Odds Park 競馬

　３日目のメインはＡ６組で行われる柚子湯特別。今開催から４日間→５日間開催となり、レース数が増えた関係でフルゲート12頭に満たないレースが多く散見される。ちなみに、この日はフルゲートは１つもない。このレースはメンバーを見渡すと大半の馬に馬券絡み（３着以内）の可能性がある混戦模様。とはいえ、勝ち負けという観点からすると、ある程度は絞られそうだ。その筆頭はハングリーゴースト。休養前の２月にＡ７組勝ち。３組、４組あたりで若干壁にぶつかった印象だが、休養して馬体が回復。復帰後は降格の利もあって２着→１着と軌道修正してきた。昇級は形だけだし、すっかり馬力が戻った今なら好勝負必至だろう。僅差で続くのが目下の充実ぶりが目を引くタイクーンバゴ。距離や展開と問わず勝ち負けを連発しており、鞍上には若手のホープ・望月騎手というのも魅力。Ａ級での実績から一枚下げた格好だが、ほぼ互角の評価と考えてもらいたい。主力２頭は堅実タイプでともに馬券の圏外へ去ることは想定しづらい。これらの牙城を崩すのは容易でないが、一発逆転を狙うのであれば差すビクトリーサイトと逃げるアベニンティアラがお薦め。ビクトリーサイトは久々がこたえた節はあったが、前走は馬群に包まれて最後までアクセル全開には至らず。悔いの残る一戦となった。それだけに陣営、鞍上としても今度こその意気込みは強いはず。もう一方のアベニンティアラは層の厚い南関東の1200ｍでモマれてきたとあって、初戦からなかなかいいスピードを見せてくれた。Ａ級に上がっても1500ｍなら強気な狙いも可能だが、1700ｍともなると直線で甘くなる危険はある。人気薄なら怖いが、過度の期待は禁物かも。その他ではバトルレジェンダとジュレップスターにも触れておきたい。前者は脚質に幅が出て、距離も克服してきた。ロスなく捌いてチョイ差しに注意。後者は絶好調の夏場ほどの勢いはなくなったが、それでもＡ級に昇格後も僅差のレースを続けている。見た目以上に走ってくるので３連単の穴として買っておいて損はない馬だろう。

◎(３)ハングリーゴースト…今春の終盤は馬体減の影響で走りが悪くなっていたが、じっくりと立て直して馬体が回復。Ｂ級に降格したことも相まって２着→１着と息を吹き返した。前走後は１開催あけてふっくらした体を維持。走りに伸びやかさもあって態勢作りに余念はない。掲示板を外したのは31戦して２回のみの堅実派。再度Ａ級に上がるが、この辺りのクラスで足踏みはないだろう。勝ち負けの期待を寄せたい。

○(４)タイクーンバゴ…夏場は掲示板止まりとスランプが続いたが、10月戦で３着と再浮上の契機を掴むと、その後は１着、３着、２着、１着と好走を連発。若手のホープ・望月騎手とのコンビで躍動している。この中間もピークかと思わせる状態だ。これまで1700ｍでは（００２７）と結果が出ていないが、極端に苦にするとは思えず、単なる巡り合わせか。以前Ａ級では２着が最良だが、今なら違った結果が出ていい。

▲(８)ビクトリーサイト…前走はもうひと追い欲しい仕上げではあったが、スローの一団馬群で身動きが取れず、最後までビシッと追えないまま。悔いの残る一戦となった。それでいて０秒６差しか負けておらず、叩いた効果で気合乗りも良化したとなれば、前走以上に走れる状況なのは間違いない。休養前の６月戦ではＡ４組で２着と、このクラスなら力負けの心配はない。陣営も一発狙っており、警戒は怠れない。

△(７)アベニンティアラ…南関東Ｃ１勝ちの実力通り、転入初戦からいいスピードを披露。Ｂ２組ではあるが、元Ａ級馬のヴェッツラーの追撃を封じ込んで見事に初戦を飾った。南関東では1200ｍ中心のローテで、２歳時に1600ｍで２着が１回あるが、距離に関しては未知数な面がある。前進気勢の強いタイプで当地ならば1500ｍまでがベターだろう。格上げ戦で1700ｍというのは鬼門で、道中でうまく息を入れられれば。

×(２)バトルレジェンダ…転入当初はスピード偏重型で先行粘り込みが身上だったが、控える競馬を覚えて安定感を増し、1700ｍの距離も克服。着実に地力を強化してきた。420キロ前後の小兵とあってＡ級まで上がってくると正攻法ではキツイかもしれないが、ロスなく捌いてひと伸びという場面はここでも描ける。連なら十分か。

×(６)ジュレップスター…４走前のＢ２組は６番人気の低評価を嘲笑うかのような快走劇だったが、Ａ級に昇格後も７着→４着→３着と僅差の競馬。夏場ほどの勢いはなく、状態としては維持が一杯といった感じだが、そんな状況下でも距離や展開と問わず好内容を重ねている。ここも勝ち負けまではどうかも２着、３着には用意したい。