初心者でもOK!ばんえい競馬(帯広競馬場)の馬券買い方&簡単予想方法!

● 須田鷹雄さんの馬券術

須田鷹雄(すだたかお) 須田鷹雄(すだたかお)

主に競馬ライター(競馬評論家)として各種連載や著作執筆のほか、テレビ、ラジオにも多数出演。競馬関係の番組や格闘技番組の放送作家を務めるなど、幅広い分野で活動している。

ばんえい競馬に習熟している人から見れば私なぞはひよっこだが、逆にそんな立場の人間が書いたほうが、初心者の方や、ばんえい馬券術を見直したいという方にはお役に立てるかもしれない。というわけで、我流ではあるが、須田なりのばんえい馬券術をいくつかご紹介したいと思う。

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敢えて雑に買う

いきなり何を言い出すのだと思われるかもしれないが、ばんえい競馬の場合は細かく考えすぎず、「今回チャンスがあるかどうか」「自分が満足できるオッズになっているのはどれか」くらいの緩い括りで取捨を決めてもよいのではないかと思う。

というのも、ばんえいはやはり第2障害の影響力が大きいからだ。もちろん障害力も能力のうちであってファンもそれを計算に入れて馬券を買っているが、実際のシーンではほんの少し頂点に蹄がかかった・かからなかったで勝敗の行方が大きく左右されることも多い。

よって、ばんえいではいくら堅く見えたとしても本命サイドへぶ厚く張ることはおすすめしない。障害があるがゆえに一本かぶりオッズが出現しにくく本命党にとっておいしく見えることがあるかもしれないが、それでもあまりおすすめはできない。

地方競馬の場合、南関東以外の平地競走では特に下級条件において超本命決着が多く見られるが、そのノリでばんえいに臨むと失敗しやすい。反対に、中穴党にとっては楽しめるレースが多いはずである。

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まずは騎手から

これからばんえい競馬をはじめようという人は、やはりまず「騎手買い」から入るのが良いだろう。ただ、今のばんえいは昔ほど上位騎手の寡占が進んではおらず、「買える騎手」の範囲が広い。その中から、馬券を買っているうちに相性の良い騎手を探していけばよい。

ばんえいの場合、厩舎への所属概念が強く乗り替わりが少ないという特徴もある。これは重要なポイントで、いくら買いたい騎手でも、継続騎乗でずっと結果が出ていないようでは手を出せない。反対に、ファンが乗り替わりに無頓着になっていて、平地ファンから見れば「なんでこの乗り替わりを買わないの?」と思うような乗り替わりが見逃されているケースもある。

後ろ向きな話になってしまうが、「買わない騎手」を決めておくのもひとつの手だ。下級条件においては、時としてどんぐりの背比べのような番組が出現するが、そんなときに「買わない騎手」が決まっていると、自然と買い目が絞れてくる。

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馬の属性を整理する

ばんえいの馬券で基本的な要素として挙げられるのが、「カル馬場得意」「オモ馬場得意」である。帯広単場になった今、適性で馬券を買おうとすればこの要素しか無いと言っていいほど重要な要素だ。

ただ、個人的に観察している限りでは、なんだかんだで北海道のファンは近走成績に引きずられた買い方をしているような印象がある。基本に立ち返ることで、意外においしい馬券をモノにすることもできる。

ここにおいては、北海道の専門紙事情も関係している。ホースニュース社が無くなってばんえいの新聞は「競馬ブック」と「ばんえい金太郎」だけになったのだが、現在のシェアとしては絶対的に前者である。そして、ブックに掲載されている水分量別成績はオモ馬場サイドについては詳しいのだが、5%台以上は一くくりになっているのだ。

よって、馬場が重くなっている時には新聞を見るだけで用が足りるのだが、軽くなった場合には「このくらい軽くてちょうどいい」のか「さすがにこれは軽すぎる」のか分かりにくくなっている。そこを仔細に調べるためには、新聞片手に現金投票している人よりも、パソコンで買っている人の方が有利。オッズパークユーザーの出番だ。

他に属性としては、重量に強い・弱いということや、騎手との相性がある。これらについてもPC利用者にアドバンテージがありそうだ。

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馬どうしの比較より、1頭ごとの流れを見る

これは平地競馬にも共通することだが、出走馬どうしを相互に比較すると、どうしても実績上位馬=人気馬を買うことになってしまう。

それを避けるためには、馬1頭ごとに、ここ10走くらいの流れを振り返ってみるとよい。馬場状態、出走クラス、騎手……といった条件替わりを追っていくと、前走・前々走に比べて伸びシロがありそうかどうかが見えてくる。大敗が続いている馬でも、ひょっこり好走できることがあるのがばんえい競馬。前走までより前進がありそうで、かつオッズがついているならば、実績上位馬よりも重視してみる手はある。

流れを見るという意味では、馬体重の増減も重要なファクターだ。ばん馬の馬体重というと元の数字がデカいだけにどうしても無頓着になってしまうが、無頓着になりすぎてはいけない。

いまのばん馬はレース間隔が詰まっているだけに、状態維持が難しい。夏に使い詰めで馬体が減っていくこともあれば、蹄に問題を抱えていて(蹄の故障を持つ馬はかなり多い)、思ったように稽古を積めず太いままの馬もいる。現地でパドックを見るよりも、馬体重の流れを追うほうが馬券の参考になることもあるので、活用したい。

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次走狙い馬をストックする

先述した通り、ばんえい競馬は障害のデキが大きくモノを言う。ほんの少しの差で(第2障害を)上がった・上がらないということになり、その差がは紙一重であるにも関わらず、成績表には大きな差として残ってしまう。後々の出走表にも、大きな差として記載されたままである。

すべてのファンがすべてのレース・すべての馬のレースぶりを記憶しているわけではないので、このギャップは利用する価値がある。ゴール時の着差ではなく、障害のデキについて「惜しかった」という馬をストックしておいて、次走以降狙うのだ。ばんえい十勝の公式サイトに行けば開催前から出走予定馬が出ているので、ストックしている馬がたくさん出ている日を探せば「勝負日」も決まってくる。

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オリジナル馬券術を作る

ばんえいの馬券を買ったことのない人の中には「ばんえいは難しい」「分からない」という人も多いようだが、馬券が難しいのはばんえいに限ったことではなく、平地の地方競馬も、中央競馬も同様である。

ひとつだけ共通して言えることは、皆と同じ物差しで馬券を買っていたら穴は取れず、回収率も伸びないということだ。他人と違う見立てをしてこそ活路は開ける。

そういう意味では、下手に「ばんえい常識」を持っていない人は、むしろアドバンテージを持っているとさえ言える。馬券を買いながら、敢えて我流の馬券術を作っていくのもいいだろう。

例えば、「迷ったら馬体の大きい方から買う」とか、「トラックバイアスのようなものがあると信じて出目(既に出た目、いわゆるツラ目)を追う」とか、なんでもいいのである。色々作ってみて有効そうなものを残していけば、ばんえいの馬券は楽しくなるだろう。

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