Odds Park 競馬

　３日目のメインは３歳馬で行われる第27回新春ペガサスカップ。12月３日のゴールドウィング賞に続くビッグタイトルだ。12頭のうち８頭が同レースの出走馬であり、１着、２着、４着、５着馬が元気に揃って再戦ムード。最大の焦点はデビューから３戦全勝のカワテンマックスを負かす馬が現れるのかどうかだが、結論から言えば現時点では難しいだろう。これまでの３戦は異なる距離、前走では初めて控える競馬も克服と競走センスの塊だ。加えて、この中間の動きが抜群で更に良くなった印象を受ける。初対戦の馬も何頭かいるが、王座を脅かすほどの存在はいない。連勝を『４』に伸ばす公算が大きい。唯一、逆転の可能性があるならばアップショウグンを置いて他にはいないか。先のゴールドウィング賞では直線でひと追いごとに伸びて１馬身差。これで脚は測れただろうし、続く正月の弥富記念を４馬身差でモノにして弾みを付けた。まだ体の線が細くて未完成な部分が多いだけに過度の期待はどうかだが、末脚には見るべきものがある。鞍上の塚本騎手も近い将来のリーディング候補で、腕っぷしの強さはファンからも厚い信頼を得ている。並ぶ所までいけばひょっとしたらひょっとするかもで、穴党にはお薦めだ。ただ、馬券作戦的にはアップショウグンを２着、３着付けで買うのが効率的で、しかも３着目は押さえにするのが良いだろう。その相手としてはゴールドウィング賞４着のページェントと同５着のサンヨウテイオウ。前者はライデンリーダー記念を制して意気上がる。後者は1700ｍならばと陣営も期待を寄せており、ともにいい調整ができている。その他では元道営２勝馬のノリノリブリランテとラブミーチャン記念勝ちのエバーシンスだが、あまり手を広げると儲けが出ないので、当日の気配次第で押さえるかどうかを決めたい。

◎(８)カワテンマックス…新馬→２歳２組→ゴールドウィング賞と３連勝。しかも900ｍ→1500ｍ→1700ｍといずれも異なる距離でのものだけに価値がある。３走目にして初めて控える競馬もできたし、この中間は更に良化を告げる動き。初対戦の馬は何頭かいるが、脅威と言えるほどの存在はいない。現時点で最強と目される馬が油断のない態勢で臨むのであれば、他馬は厳しい戦いを強いられることになりそうだ。

○(12)アップショウグン…前走の生え抜き馬限定の準重賞・弥富記念が意外にも２勝目だが、新馬、認定、ゴールドウィング賞と高額賞金レースでいずれも２着と存在感は示していた。ゴールドウィング賞は最後の直線でひと追いごとに伸びて勝ち馬と０秒２差まで迫った。再び相まみえることになるが、前走勝ちで弾みが付いた今なら違った結果が出てもいいだろう。少なくとも当時の３着以下の馬には負けられない。

▲(９)ページェント…転入初戦で認定を勝ったが、以降は枠順や展開に恵まれず足踏みが続いた。それでもネクストスター名古屋６着、ゴールドウィング賞４着なら悪くはないのだが。前走では笠松へ出張してライデンリーダー記念をモノにした。出遅れながらも冷静な立ち回りでズバッとひと差しで決めた友森騎手の好騎乗はあったが、状態面の良化も見逃せない。引き続き攻め馬の感触はいいので、地元でも楽しみ。

△(６)サンヨウテイオウ…ハイレベルの道営とはいえ、（００２１）と勝ち味の薄さがあっただけに、転入して２歳のうちに２勝を挙げたのは当地の水、馬場が合ったということだろう。ゴールドウィング賞は５着ながら３角で先団に取り付く見せ場十分の内容だったし、続く２歳１組をモノにして1700ｍの相性の良さは証明できた。前走のライデンリーダー記念は速さ負けと映っただけに、ここで反撃の目は十分か。

×(１)ノリノリブリランテ…道営２勝、オープン勝ちの実績を考えると転入後の３走で（０１１１）は正直物足りないが、２歳１組、３歳１組の２走については展開のアヤと言えるもの。乗り方ひとつで勝負は分からなかったぐらいの僅差だった。ゴールドウィング賞７着が少々引っ掛かるが、この馬のポテンシャルはこんなものでないはず。これまで装着してきたメンコを外して臨むと聞くし、ピリッとした面が出れば。

×(２)エバーシンス…初勝利を挙げるまでに９戦を要したが、返す刀で挑んだラブミーチャン記念をモノにした。展開が向いた面はあるにせよ、じっくりと差す競馬を教え込んできたのが実を結んだ格好だ。その後はゴールドウィング賞８着、ライデンリーダー記念５着と脇役に甘んじている。現時点で真っ向勝負では分が悪いが、この馬向きの流れにでもなれば再び大駆けのチャンスはあるだろう。警戒は怠れない。