年は前走川崎記念JpnI・2着のグランブリッジが3番人気で2着と好走。同レース組も以前から有力であり、傾向は変わっていない印象だ。グランブリッジを負かして勝利したのはオーサムリザルト。デビューから5連勝中という特別な馬で見事1番人気に応えた。
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JRA所属馬短評
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ネバーモアは注目の上がり馬。未勝利を勝ち上がるのには苦労したが、その後は比較的スムーズに勝ち星を重ね、勝ちっぷりも印象的。前走梅田ステークスは4頭併せの一番外に位置し、抜群の手ごたえで直線に入ると、鋭い決め手で5馬身突き抜けた。牝馬限定のダートグレードならばいきなり通用しても不思議はない。
アンデスビエントは前走兵庫女王盃JpnIIIが5着。早めに後続勢に捕まってしまい、直線で粘りはしたが最後は力つきた。今回も相手は強く、厳しい戦いになりそう。
オーサムリザルトはアメリカでの出走取消明けだった前走クイーン賞JpnIIIを制し、無敗記録を8に伸ばした。アンモシエラやテンカジョウを下して地力を示しており、現在のダート最強牝馬であることは間違いない。今回は連覇の期待がかかる一戦だ。
アンモシエラはクイーン賞JpnIII・2着の後、フェブラリーステークスGIに挑戦するも16着と惨敗。かなり厳しい条件が揃っていたのでこの敗戦は度外視していいだろう。距離2000メートル超のレースは今回が初めてで、アンデスビエントも厄介な存在。この状況でどのようなレース運びをするか注目だ。
テンカジョウは佐賀・JBCレディスクラシックJpnI・3着、クイーン賞JpnIII・3着の後、兵庫女王盃JpnIIIを制し、重賞2勝目を挙げた。ただ前走は相手関係が楽になったことが大きい。今回は実績上位のオーサムリザルトやアンモシエラとの対戦。川崎2100メートルでどれだけ差を詰めることができるか。
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地方所属馬短評
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ローリエフレイバー(大井)は24年ロジータ記念を制し、前走スプリングヒロインカップでは5馬身差の圧勝と川崎2000~2100メートルで好成績を挙げている。ただ、今回はダートグレードで相手も強力。厳しい戦いになるだろう。
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予想のポイント
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デビューから8連勝中のオーサムリザルトが断然の一戦。アンモシエラが展開的に難しいレースを強いられそうなので、テンカジョウが相手本線になるだろう。上がり馬ネバーモアがどこまでやれるかにも注目だ。
エンプレス杯(Jpn2)キヨフジ記念【指4上牝馬オープンの出走表はこちら
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