Odds Park 競馬

　３日目のメインはＡ４組で行われる豊山特別。この日のＡ級は10ＲにＡ５組が組まれているが、そちらもフルゲート12頭。なかなかタレントも豊富で、むしろメインよりもレベルは上かと思えるぐらい。メインと同等、注目の一戦だろう。
　さて、メインの考察に戻るが、首位候補としては内からリストン、ソーラレイ、ハイアーグレード。これらに準じるのがラミアストラーダだが、1500ｍに短縮するのは戦績的にプラスとは言えない。主力３頭の中では、塚本騎手が選択したソーラレイかもしれないが、３連勝と充実一途で臨んだ前走の難敵リアルペガサスと再戦で、11月戦の着差１秒０差が０秒２しか詰められなかったのが不満で。リストンも叩き３走目で復活の狼煙を上げたかと思ったが、今週の追い切りがピリッとしなかった点がどうか。本質的にはまだ良化途上で、前走については阪野騎手が巧く乗ったとの見方もできそう。ということで、ハイアーグレードから入りたい。転入後は一戦ごとに良化を辿って３走目で初Ｖ。前走は相手が強くて４着止まりだが、今回の方がくみしやすい構成となった。抽選休みでひと息入ったぶんビシッと追い切られたが、この動きが絶好で狙ってみる価値ありと判断した。まあ、いずれの馬を本命視するにしても抜きんでた力があるわけではなく、あくまで馬券の軸としての扱いがいい。他では機動力を増してきたハクサンマックス、手替わりも加藤聡騎手なら３走前を想起できるメイショウサキガケに注目。これら２頭も勝ち切るまではどうかも、連なら十分に資格ありだろう。よって、馬券はハイアーグレードからソーラレイ、リストン、ラミアストラーダの折り返しに、３着候補としてハクサンマックスとメイショウサキガケを加えた３連単で楽しみたい。

◎(５)ハイアーグレード…手探りの初戦こそ10着と崩れたが、２走目で３着と契機を掴むと３戦目のＡ７組で見事にＶ。続くＡ６組では上位３頭がかなりのハイレベルとあって４着に甘んじたが、２着とは０秒２差に過ぎない。前開催を抽選休みになったぶん久々にビシッと追い切られたが、やればやるだけ動くタイプとはいえ絶好の動きを披露。仕上げに抜かりなし。前走時に比べればくみしやすい構成で好勝負必至だ。

○(４)ソーラレイ…Ｂ４組、Ｂ３組、Ａ６組と３連勝の勢いを持って臨んだ前走だったが、再び難敵リアルペガサスに完敗の３着。伸び盛りの４歳馬らしく馬体に実が入って充実期かと思われただけにショックは大きい。ただ、無理使いを避けたローテで好調を保っており、陣営としても大事に使っているのには好感が持てる。最近は機動力を強化して前々で運べるようになっており、伸びしろはあるはず。引き続き注目。

▲(１)リストン…３歳時に新春ペガサスカップ、新緑賞、駿蹄賞の３つの重賞を制して、古馬となってからも昇竜戦を勝った実力馬。ただ、今年１月の復帰当初は以前の面影がなく復活が危ぶまれたが、前走では後方追走からイン強襲という阪野騎手の好騎乗もあって鮮やかＶ。それでも、今週の追い切りからはまだ完全復活とは言い切れぬ面もある。折り合い面からは1400～1500ｍが合うタイプ。ここも走れば本物だが。

△(10)ラミアストラーダ…転入初戦は勝ち馬の大駆けに遭ってハナ差の惜敗だが、２走目、1700ｍに延びた前走で主導権を奪っての押し切り勝ち。中央２勝はいずれも1900ｍで、芝ダートを問わず1800ｍ以上にしか出走歴のなかったことを踏まえると、距離が味方したとも取れる。叩きつつ攻め馬の動きが良くなっており、Ａ４組に上がっての力関係が鍵だが、すんなり運べば粘闘の構え。この枠なら大崩れはないか。

×(９)ハクサンマックス…以前はズブさが目に付いて展開待ちの印象が拭えなかったが、塚本、丹羽、丸野騎手らがビシッと乗った効果か、次第に機動力を増して安定感が出てきた。1700ｍで（１２３５）に対して1500ｍで（０１２14）と、この距離ではスピード負けの恐れは無きにしも非ずだが、外からすんなりと流れに乗れば引けは取らない。勝つとは言わないが連なら十分だろう。押さえておいて損はない。

×(11)メイショウサキガケ…転入後初Ｖまでに５戦、２勝目までに更に７戦を要した勝ち味薄タイプで、当地では14戦して掲示板を外したのは僅かに１回のみ。そんなタイプとあってＡ級昇格後も５着、４着と持ち味を遺憾なく発揮している。主戦が他馬を選択したのは痛いが、３走前のジョッキー戦で見事に勝利に導いた加藤聡騎手なら上手に捌いてくれそう。当時と同じ11番枠というのもいい巡り合わせ。軽視は不可。