2走前に層雲峡特別で顔が合っていた馬たちが5頭。相対的に見て残り5頭より格上と言える馬たちで、まずはこの中での序列付けが必要。当時は上位人気馬が1～3着を占め、相対的な重量差も変わらない。ならば当時の着順通りに……という予想になってもよいところだが、少しだけいじって◎（8）ギンジ（当時1着）と○（1）カイセドクター（当時3着）を3連単フォーメーションの1着候補とし、▲（10）キョウエイエース（当時2着）は今回も2着までとする。今シーズンの▲が勝ち切れていないことに加え、10コースでやや割り引いた。1,2着はこの馬たちの範囲で決まるという予想にし、フォーメーションの3着はやや広く取る。

3連単 フォーメーション
1・8 ⇒ 1・8・10 ⇒ 1・5・6・7・8・10（16点）

須田 鷹雄 氏：プロフィール

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」（宝島社）でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

ファンから上位の投票数を得た馬が出られる一戦だが、20位以内でここに出走するのは、14位のコマサンブラック、18位のスーパーチヨコ、19位のカイセドクターだけ……。コマサンブラックはノンタイトルでも、ばんえいグランプリでは22年が4着（8頭立て8番人気）、23年が7着で、今季の成績がいまひとつでは狙いにくいところ。

ちょっと難しいオープン特別、という感じではありますが、ファン投票の上位馬が出られるという本来のテーマを尊重して、（９）スーパーチヨコに期待します。なんといっても、5月17日のカーネーションカップで「あと1完歩」で勝てたのに、そこで倒れてしまって競走中止というのがなんとも……。それがなければ2着だったカフカが、その後の2戦を完勝して完全に軌道に乗った（ファン投票10位）感があるのだから複雑なところです。前走もゴールの10m手前で止まりましたが、気持ちさえ切れなければ格は下でもチャンスがあるはず。ただ、1頭軸にするのは危険すぎるので、位置づけとしては「希望枠」という感じです。

実力上位といえるのは、A1の層雲峡特別で1着だった（８）ギンジと2着だった（１０）キョウエイエース。ギンジは続くとかち桂冠賞で、ばんえいグランプリに出るインビクタから僅差の4着。キョウエイエースは、ばんえい大賞典でしぶとく歩いて2着に健闘しました。ちなみにギンジは、一昨年のこのレースの覇者。どちらも好調を維持していると考えて勝利を期待します。

5戦連続で3着以内に入っている（７）マサタカラが割って入る候補。昨年の4着馬、（１）カイセドクターも押さえておきます。

3連単 フォーメーション
8・9・10 ⇒ 1・7・8・9・10 ⇒ 1・7・8・9・10（24点）
3連複 ボックス
1・7・8・9・10（10点）

浅野 靖典 氏：プロフィール

競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

ここは次世代のメンバーが集まりましたが、特に注目したのが３歳の（10）キョウエイエース。
２歳最初の重賞ナナカマド賞を勝ち、イレネー記念も勝って世代チャンピオンに輝きました。
今シーズンはまだ勝ち星がないものの、古馬A級の馬たちに混じって僅差２着が複数回。
同世代と戦ったとかちダービーは他の牡馬たちと30キロの重量差があって３着ですから、負けて強しでしょう。
今回のメンバーでも勝ち切る力はあると思います。

対抗は6月7月と連勝した（8）ギンジ。
前走のメンバーは複数馬がばんえいグランプリに出走するほどのハイレベルな顔ぶれでした。
このレースは一昨年に勝っているし、メンバー的に力上位の存在だと思います。

（7）マサタカラはここのところ好調なレースが続きます。
安定感抜群で、大崩れなく結果を出してくれるのがいいですね。
（1）カイセドクターも前走の負けは強敵相手。ここならば巻き返しもあると思います。
昨年の勝ち馬（5）ゴールドハンターまで。

3連単 フォーメーション
10・8 ⇒ 10・8・7 ⇒ 10・8・7・1・5 （12点）

赤見 千尋 氏：プロフィール

平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

ばんえいグランプリのファン投票で、その出走馬を除いた投票上位馬から選抜される、オッズパーク杯第4回ばんえいスタートロフィー。

昨シーズンの2歳チャンピオン、（10）キョウエイエースはデビューからほとんど崩れたことがなく、3着以内を外したのはわずか4回。そして掲示板は一度も外していない。今シーズンは3歳ながらA1級の古馬との対戦でも善戦。前走ばんえい大賞典は惜しくも2着に敗れたが、そこで690キロ経験しての今回680キロ。オープン格付の馬がいないこのメンバーなら主役を張れる。

今シーズンやや不振だった（8）ギンジだが、B1との混合で初勝利を挙げると、A1特別もキョウエイエースを相手に勝利と勢いづいた。前走とかち桂冠賞はオープン馬相手でさすがに厳しかったが、今回のA1以下のメンバーなら勝負になる。

（1）カイセドクターは昨シーズン、オープン1組では苦戦したが、今シーズンはA2級からのスタートとなって好走を続けた。2走前の層雲峡特別が、ギンジ、キョウエイエースに続いての3着。末脚自慢のその2頭を負かすには、障害早めから粘り込めるかどうか。

（7）マサタカラは今シーズンB1に降級となって3連勝と能力を発揮したが、A2級では足踏みしているように、このメンバーに入ると勝ち負けまではどうか。

かつては古馬重賞で上位入着のあった（5）ゴールドハンターだが、今シーズンは大きな着順もあり、2走前の文月特別が初勝利。今シーズン結果が出ていない（2）コマサンブラックともども、ここは連下争いまで。

斎藤 修 氏：プロフィール

NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

ばんえいスタートロフィー、自分でも2003年ディーエスサンダーで制し、昨年も配信で的中させたとても相性の良いと勝手に思ってるこのレース。

本命は10番セラフィックコール、本命にあげた理由は大外枠。自分は大外枠は好きではなかったのですが、盛岡の2,000メートル、10頭立てを考えればマイナスにはならない、むしろゲート最後入れで普通にゲートを出てくれればスムーズな競馬が出来、能力を発揮してくれるでしょう。

相手には4頭！ここからはそんなに差はないと考えています。印的には対抗2番カズタンジャー、54キロという斤量に魅力を感じます、同じく54キロの3番ディープリボーン、1番ライトウォーリアは、先行力があり競馬も上手なので大崩れは考えづらいのですが59キロの斤量が気になります。

そして昨年の覇者クラウンプライド、今回の追いきりも動きは悪くないと思うのですが、近走の負け方が気になります。

そういった考えから、印はこうなります！

3連単 流し
10 ⇒ 1・2・3・5 ⇒ 1・2・3・5（12点）
3連複 流し
10 ⇒ 1・2・3・5 ⇒ 1・2・3・5（6点）

勝浦 正樹 氏：プロフィール

日本中央競馬会 (JRA) 元騎手。1997年デビュー。
JRAで17勝、地方競馬で5勝の重賞勝利を積み重ね、NHKマイルカップ(2002)と朝日杯フューチュリティステークス(2007)ではGI優勝を果たすなどJRAトップジョッキーの一人として名をはせた。