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2025年4月 8日 第65回 東海桜花賞(SP1) オープンサラ系4歳以上 別定 (名古屋競馬) ツイート
名古屋競馬 第11レース 本番仕様で遠征馬を迎撃 フークピグマリオン
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"
初日のメインは名古屋グランプリトライアルの第65回東海桜花賞。全国地方交流とあって、道営から1頭、南関東から3頭が参戦。通常ならば地区レベルの差、パワーバランスからすると劣勢は否めない東海地区勢だが、ここには王者フークピグマリオンの存在がある。3歳四冠制覇はもちろん、暮れにはウインター争覇、東海ゴールドカップを制して古馬も含めた東海最強を宣言した。姫路・白鷺賞では2着と敗れはしたが、アウェーの地でもいい競馬ができたし、機動力を増してきた今なら行く手を遮るだけの猛者はいないだろう。地元記者としてはこの馬に対する信頼は厚く、中間の計量で10キロ絞れたと聞くだけに当日のパドックを見るまでもなく、この馬の力を信頼したい。オッズと財布(口座残高)を確かめた上で、押さえ馬券(2着目)を買うのは止めはしないが、個人的には必要ないと思っている。馬券の焦点は2着争いで、やはりダートグレード好走馬には一目置かざるを得ないか。昨暮の名古屋大賞典(2000m)で0秒3差5着のアナザートゥルース、昨春の名古屋グランプリ(2100m)で2着のヒロイックテイルは当然有力だろう。これらに是非とも加えておきたいのはヴェルテックス。中央在籍時に名古屋グランプリ勝ちの長丁場の実績も然ることながら、鞍上の渡邊騎手を警戒したい。笠松で断トツの成績なのは言うまでもないが、ただ闇雲に勝利を欲するのではなく、その時々で騎乗馬にとって最良の成績を目指すという姿勢が窺えるからだ。ソツのない騎乗で勝利へ導くのは当然だが、勝てないと判断すれば2着、3着、少しでも上の着順をという騎乗スタイルは馬券を買う側としては頼もしい限り。押さえておいて損はないだろう。
◎(12)フークピグマリオン…昨年の東海3歳四冠(駿蹄賞、東海優駿、岐阜金賞、秋の鞍)を制して、暮れには古馬の東海ゴールドカップもモノにして東海地区最強の座に就いた。今期初戦の姫路・白鷺賞では元中央オープン馬オディロン相手に2着と苦杯を嘗めたが、全国区の力は証明できたか。前哨戦のオープンでは25キロ増と余裕残しの馬体ながら、58キロの斤量を物ともせず快勝。本番へ弾みを付けた。この中間の計量ではひと絞りできており、ここへ向けて抜かりない仕上げで臨める。強力遠征馬を迎撃してホームを死守する構えだ。
○(11)アナザートゥルース…昨年のこのレースでは3角先頭の積極策で地元の重賞3勝馬ブリーザフレスカの追撃を振り切ってV。船橋・ダイオライト記念(5着)を叩いての臨戦だった昨年と違って今期初戦となるのがどうかだが、攻め馬の感触では11歳になっても活気は薄れていない様子だ。昨暮の名古屋大賞典では中央馬相手に中団からしっかり差して0秒3差5着と力走しており、名古屋コースの相性も抜群。地方馬同士ならば道営時と同様に先行策が想定されるが、まだ若い者には譲れぬとばかり最後までしぶとく抵抗しそうだ。
▲(9)ヒロイックテイル…リステッドのブリリアントステークスを含む中央5勝の実績が光るが、高知へ移籍して初戦となった昨年の名古屋グランプリではレコード勝ちのノットゥルノには8馬身差の完敗ながら2着を確保。当時は逃げ馬が圧倒的に有利な馬場ではあったが、最後まで粘り強い走りができた。その後は帝王賞11着、JBCクラシック7着。対して金沢・イヌワシ賞で2秒9差の大勝と地方馬同士ならば主役が担える存在だろう。今回は船橋へ移籍しての初戦で手探りの仕上げ、11月以来の実戦というのを割り引いても怖さがある。
△(6)ヴェルテックス…中央在籍時に旧コースで名古屋グランプリ(2500m)勝ち。これを含めて2000m以上の長丁場に良績を残すスタミナ自慢だ。2023年9月に大井へ移籍後は(0217)と勝ち星がないのは多少引っ掛かるが、ハイレベルの南関東だけに悲観する材料とはならないか。そういう意味では他地区の長距離重賞に矛先を向けたのは陣営の何とか勝たせたい気持ちの表れともとれる。笠松リーディングの渡邊騎手を確保したところにも意気込みが窺えるし、大駆けの魅力がある1頭だろう。先行争いがモツれれば一気に浮上。
×(10)マッドルーレット…船橋デビューで南関東で10勝というのは東海地区へ移籍してきた馬では最強クラスの実績だ。当地へ移籍後に重賞のマーチカップを含む5戦3勝の好成績も至極当然のように思える。初戦のオープンでは1500mでも勝ち鞍があるが、跳びの大きな馬だし、ゆったり流れる距離の方が合うのは確かだろう。園田・姫山菊花賞はやや窮屈な競馬を強いられた印象だけに、外枠を引けたのは大きい。体調面で前走からのプラスアルファが見込みづらいぶんこの評価にとどまったが、展開次第では際どい勝負になってもいい。
×(5)エルナーニ…道営在籍時には1200m以下の距離にしか使っていなかった馬だが、当地では1500で1勝、1700mで2勝、2100mで1勝という内訳。死んだふり作戦とばかり前半は後方で沈黙、勝負所からグイグイ迫って直線でズバッと差し込むスタイルは痛快そのものだ。いくら王者の仕上げに齟齬があったとはいえ1馬身差まで迫ったのは評価できる。丸野騎手の巧みな捌きは見逃せないが、力を付けているのも間違いないだろう。ここ目標にいい調整が施されたし、代打・村上騎手ならビッシリ追いまくってくれるはずだ。
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