レース展望・予想

偉業達成なるかハクサンアマゾネス「金沢ファンセレクトカップ」(金沢競馬)

2023/12/27

月、火、水曜日の3日間連続で開催されている今年最後の金沢競馬は、27日(水)で2023シーズンのフィナーレを迎えます。例年だと第9レースの2歳馬による準重賞「あての木賞」がメインカードになりますが、今年は移転50周年を記念した重賞「金沢ファンセレクトカップ」(ファン投票・記者選抜、金沢競馬場1500メートル)が最終第10レースで行われます。中日杯でカツゲキキトキトが持つ平地重賞日本最多勝記録に並んだハクサンアマゾネスが、通算21勝目を飾って日本新記録を樹立することできるか注目されます。

◎4 ハクサンアマゾネス(牝6、加藤和義厩舎)は前走の中日杯(2000メートル)で、2周向正面で逃げた馬を交わして先頭に立つと、そのまま後続を3馬身寄せ付けずに独走し、通算20勝目の重賞タイトルを手にしました。主戦の吉原寛人騎手が道営記念の落馬事故で騎乗できず、堀場裕充騎手に乗り変わりましたが、まったく不安を感じさせない強い勝ちっぷりでした。例年だと中日杯後は北海道へ放牧に出されて休養に入りますが、今季は好調期間が長いようで、このファン投票レースにも出走を決めました。今回は戦列復帰した吉原騎手の手綱に戻り、相手も中日杯で負かした顔触ればかりなので記録達成が有力視されます。唯一の不安は1500メートル戦のゲートで、昨年の徽軫(ことじ)賞やお松の方賞ではなぜか出遅れが続きました。しかし園田遠征で連勝して以前より精神的にも強くなった今の状態ならスタートのトラウマも乗り越えられそうで、発馬さえ決めてしまえば、今回も地力の違いを見せつけられそうです。

○2 テトラルキア(セン8、金田一昌厩舎)は3連勝して挑んだ前走の中日杯でも2着と健闘しました。スタートダッシュが付かず後方からの追走になりましたが、2周目向正面から懸命な追い上げを見せて、先に2番手へ抜け出したセブンダートオーを直線半ばで交わして2着に浮上しました。馬体重が減って追ってからの反応が鈍くなっていたのにもかかわらず、連対を死守したのは底力がある証拠です。中央では障害レースも勝っているように距離は長い方が得意ですが、金沢入りしてからは1400メートル戦で2連勝しており、1500メートル戦もこなせない距離ではありません。レース間隔が空いたことで馬体重が回復して反応の良さが戻ってくれば、ハクサンアマゾネスとの差は縮められそうです。

▲6 オヌシナニモノ(牡6、佐藤茂厩舎)は前走のA1級二組(1500メートル)でも2着と、10月に戦列復帰してから勝ち切れないレースが続いています。3連勝で金沢スプリングカップ(1500メートル)を、5連勝で日本海スプリント(900メートル)を圧勝したスピードから考えると、今秋の走りは正直物足りません。今回は追い切りをかけずに長目を入念に乗り込む調整に変えており、これがいい方向に出るなら、直線先に抜け出してハクサンアマゾネスの猛追をしのげるかもしれません。

△5 ダイヤモンドライン(牝3、佐藤茂厩舎)は前走の中日杯で直線外から伸びて4着まで追い上げてきました。4コーナーで外にヨレたショウガタップリと接触する不利がなければ2着争いにも加われた勢いでした。末脚の切れ味に磨きがかかっており、ハクサンアマゾネスが後続を大きく引き離す展開になるなら、混戦の次位争いから抜け出してきそうです。

△7 ジェネロジテ(牡3、田嶋弘幸厩舎)は中央未勝利から転入してきて初戦こそアタマ差2着に敗れましたが、その後は5連勝を勢いに乗っています。まだB2級の身ですが、一線級相手にも善戦することができれば、来年が楽しみなります。

<おすすめの買い目> この買い目で投票
馬単 4→2・6・5・7(4点)
3連単(1軸流し) 4→2・6・5・7(12点)

金沢ファンセレクトカップの出走表はこちら

(文/中部地方競馬記者クラブ)


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