名古屋グランプリ

名古屋グランプリ 発走時間 15:45
名古屋グランプリ
予想印
著名人予想
               
1 1 ケイアイパープル
2 2 ラーゴム
3 3 セイカメテオポリス  
4 4 ナムラアラシ        
5 5 ウインハイラント
6 シンコーマーチャン        
6 7 アンタンスルフレ      
8 ヴァンヤール × ×
7 9 ペイシャエス ×
10 タニノタビト   ×    
8 11 タカジョー  
12 クリンチャー
須田鷹雄

須田鷹雄名古屋グランプリ予想

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このコースに合った穴を狙う

名古屋新コースの2100m。土古時代の2500mより距離の額面は短くなっているが、インをあけなければならないこととコースのサイズ自体が変わったことで、この距離でも十分にスタミナの余裕は要求される。

中央勢の1,2,9,12にチャンスがありそのやや下に8というところだと思うが、3着でよいという前提で狙ってみたいのが◎(3)セイカメテオポリス。有力馬がやり合って最後甘くなる馬が出てくると、遅れ差しでの3着はありうる。

このレースに限らず、勝ち負けに絡まない追い込みの3着というのは弥富になってから上位クラスの1700m以上で多いような印象がある。万が一の突き抜けに備えて3連複も併用するが、基本的には3連単の3着狙いで。

【フォーカス(買い目)】
3連単 フォーメーション
1・2 ⇒ 1・2・8・9・12 ⇒ 3(8点)
3連複 フォーメーション
1・2 ⇒ 1・2・8・9・12 ⇒ 3(7点)

【須田鷹雄:プロフィール】
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

浅野靖典氏

浅野靖典氏名古屋グランプリ予想

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弥富に合うか合わないかを推理

なかなか悩ましいメンバー構成。JRAの(1)ケイアイパープルと(12)クリンチャーは前走がイマイチでも実はこのレースが目標だったっぽい雰囲気で、(9)ペイシャエスと(2)ラーゴムは単勝というタイプとは言いにくい感じ。(8)ヴァンヤールは名古屋で2勝していても、それは旧競馬場のもので今回の相手で通用するか未知数。さらに今の名古屋は展開次第という部分が大きいので、新競馬場に6回行って戦った経験からすると馬券を買う際には「ボックスで攻める」が基本です。

しかしダートグレード競走でボックスを買ったらダメだろうとも思うので、いろいろと考えてペイシャエスを主軸として指名することにしました。日本テレビ盃は粘り強く走りましたが3着とはクビ差。JBCクラシックは先行策からしぶとく粘って3着でした。その2戦から考えると「キレる脚」よりは「持続する脚」の持ち主。大きく回って瞬発力勝負になることがきわめて少ない今の名古屋は適性的に合う可能性が高いと見ます。

相手筆頭は(1)ケイアイパープルにしましたが、砂をかぶると動きが鈍るタイプで最内枠が課題。それでも最初の3コーナーまでに外に出せるような気もするメンバー構成なので、良馬場での巻き返しに期待します。ラーゴムは相手なりに動けるとは思いますが、名古屋のコース形態と砂の深さを考えると勝つための戦法は少ない感じがしますので、評価としては「単穴」でも馬券としては「3番手」という位置づけにします。

クリンチャーは昨年の名古屋大賞典は楽勝でしたが、今年の名古屋大賞典はギリギリの勝利。年齢的な面もマイナス材料といえますが、それでも寒い時期に調子を上げる傾向は警戒せねばならないところ。脚質的にも新・名古屋は合うとみて連下の筆頭にマークします。ヴァンヤールは相手なりに流れ込んでくるイメージ。あと、大幅体重増の前走後に外厩に出して立て直した(10)タニノタビトを3列目の候補に入れておきます。

【フォーカス(買い目)】
3連単 フォーメーション
9 ⇒ 1・2・12 ⇒ 1・2・8・10・12(12点)
3連単 フォーメーション
1・2 ⇒ 9 ⇒ 1・2・8・10・12(8点)
3連複 流し
9 ⇒ 1・2・8・10・12(10点)

【浅野靖典氏:プロフィール】
競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

赤見千尋氏

赤見千尋氏名古屋グランプリ予想

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本命は思い切って大井のセイカメテオポリスにしました。

白山大賞典ではスタートで出遅れながらも、最後は盛り返しての4着。スタートさえ決まっていれば、2着3着争いにもう少し食い込んで行けたのではないかと感じます。末脚が武器の馬ですが小回りコースでも上手に走れるので、初の名古屋も気になりません。強敵が揃いましたが、渡邉和雄厩舎×吉原寛人騎手という名コンビ復活で、馬券圏内に食い込んで来てくれるのではないかと期待しています。

対抗は(12)クリンチャー。
地方の2000m前後は本当に強い馬で、58キロで名古屋大賞典を連覇しているだけに、57キロというのもこの馬にとっては好材料でしょう。力があることは分かっていますが対抗までにしたのは、前走内容を物足りなく感じてしまったから。昨年も同じく帝王賞からの休み明けでしたが、好位から一時は先頭を伺うそぶりも見せ、最後は脚が上がって6着だったものの、見せ場は作ってくれました。メンバーや状況が違うので単純比較は出来ませんが、この馬の力を持ってすれば、もう少し見せ場があったも良かったのではないかと。休み明けを使ったことで今回の方が動きは良くなるでしょうから、もちろんあっさりもあるとは思っています。

3番手は(1)ケイアイパープル。
この馬は勝つ時は強い勝ち方をするんですが、揉まれると脆い面を見せるところがあって、買い時がなかなか難しいですね。 今回は内枠に入ったのでスタートで後れを取ると揉まれる危険性大。
しかし白山大賞典も内枠でスタートひと息でしたが、早めにリカバリーをして強い勝ち方をしましたから、どちらの可能性もありそうです。(2)ラーゴムは2戦続けて2着2着。まったく違うコースで、馬場状態も違う中で、安定感のある走りを見せています。ロングスパートが出来る馬なので、小回り競馬も合っていますね。

(9)ペイシャエスはJBCクラシックで好位から3着と力を見せました。今後のダート界を背負っていく馬として、さらなる成長が楽しみです。
北國王冠で早め先頭から押し切った(7)アンタンスルフレまで。

【フォーカス(買い目)】
3連単 1頭軸マルチ
3 ⇒ 12・1・2・9・7(60点)

【赤見千尋氏:プロフィール】
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

斎藤修氏

斎藤修氏名古屋グランプリ予想

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中1週でも状態アップでケイアイパープル

昨年までの2500メートルから、競馬場が移転したことで2100メートルに距離短縮となった名古屋グランプリ。小回りの長距離戦ということでは求められる適性は変わらず、そのようなところを狙って使われているのが(1)ケイアイパープル。前走浦和記念JpnIIはスタートが決まらず位置取りを悪くしてそのまま見せ場をつくれなかったが、白山大賞典JpnIIIのあと、もともと目標はここ。浦和記念JpnIIから中1週は、それを調教代わりと見ればむしろ調子を上げて臨んでくると見る。

そのケイアイパープルと同じローテーションで臨んでくるのが(2)ラーゴム。今回と同じ2100メートルの白山大賞典JpnIIIではケイアイパープルを追いかけて差を詰められずというレースだったが、早めに好位をとれば逆転も十分ありそう。芝のオープン特別まで勝ちながら、ダートに転向して今回が6戦目。まだ4歳なだけにダートでの伸びしろはまだまだありそう。
旧・名古屋競馬場で行われた最後の重賞となった名古屋大賞典JpnIIIで連覇を果たしたのが(12)クリンチャー。芝のGII(京都記念)を勝っている実績で、メンバー中唯一別定1キロ増の57キロを背負っての影響はどうだろう。

3歳の(9)ペイシャエスは、日本テレビ盃JpnII・4着、JBCクラシックJpnI・3着と好走しているが、日本テレビ盃JpnIIが53キロという軽量で、JBCクラシックJpnIは定量で古馬より2キロ減の55キロ。今回も55キロだが、クリンチャー以外の古馬は56キロと1キロ差しかなく、条件は厳しくなった。
白山大賞典JpnIIIで4着だった大井の(3)セイカメテオポリス、ダート3勝クラスを勝ったまでの(8)ヴァンヤールらは連下争いまであるかどうか。

【斎藤修氏:プロフィール】
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

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