マイルチャンピオンシップ南部杯 発走時間 18:15
マイルチャンピオンシップ南部杯
予想印
著名人予想
               
1 1 タガノビューティー ×
2 2 カフェファラオ
3 3 レモンポップ
4 ゴールデンヒーラー
4 5 ハクシンパーソナル
6 レディバグ ×
5 7 ノットゥルノ
8 ソリストサンダー
6 9 ジオグリフ ×
10 デンコウリジエール
7 11 アルサトワ
12 イグナイター
8 13 レールガン
14 ボウトロイ
須田鷹雄

須田鷹雄氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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中央勢にもそれぞれの不安材料

Jpn1制覇に執念を燃やす◎12イグナイターが馬券圏内に入ることを期待。今回は中央勢にもそれぞれ不安材料はある。強いのはどう考えても○3レモンポップだが、ぎりぎり仕上がったかという感じ。ピークに近いデキというわけではなさそう。▲2カフェファラオは高松亮騎手騎乗で地元の期待が集まるが、大敗を2回続けたあとなので馬の意欲の面で心配。むしろ△7ノットゥルノが1,600mに対応したときに一発があるかもしれない。◎は3着で来るぶんにはそこまで配当が伸びないと思うので、思い切って1,2着に付ける。ただリアルなところでは2着のほうが可能性があるだろうし、その場合の1着は○の確率が最も高い。買い目では普通のフォーメーションになっているが、○絡みは厚く買いたい。

【フォーカス(買い目)】
3連単 フォーメーション
12 ⇒ 2・3・7 ⇒ 2・3・6・7・9(12点)
3連単 フォーメーション
2・3・7 ⇒ 12 ⇒ 2・3・6・7・9(12点)

【須田鷹雄:プロフィール】
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。

松尾康司

松尾康司氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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各馬が死角を抱えている南部杯

今年ほど頭を悩ませる南部杯も珍しい。比較レースが極端に少ない上、JRA有力馬はいずれも3ヵ月以上の休み明け。仕上がり度合いも含め、各馬が死角を抱えている。

(2)カフェファラオは昨年の覇者。絶妙の逃げに持ち込んだヘリオスをゴール寸前で捕らえてGⅠホースの底力を見せてくれた。その後、中東へ遠征してサウジカップ3着。パンサラッサが逃げ切り、先行有利の流れだったが、ジオクリフに先着した。ドバイワールドカップ12着は逃げ2頭が競り合い、後方にいたカフェファラオは外に出して3コーナーからスパート。エンジンがかかったところ、直線入り口で前がカットされたのが致命傷。参考外のレースと判断していい。

安田記念を使って南部杯直行は昨年と同じステップ。内2番枠に入り、馬群をさばけるかがネックだが、昨年も4枠2番枠から快勝した。うまく外に出すことができれば連覇の可能性が高くなる。

(3)レモンポップはフェブラリーSを快勝。着差以上に強いレースだった。ゴールデンシャヒーン10着は初の1200mに戸惑ったもので仕方なし。6ヵ月ぶりの実戦が最大不安点。当然だが、パドック気配は必ずチェックしたい。

(9)ジオグリフは皐月賞馬。後の日本ダービー馬ドウデュース、年度代表馬イクイノックスらを相手に優勝した。その後は足踏みを続け、初ダートのサウジカップで4着。父はブリーダーズCスプリントを制したドレフォン。盛岡ダート1600mで新境地を拓くか。

(12)イグナイターは昨南部杯で0秒2差4着。直線でインを突いて先頭2頭にじわじわと接近した。

(1)タガノビューティーは終いの切れ勝負型。先行有利の南部杯だが、3連モノには欠かせない。

【フォーカス(買い目)】
3連単 フォーメーション
2・3・9 ⇒ 2・3・9 ⇒ 1・2・3・9・12(18点)

【松尾康司:プロフィール】
テシオブログ編集記者。岩手競馬はもちろん、全国の競馬場、世界各国の競馬取材を続ける競馬ライター・予想家。

浅野靖典氏

浅野靖典氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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買いかたを工夫して絞る作戦で

南部杯の舞台となる盛岡競馬場のダート1,600mは、左回りでコーナーが2つ。東京競馬場も同じ条件でレースができますが、スタートから100m少々は芝の上を走ります。よって、最初から最後までダートでコーナー2つのマイル戦ができる、日本で唯一のコースです。それが影響するのか、盛岡が合う馬がたびたび出現しているわけで、昨年の優勝馬である2カフェファラオは押さえておかねばなりません。
続いて「3番人気馬が大不振」という特徴的なデータがあるので、単勝人気を予想してみます。おそらく1番人気は3レモンポップ。2番人気は2カフェファラオで、3番人気は7ノットゥルノになるのでは?7ノットゥルノは左回りもマイル戦も合うのかどうか微妙な気がすることを含めて、今回は押さえにも入れない方針にします。
もうひとつ、南部杯は基本的にJRA所属馬が上位を独占するレース。ただし今年は大井所属の8ソリストサンダーが例外といえる存在です。2走前までJRA所属で、2021年と2022年のかしわ記念で2着。そして2021年の南部杯で3着に入りました。昨年は最内枠の影響で前半から脚を使ったため失速して7着でしたが、今年の枠順ならチャンスありと考えていいでしょう。
昨年4着の12イグナイターは惜しい内容で、今年も戦えると思うので押さえにマーク。1タガノビューティーは最内枠が厳しいですが、3コーナーの下り坂で位置取りを上げられるようなら上位食い込みがありそう。ただ、馬券の軸は3レモンポップ。単勝3番人気が7ノットゥルノと予想した点が、今回の予想記事の最大のキモとなります!

【フォーカス(買い目)】
馬連 流し
3 ⇒ 2・8(2点)
ワイド
3 ⇒ 8(1点)
3連単 フォーメーション
3 ⇒ 1・2・8・12 ⇒ 1・2・8・12(12点)
3連複 フォーメーション
3 ⇒ 1・2・8・12 ⇒ 1・2・8・12(6点)

【浅野靖典氏:プロフィール】
競馬キャスターとして活躍。全国の競馬関連施設や競馬場巡り、競馬史研究などをライフワークとしている。

横川典視

横川典視氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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タイトルに最も近いのはカフェファラオだ

実績は確かに厚いが、自分の形に持ち込むには意外に苦心しそうな脚質のメンバー・・・という印象。その中でも本命は(2)カフェファラオとした。"うまく良い位置を取れたなら"の注釈が付くのはどの馬も同じ。ならば揉まれずスムーズに加速できるポジションでさえあれば前にも出せるし控え気味にも動けるこの馬は戦いやすいだろう。休み明けの点も昨年と同じ過程なら問題なしと見る。

しかし(3)レモンポップも自分の形に持ち込めればしっかり力を発揮してくるタイプ。脚を溜めて直線に向いて仕掛けるパターン、その時にカフェファラオの前にいる事ができたならタイトルはこの馬のものになるだろう。そのライバルのひとつ外の枠というところが大きなカギを握りそう。

(1)タガノビューティーは内枠苦手と見なされていて確かに有利ではないが、この並びなら外にいる馬はみな前に出て行くだろうし早めに散らばりもするだろう。そこで外に持ち出せればチャンス。
ここ目標に仕上げてきた(12)イグナイターもコース適性の高さを含めて有力馬の一角の数えて良いはず。(9)ジオグリフは2,200mなどは明らかに長いしダートでもサウジCのように前に出る形ができればだが計算しづらい部分はまだ多い。であれば(8)ソリストサンダー、昨年は最内枠だった事で前に行くしか無かったがこの枠なら本来の、好位から押し上げる競馬もできていいこの馬を鞍上の魅力コミで狙って見る手。

繰り返しになるが今年は意外に展開に注文が付くタイプが多いという印象がある。昨年のヘリオス、一昨年のヒロシゲゴールドのような、あるいはその中で早めに動きたいアルクトスのような存在がいない今年は、流れを掴めなかった有力馬が力を出し切れず終わるようなシーンも想像しておくべきだろう。

【フォーカス(買い目)】
3連単フォーメーション
2・3 ⇒ 1・2・3・12 ⇒ 1・2・3・8・9・12

【横川典視氏:プロフィール】
テシオブログ編集記者。競馬ライターとしての活動をはじめ、岩手競馬を中心に様々な方面で活躍中。

赤見千尋氏

赤見千尋氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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イグナイターを本命に

いよいよ南部杯です!!!
昨年の覇者(2)カフェファラオには地元・高松亮騎手が騎乗、さらにフェブラリーステークスを勝った(3)レモンポップは休み明けとはいえかなり乗り込んで挑んで来ました。
この2頭は相当強いと思いますが、それでも兵庫の(12)イグナイターを本命にします。

昨年はあわやの4着で、GI制覇まであと一歩のところまで来ていることを証明しました。
あれから1年。
このレースに照準を合わせて前哨戦を使い、いい形で盛岡に挑めるのではないでしょうか。
休み明けで初めてのGI挑戦だった昨年と比べると、叩き2戦目、GI経験も4度目と、確実にステップアップしている印象です。
鞍上の笹川翼騎手とはコンビ3戦目。
さきたま杯では内から素晴らしい勝負根性を見せてくれましたから、ここで悲願の初GI制覇を期待します。

対抗は(2)カフェファラオ。
昨年も内目の枠でしたが、揉まれずスムーズな競馬で、勝負所ではすでに外3番手。
粘るヘリオスをハナ差で差し切って、改めて左回りのマイルでの強さを見せつけました。
今年も内枠に入りましたが、そこは地元・高松亮騎手が揉まれないようにエスコートしてくれるでしょう。
これほどの馬を任されてプレッシャーもあるでしょうが、このチャンスを掴んで欲しいです。

(3)レモンポップは初めての地方コースがカギになりそうですが、先行できて競馬も上手いので、盛岡ならばまったく問題なさそうです。
(1)タガノビューティーはかしわ記念でメイショウハリオに食い下がりました。
前走はレース中に異常歩様があったということですが、巻き返しも十分あると思います。
前半が速い流れになったら、(6)レディバグの末脚も怖い存在。
本当は5枠の2頭も入れたいところですが、買い目が増えてしまうのでここまで。

【フォーカス(買い目)】
3連単 フォーメーション
12・2 ⇒ 12・2・3 ⇒ 12・2・3・1・6(12点)

【赤見千尋氏:プロフィール】
平成10年10月高崎競馬場にて騎手デビュー。以来、高崎競馬が廃止される平成17年1月まで騎乗を続け2033戦91勝。現在は競馬リポーター、ライター、そしてオッズパークの予想ブログ"赤見千尋のRed View"も好評執筆中。

斎藤修氏

斎藤修氏マイルチャンピオンシップ南部杯予想

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2強一騎打ちもレモンポップ

国内では11戦8勝、2着3回と底を見せていない(3)レモンポップに、このレース連覇がかかる(2)カフェファラオ。実力、実績が抜けている2頭の一騎打ちと見る。

国内では11戦8勝、2着3回と底を見せていない(3)レモンポップに、このレース連覇がかかる(2)カフェファラオ。実力、実績が抜けている2頭の一騎打ちと見る。

盛岡ダート1,600メートルは、東京ダート1,600メートルとコース形態が似ていて、2021、22年にフェブラリーステークスGI連覇を果たしたのがカフェファラオで、今年の勝ったのがレモンポップ。南部杯JpnIは勝ち馬にリピーターが多いということではカフェファラオに有利なデータだが、日本では崩れたことないという安定感と、接戦での勝負強さということでレモンポップを本命とした。

3番手は(12)イグナイターかジオグリフか。イグナイターは、かしわ記念JpnIこそ結果を出せなかったが、その後さきたまJpnIIを勝ったことで調子落ちはない。むしろ昨年以上に力をつけたと見ていいかもしれない。一方の(9)ジオグリフは日本では初ダートとなるが、サウジカップでは勝ったパンサラッサに0秒2差の4着。盛岡の高速ダートは向いているかもしれない。ただイグナイターは昨年の南部杯JpnI・4着、盛岡のJBCスプリントJpnI・5着は、ともに好走といえるもの。コース経験ということではイグナイターに分がある。

(7)ノットゥルノはジャパンダートダービーJpnIを勝ったあとの成績がいまひとつで、唯一、東京大賞典GIでウシュバテソーロの2着という好走を評価していいものかどうか。1,600メートルの距離が初めてなのも気になるところ。

(1)タガノビューティーは重賞勝ちこそないものの、根岸ステークスGIII・4着、かしわ記念JpnI・2着のレースぶりは評価できるもの。連下なら。

【斎藤修氏:プロフィール】
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。

AI予想

本日の
おすすめ注目レース

盛岡競馬 第12レース 連覇を目指す!カフェファラオ

【中央所属馬の評価】
カフェファラオは前年覇者。逃げるヘリオスと並んで直線を向き、坂下では半馬身ぐらい遅れていたが、坂上で詰め、並んだところがゴール。ハナだけ差し切っていた。これで2021年、2022年のフェブラリーS(G1)に続き、左ダートのマイルG13勝を達成した。今年はフェブラリーSには向かわず、海外へ遠征。2月のサウジC(G1)は直線よく詰めて、勝ったパンサラッサから0秒2差の3着。続く3月のドバイワールドC(G1)は4コーナーの不利が大きく無念の12着に敗れている。その後は6月の安田記念(G1)に出走。昨年と同様のステップで南部杯連覇に挑戦する。

ジオグリフは昨年の皐月賞(G1)でイクイノックスを1馬身差し切って戴冠したクラシックホース。続くダービー(G1)は7着。その後、秋の天皇賞(G1)9着、暮れの香港C(G1)6着と凡退すると、今年は矛先を海外のダート競馬へ。初ダートとなった2月のサウジC(G1)は好スタートから逃げるパンサラッサをマークする競馬。結果は4着だったが、3着のカフェファラオとアタマ差と、ほとんど差がなかった。続くドバイワールドC(G1)は馬場が合わなかったか11着と敗れている。6月には宝塚記念(G1)に出走。9着と敗れたが、勝ったイクイノックスとは0秒7差。まだまだ巻き返せる圏内の競馬だった。

レモンポップは昨年11月の武蔵野S(G3)に4連勝で重賞初挑戦。ギルデッドミラーの斬れ味にハナ差屈したが、年明けの根岸S(G3)ではそのギルデッドミラーの末脚を封じて重賞初勝利。続くフェブラリーS(G1)は堂々1番人気に支持され、好位から見事に抜け出し、一気にG1ウィナーに上り詰めた。続いて3月にはドバイゴールデンシャヒーン(G1)に遠征。しかし、初めての海外遠征で初の1200m。ハイラップの道中、揉まれに揉まれて力を発揮できず10着と敗れている。今回はそれ以来の休み明けとなるが、デビューからこれまで12戦8勝、2着3回。国内ではパーフェクト連対を堅持している。

タガノビューティーは30戦7勝の6歳馬。重賞勝ちこそないが、一昨年のオアシスS(L)、欅S(OP)、今年のコーラルS(L)とオープン特別を3勝している実力馬。かつては追い込み一手のイメージがあったが、昨年のかきつばた記念(Jpn3)は僅差の4着、今年のかしわ記念(Jpn1)ではメイショウハリオとクビ差の2着と、地方の馬場にも十分に対応している。前走のプロキオンS(G3)は直線大外から追い込み態勢に入っていたが、半ばで追うのをやめ、減速してゴール。入線後に下馬しており、少々心配ではあるが、力による大敗ではないことは言うまでもない。

ノットゥルノは昨年のジャパンダートダービー(Jpn1)の覇者。暮れの東京大賞典(G1)ではウシュバテソーロの2着、メイショウハリオに先着している実力馬。しかし飛躍が期待された今年は2月の川崎記念(Jpn1)が8着、5月の平安S(G3)は9着、6月の帝王賞(Jpn1)も8着と、まさかの凡退が続いている。今回はそれ以来となるリフレッシュ放牧明け。1800m未満の距離は初めてとなり、これがどう出るか? 何とかきっかけを掴みたいところ。

レディバグは今回の中央馬では唯一の牝馬。昨年から牝馬のグレード戦線に乗り、好勝負を繰り広げていたが、前々走のスパーキングレディーC(Jpn3)で1番人気のスピーディキックを振り切り、悲願の重賞初制覇を達成した。ただ、牡馬との戦いでは前走のサマーチャンピオン(Jpn3)の3着が最高成績。好調は認められるが、Jpn1のここでは少々厳しい競馬になりそうだ。

【地方所属馬の評価】
兵庫のイグナイターは昨年の4着馬。終始好位インを立ち回り、直線圧迫感のあるラチ沿いで最後まで食い下がり、勝ったカフェファラオからハナ+1/2+1/2馬身の僅差の入線だった。続くJBCスプリント(Jpn1)でも5着に踏ん張っており、左回りの経験は多くないが、盛岡コースは合っている様子。今年は5月のさきたま杯(Jpn2)でスマイルウィ、バスラットレオンを退けて勝利。昨年の黒船賞(Jpn3)、かきつばた記念(Jpn3)に続くグレード3勝目を挙げている。秋初戦は地元の園田チャレンジC(園田1400m)を選択し、高知勢を退けて快勝。順調さをアピールしており、今年も打倒中央勢の1番手となりそうだ。

大井のソリストサンダーは3年連続の出走。過去2年は中央馬として走り、一昨年はアルクトスの3着。昨年はカフェファラオの7着と敗れたが、最内枠から位置(2番手)を取りに行ったぶん、持ち味を発揮できなかった印象もあった。今年はフェブラリーS(G1)8着、かしわ記念(Jpn1)5着ののち大井へ移籍。ここへの叩き台となった多摩オープン(川崎1500m)はクビ+クビ差の接戦だったが、3番手からきっちり差し切って貫録を示している。

岩手のゴールデンヒーラーは地元生え抜きの5歳牝馬。全国区で活躍しているというわけではないが、昨年のこのレースでは最速上がりで詰め、中央勢に割って入る5着と健闘した。デビュー当初から左回りの盛岡では抜群の走りを見せており、昨年以上を期待したいところだが、その昨年も4着のイグナイターからは6馬身離れており、馬券の対象となると厳しいかもしれない。

【解説者の予想】

カフェファラオはデビューから左ダートのワンターンのマイル戦を5戦。ヒヤシンスS、ユニコーンS、フェブラリーS×2、そして昨年の南部杯と全戦勝利。このレースの歴代の連勝馬と比較しても遜色ないコース適性の持ち主とみる。6歳となったが、前走の安田記念は勝ったソングラインと0秒9差。昨年はやはりソングラインと1秒0差であり、衰えらしきものは感じられない。ジオグリフはそのカフェファラオと初ダートのサウジCで同タイム。逆転も十分とみるが、未経験のワンターンマイルがどう出るかだろう。そしてレモンポップ。今年のフェブラリーSは大挙の国外遠征でレベルが疑問視される向きもあるが、まだ底を見せていない。あとは休み明けがどうかになる。タガノビューティーは有力馬の中で最内の枠順。脚質的に捌きが必要になる。逆にイグナイターは今年は有力馬の中で最外の枠順。この2頭はこれがどう影響するか。ノットゥルノはこの距離のワンターンの競馬がどうかだが、地力を考えるとやはり怖い存在。ソリストサンダーもこのレース3着の実績があり、軽くは扱えない。

◎(2)カフェファラオ
○(9)ジオグリフ
▲(3)レモンポップ
△(1)タガノビューティー
△(12)イグナイター
△(7)ノットゥルノ
△(8)ソリストサンダー

おすすめ買い目
馬単 2→9 2→3 2→1 2→12 2→7 2→8

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盛岡競馬 第12レース 連覇を目指す!カフェファラオ

【中央所属馬の評価】
カフェファラオは前年覇者。逃げるヘリオスと並んで直線を向き、坂下では半馬身ぐらい遅れていたが、坂上で詰め、並んだところがゴール。ハナだけ差し切っていた。これで2021年、2022年のフェブラリーS(G1)に続き、左ダートのマイルG13勝を達成した。今年はフェブラリーSには向かわず、海外へ遠征。2月のサウジC(G1)は直線よく詰めて、勝ったパンサラッサから0秒2差の3着。続く3月のドバイワールドC(G1)は4コーナーの不利が大きく無念の12着に敗れている。その後は6月の安田記念(G1)に出走。昨年と同様のステップで南部杯連覇に挑戦する。

ジオグリフは昨年の皐月賞(G1)でイクイノックスを1馬身差し切って戴冠したクラシックホース。続くダービー(G1)は7着。その後、秋の天皇賞(G1)9着、暮れの香港C(G1)6着と凡退すると、今年は矛先を海外のダート競馬へ。初ダートとなった2月のサウジC(G1)は好スタートから逃げるパンサラッサをマークする競馬。結果は4着だったが、3着のカフェファラオとアタマ差と、ほとんど差がなかった。続くドバイワールドC(G1)は馬場が合わなかったか11着と敗れている。6月には宝塚記念(G1)に出走。9着と敗れたが、勝ったイクイノックスとは0秒7差。まだまだ巻き返せる圏内の競馬だった。

レモンポップは昨年11月の武蔵野S(G3)に4連勝で重賞初挑戦。ギルデッドミラーの斬れ味にハナ差屈したが、年明けの根岸S(G3)ではそのギルデッドミラーの末脚を封じて重賞初勝利。続くフェブラリーS(G1)は堂々1番人気に支持され、好位から見事に抜け出し、一気にG1ウィナーに上り詰めた。続いて3月にはドバイゴールデンシャヒーン(G1)に遠征。しかし、初めての海外遠征で初の1200m。ハイラップの道中、揉まれに揉まれて力を発揮できず10着と敗れている。今回はそれ以来の休み明けとなるが、デビューからこれまで12戦8勝、2着3回。国内ではパーフェクト連対を堅持している。

タガノビューティーは30戦7勝の6歳馬。重賞勝ちこそないが、一昨年のオアシスS(L)、欅S(OP)、今年のコーラルS(L)とオープン特別を3勝している実力馬。かつては追い込み一手のイメージがあったが、昨年のかきつばた記念(Jpn3)は僅差の4着、今年のかしわ記念(Jpn1)ではメイショウハリオとクビ差の2着と、地方の馬場にも十分に対応している。前走のプロキオンS(G3)は直線大外から追い込み態勢に入っていたが、半ばで追うのをやめ、減速してゴール。入線後に下馬しており、少々心配ではあるが、力による大敗ではないことは言うまでもない。

ノットゥルノは昨年のジャパンダートダービー(Jpn1)の覇者。暮れの東京大賞典(G1)ではウシュバテソーロの2着、メイショウハリオに先着している実力馬。しかし飛躍が期待された今年は2月の川崎記念(Jpn1)が8着、5月の平安S(G3)は9着、6月の帝王賞(Jpn1)も8着と、まさかの凡退が続いている。今回はそれ以来となるリフレッシュ放牧明け。1800m未満の距離は初めてとなり、これがどう出るか? 何とかきっかけを掴みたいところ。

レディバグは今回の中央馬では唯一の牝馬。昨年から牝馬のグレード戦線に乗り、好勝負を繰り広げていたが、前々走のスパーキングレディーC(Jpn3)で1番人気のスピーディキックを振り切り、悲願の重賞初制覇を達成した。ただ、牡馬との戦いでは前走のサマーチャンピオン(Jpn3)の3着が最高成績。好調は認められるが、Jpn1のここでは少々厳しい競馬になりそうだ。

【地方所属馬の評価】
兵庫のイグナイターは昨年の4着馬。終始好位インを立ち回り、直線圧迫感のあるラチ沿いで最後まで食い下がり、勝ったカフェファラオからハナ+1/2+1/2馬身の僅差の入線だった。続くJBCスプリント(Jpn1)でも5着に踏ん張っており、左回りの経験は多くないが、盛岡コースは合っている様子。今年は5月のさきたま杯(Jpn2)でスマイルウィ、バスラットレオンを退けて勝利。昨年の黒船賞(Jpn3)、かきつばた記念(Jpn3)に続くグレード3勝目を挙げている。秋初戦は地元の園田チャレンジC(園田1400m)を選択し、高知勢を退けて快勝。順調さをアピールしており、今年も打倒中央勢の1番手となりそうだ。

大井のソリストサンダーは3年連続の出走。過去2年は中央馬として走り、一昨年はアルクトスの3着。昨年はカフェファラオの7着と敗れたが、最内枠から位置(2番手)を取りに行ったぶん、持ち味を発揮できなかった印象もあった。今年はフェブラリーS(G1)8着、かしわ記念(Jpn1)5着ののち大井へ移籍。ここへの叩き台となった多摩オープン(川崎1500m)はクビ+クビ差の接戦だったが、3番手からきっちり差し切って貫録を示している。

岩手のゴールデンヒーラーは地元生え抜きの5歳牝馬。全国区で活躍しているというわけではないが、昨年のこのレースでは最速上がりで詰め、中央勢に割って入る5着と健闘した。デビュー当初から左回りの盛岡では抜群の走りを見せており、昨年以上を期待したいところだが、その昨年も4着のイグナイターからは6馬身離れており、馬券の対象となると厳しいかもしれない。

【解説者の予想】

カフェファラオはデビューから左ダートのワンターンのマイル戦を5戦。ヒヤシンスS、ユニコーンS、フェブラリーS×2、そして昨年の南部杯と全戦勝利。このレースの歴代の連勝馬と比較しても遜色ないコース適性の持ち主とみる。6歳となったが、前走の安田記念は勝ったソングラインと0秒9差。昨年はやはりソングラインと1秒0差であり、衰えらしきものは感じられない。ジオグリフはそのカフェファラオと初ダートのサウジCで同タイム。逆転も十分とみるが、未経験のワンターンマイルがどう出るかだろう。そしてレモンポップ。今年のフェブラリーSは大挙の国外遠征でレベルが疑問視される向きもあるが、まだ底を見せていない。あとは休み明けがどうかになる。タガノビューティーは有力馬の中で最内の枠順。脚質的に捌きが必要になる。逆にイグナイターは今年は有力馬の中で最外の枠順。この2頭はこれがどう影響するか。ノットゥルノはこの距離のワンターンの競馬がどうかだが、地力を考えるとやはり怖い存在。ソリストサンダーもこのレース3着の実績があり、軽くは扱えない。

◎(2)カフェファラオ
○(9)ジオグリフ
▲(3)レモンポップ
△(1)タガノビューティー
△(12)イグナイター
△(7)ノットゥルノ
△(8)ソリストサンダー

おすすめ買い目
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