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2025年4月10日   第31回 東海クイーンカップ(SP1)(牝馬)3歳 オープンサラ系3歳 別定 (名古屋競馬)  

名古屋競馬   第11レース   巻き返しに躍起 エレインアスティ
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

7-2_nagoya.jpg 3日目のメインはGDJ2025の3歳シーズンの第3戦・東海クイーンカップ。GDJに組み込まれた割に他地区遠征馬は2頭にとどまったが、ともに戦績的にはそれなりのものを有しており、上位争いの期待が持てる馬たちだろう。これらを迎え撃つ地元馬も重賞勝ち馬が2頭、エレインアスティ(ネクストスター名古屋)、エバーシンス(ライデンリーダー記念)がスタンバイ。同じ舞台の準重賞(梅桜賞)を勝ったセットクルールもいる。更には条件クラスながら連勝中の昇り馬も複数いるなど多士済々。まだキャリアが浅く、発展途上の面々の争いだけに一歩間違えば波乱の可能性もあり、馬券的にも楽しめそうな一戦だ。

 展開面を考察すると、出走馬12頭のうち1700mの経験がある馬は6頭だけ。勝ち鞍があるのはセットクルールのみだから、テンからガンガン仕掛けるような流れにはならないだろう。大舞台の経験が豊富なエレインアスティがサッと先手を奪い、内から高知のトサノマイヒメ、外から岡部騎手のドリームトリップが番手に収まれば、共存をはかるべく兼ね合いを付けそう。交流戦特有の厳しい流れとはならず、向正面半ばからの上がり勝負を想定する。ある程度の位置に付けないと勝ち負けまでは苦しいかも。直前のレースで後手を踏んで連勝が止まったセットクルールも五分に出れば好位~中団が可能で、名古屋は初めてのコパノエミリアナーヴィスゼータについても宮下、今井の両騎手ならソツナく圏内の位置で運ぶはずだ。これだけを見れば大きな波乱はなさそうだが、ここにまだ底が知れない地元の連勝馬(ラガマフィンガールフミエ)が絡んでくると分からなくなる。基本的には一気の条件強化に戸惑う恐れの方が大きいが、勢いに任せて上位争いに食い込んでくれば波乱の目も出てくるか。

◎(10)エレインアスティ…2歳時に新馬戦、ネクストスター名古屋に勝ち。生え抜き馬(当地デビュー馬)としては牡馬も含めて最強クラスの1頭だ。今期初戦のネクストスター中日本は4着止まりだが、当日は逃げ有利の馬場で各馬が前掛かりの流れ。前後半が48秒3-52秒4の乱ペースでは3角先頭も押し切れなかったのは無理もないだろう。中8日の日程ながら時計になるケイコを消化するなど、放牧明けを激走した反動もなく、叩いたぶんの上積みを見込んで良さそう。半数の馬が未知となる1700mなら前半ゆったり運べる公算は大きい。うっ憤を晴らす逃げ切りを期待したい。

○(4)トサノマイヒメ…高知デビューで重賞2勝を含む(5211)の成績。勝ち鞍は1400mまでだが、1600mで2着があるし1700mでも大きな戦力ダウンにはならないだろう。佐賀・フォーマルハウト賞を勝って、遠征競馬も経験済み。逃げあり、好位あり、追い込みありと展開を問わないのも魅力だ。1週前に本追い切りを消化して直前は軽目だが、ここへ向けて抜かりない仕上げ。おそらくエレインアスティを見る形で運ぶことになりそうだが、平常心で臨めば3つ目のタイトルも視野に。

▲(2)セットクルール…新馬戦を勝った後は成長を促す意味で放牧へ。昨暮に戦列復帰後は2歳3組→準重賞・梅桜賞勝ち。1700mの経験すらない馬が半数ということを考えると、同距離で勝ち鞍があるのは強調できる材料。前走の3歳1組で5着に敗れて連勝は止まったが、発馬で後手を踏んで後方でモマれる形。4角では行き場をなくすなどかなり苦しい競馬を強いられたし酌量の余地はある。ここ目標に万全の態勢で臨めるし、連勝の呪縛から解放されて思い切った競馬が可能に。あらためて期待。

△(11)ドリームトリップ…同じ角田厩舎で活躍したサムライドライブの仔としてデビュー前から注目を集めたが、2歳12月と始動が遅れた。それでも2歳7組→3歳3組→ドリーム戦と3連勝を飾るあたりセンスは相当。前走の3歳1組で4着に敗れたが、出遅れて初めてモマれる形に戸惑いを見せたもの。あれが良い経験になったはずで、同様の競馬でも今度は違った結果になっていい。今回は初めての1700mが課題になるが、エレインアスティの番手にすんなり収まれば克服は可能か。巻き返し十分。

×(9)コパノエミリア…勝ち鞍は道営・認定未勝利の1勝だけだが、フローラルカップ3着、ブロッサムカップ2着、笠松へ遠征してラブミーチャン記念3着。笠松へ移籍してからもライデンリーダー記念3着と重賞で再三好勝負を演じている。中央1勝クラスでは3戦して6着が最良だったが、1秒0差と大きく負けず。今回から宇都厩舎に加わった。1週前、直前といい追い切りを消化できたし、乗り役の感触も悪くない様子。タイプ的に勝ち切るまではどうかも、上位争いには顔を覗かせそうだ。

×(3)ナーヴィスゼータ…浦和デビューで1勝止まりだが、今期初戦の3歳牝馬オープンではタイム差なしの2着。勝ち馬リヴェルベロはその後に桜花賞で3着と好走しており、相応の評価ができる。8戦全てが地元で他の南関東地区への出走すらないので輸送競馬が鍵に。加えて右回りも初めてになる。実戦を想定した右回りの追い切りでは問題ない動きを披露しており、その辺りの心配はなさそうだが。地元の今井騎手を配するなどここへ向けての意気込みは感じるし、警戒は怠れない。

おすすめ買い目

馬単 10→4 4→10 10→2 2→10 10→11 11→10 10→9 10→3

 

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