Odds Park 競馬

　４日目のメインはＡ４組で行われる扶桑特別。大半の馬に馬券絡みの可能性がある混戦模様だが、1400ｍの適性が明暗を分けることになるか。この距離を求めて希望出走してきたのはコトヴィアとコーリンバニラ。コトヴィアは９月に戦列復帰後は（０１２２）ともうひとつ弾け切れないでいるが、一戦ごとに着実に良化を辿っている。前走のゴール前の伸びは目に付いたし、いつ勝ってもおかしくないぐらいまでに戻ってきている。この中間も追い切りで好時計をマークするなど仕上がりは上々で、もう順番がきていい。一方、コーリンバニラは叩き３走目の前走で２着と復調ムード。こちらはまだまだ良化の余地を残す段階のぶん一枚割り引いたが、外めのいい枠を引いて、ハナに行くも良し何かを行かせて番手でも良し。展開有利に運べそう。先行有利な1400ｍなら押し切りまで描ける。これらを追うのはアルティメットサガとデアベーゼブリック。アルティメットサガは機動力があって好位インでうまくためを利かせれば首位に肉薄するが、極端にモマれた時には一抹の不安が。デアベーゼブリックは一戦ごとに末脚の切れ味を磨いてきた。前走などは決して展開が向いたわけではないのに突き抜けてしまう決め手はここでも十分通用する。多少条件が上がっても追い比べに持ち込めば互角以上だろう。その他ではサノプリとイーヴンキールを警戒したい。サノプリは前走で久々の勝利を挙げて好ムード。相手なりが身上でここでも引け目は感じない。勝ち切るまではどうかだが、連なら十分か。もう１頭のイーヴンキールは今春Ａ２組を含むＡ級で３勝と成長を遂げた１頭。５月以来でさすがに初戦から全開とはいかないが、押さえておく必要はありそうだ。

◎(３)コトヴィア…今春は（２２１０）と好成績だったが、９月に戦列復帰後は（０１２２）とまだ本調子に至らず。ただ、４カ月ぶりで距離不足だった初戦以外は僅差の競馬ができており、悲観するような状況でもない。この中間も追い切りで好時計をマークするなど仕上げに抜かりはなく、1400ｍを求めて希望出走してきた陣営の意欲も認められる。機動力があるのでどんな競馬になっても崩れない。主力視が妥当だ。

○(８)コーリンバニラ…転入当初は1500ｍで持ち前のスピードを生かす逃げがベターだったが、控える競馬を習得して1700ｍの距離も克服。11月に戦列復帰するも12着→５着とスロースタートだったが、叩き３走目の前走で２着。勝ち馬が別格の強さだっただけで、復活の手応えを感じる内容とは言えそうだ。前回よりも日程があいたぶん追い切って臨めるので上積みが見込める。展開的にも良さそうで前進がありそう。

▲(２)アルティメットサガ…10月の復帰初戦は９キロ減の馬体がこたえたか３着止まりだったが、叩き２走目で馬体を戻して２着と軌道を修正。その後も１着、２着と好調を保っている。前走ではエイトワンとタイム差なしの競馬なら当然好勝負と言えるか。1400ｍは初めてだが、ハナに行くだけのスピードもあるので向きそう。内枠で包まれる形になるとどうかだが、その辺りは鞍上もプランを練っているはず。

△(10)デアベーゼブリック…南関東Ｂ３からの転入で先行馬の触れ込みだったが、当地初戦は出遅れながらも上がり36秒８の豪脚を繰り出して４着。ただ、その後２走も同様の形で２着→１着。前走などは前後半51秒０－51秒８と流れが向いたわけではなく、地力の高さが窺い知れる。１カ月余りで３走した疲れも見せず、好調をキープできている。あえて先行する必要はないが、1400ｍでは前も簡単に止まらないので。

×(11)サノプリ…今期は２月の笠松Ａ５組の１勝のみだったが、前走の地元Ａ４組で久々の勝利。難敵エルナーニの追撃を交わしたのは評価できる。過去９戦で掲示板を確保と相手なりの渋太さが身上であり、この程度の条件強化は大きなマイナスとはならない。近走は差す形に徹しているが、その気なら前に行く脚もある。臨機応変に。

×(７)イーヴンキール…ここは５月以来の実戦。厩舎で長らく休んでいたが、12月に入って急ピッチに乗り込んできた。休養前にはＡ２組で逃げ切り勝ち。この辺りのクラスなら力量上位で距離の長短も問わない。主戦の岡部騎手が他馬を選択したので乗れないのは痛いが、若手のホープ・望月騎手なら減量の恩恵もあるし楽しみがある。