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2024年12月19日 第47回 名古屋大賞典JpnIII(指定交流) オープンサラ系3歳以上 ハンデ (名古屋競馬) ツイート
名古屋競馬 第11レース 古馬を粉砕するか ミッキーファイト
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"
中央馬
アウトレンジ…ダート1800mを主戦場に着実に力を付けて今年4月にオープン入りを果たすと、2走目のラジオ日本賞を勝ち、続くGIIIのみやこステークスで2着。前走で地方交流重賞に矛先を向けると、浦和記念を6馬身差の圧勝。相手は川崎記念の覇者ライトウォーリアだから価値がある。JpnIIIのハンデ戦とあって58.5キロを背負うが、勢いのある時だし、それなりに馬格もあるので克服可能か。上位の一角。
ヤマニンウルス…2着以下に4秒3差を付けた衝撃のデビュー戦から、無傷の5連勝でGIIIのプロキオンステークスをゲット。一戦ごとの消耗が激しいためかレース数はこなせていないが、一戦必勝態勢でここまで順調に昇り詰めてきた。チャンピオンズカップへの出走が叶わずこのレースに回ってきたが、580キロ台の巨漢だけに地方の力を要す馬場の適性は十分で、58.5キロの斤量も物ともしないか。更なる高みも視野。
ミッキーファイト…僅か5戦のキャリアながらGIIIのレパードステークス勝ち。JpnIのジャパンダートクラシックでは米国遠征(ケンタッキーダービー、BCクラシックで各3着)の好走で世間を驚かせたフォーエバーヤングに0秒2差に肉薄。今回が古馬と初対戦になるが、これまでの戦歴からして全く臆することはない。57.5キロの斤量も他の中央馬との比較では有利に映るし、重賞2勝目のチャンスだろう。
ノットゥルノ…走りやすい馬場状態とはいえ従来のレコードを1秒5も更新、正に影をも踏まさぬ圧勝劇を演じた今春の名古屋グランプリは記憶に新しいが、今度は58→60キロの酷量へと変わる。520キロほどの雄大な馬格の持ち主で、実際に佐賀記念では59キロを克服しているが、そこからの1キロ増量は想像以上にこたえるかも。果敢にハナを奪って平均ペースに持ち込む算段だが、後続に攻め立てられると厳しい?
サンマルパトロール…条件クラスを卒業するのに21戦を要したが、今年8月以降の成長は目覚ましいものがあり、初めてのオープン挑戦となった白山大賞典でも中団からしっかりと脚を伸ばして3着。他の中央馬との比較では格下感が否めぬが、JpnIIIのハンデ戦で55キロというのは有利だ。有力馬は先行タイプが多く、斤量も背負うので早めの仕掛けになる可能性がある。Mデムーロ騎手がうまくひと脚を生かせば。
地方馬
ファルコンウィング…南関東在籍時にオープンで2勝、当地でもオープンを1勝しているが、重賞ではくろゆり賞の2着が最良。今年2月の佐賀記念では5着と健闘しているが、3秒2もの大差を付けられた。52キロのハンデでも近走内容では劣勢か。
シンメデージー…デビューから重賞2つを含む6連勝でJpnIの東京ダービーに挑んだが、中央馬の壁は厚く4着止まり。それでも西日本3歳優駿を圧勝して西日本地区では敵なしをアピールしたが、JpnIのジャパンダートクラシックでは5着に甘んじた。伸びしろの大きい3歳馬ではあるが、現状は54キロの斤量を生かしてどこまで食い下がれるかだろう。吉原騎手の手綱捌きに期待するところは大きいか。
ベルピット…重賞10勝を誇る北の絶対王者。今期は6戦全勝とスキのないレースぶりでファンの厚い信頼に応えている。遠征競馬は昨年10月の盛岡ダービーグランプリ以来2度目だが、輸送競馬への懸念はない様子。普段は負けられない立場だが、ここは挑戦者の立場に変わる。ここに向けての調整は順調で、陣営としては一仕事やってやろうという気概がヒシヒシと伝わってくる。どんな走りをするか要注目だ。
アルバーシャ…元中央2勝馬。当地ではオープンで2勝、重賞では3着2回(東海ゴールドカップ、ウインター争覇)まで。半年ぶりの前走は最後地力でねじ伏せる内容で、叩いた上積みは見込めるが、今度は相手が違い過ぎる。52キロを生かしたいが。
メルト…中央未勝利から転じて当地で花開いた馬。重賞勝ちは名古屋記念と梅見月杯でいずれも1500mのもの。ともに5番人気、8番人気の伏兵で打っこ抜いた意外性の男だが、さすがにここは相手が強過ぎる。2000mは前走で克服したが、甘くはない?
アナザートゥルース…あと10日余りで11歳を迎える古豪だが、今期も(3201)と堅実に駆けているのは頭が下がる。この中には4月の東海桜花賞勝ちがキラリと光るが、前走の道営記念でも絶対王者と0秒1差なら文句はないか。まだパフォーマンスに衰えは感じないし、陣営のコメントでは移籍以来最高の出来という。同郷のベルピットと同様、一発を狙っている様子だけに、穴として一票投じる手はあるか。
ラジカルバローズ…前走の大一番、東海菊花賞でB級の身ながら直線で一気に弾けて3馬身差の圧勝。正直これには驚かされた。距離が延びて台頭してきた馬で、3歳馬だけにまだ伸びしろにも富んでいる。中間の攻め感触からも更に上向いた感があり、ここでどれだけやれるか本当に楽しみだ。とはいえ、もう1度地元馬同士の重賞で真偽を確かめたかったのも事実。地元馬では一番可能性があるが期待と不安が半々だ。
レース見解
これまでは3月に行われていたレースだが、名古屋グランプリの時期へと移行、加えて別定→ハンデ戦へと変更された。それだけに、これほどの豪華なラインナップになったのは嬉しい誤算。例年ならば浦和記念を圧勝したアウトレンジが断然の1番人気になってもおかしくないところだが、ジャパンダートクラシックで世界のフォーエバーヤングと接戦を演じたミッキーファイト、デビューから無傷の5連勝と底を見せていないヤマニンウルスが襲来。何だかんだ言っても中央馬の着順当てになるのかと思っていたが、道営からは絶対王者のベルピット、名古屋のファンにもお馴染みのアナザートゥルース、高知からは西日本地区の3歳では最強クラスのシンメデージーが参戦。実力馬同士の力と力のぶつかり合いが堪能できそうだ。馬券的には有力馬たちが斤量を背負うので、軽量を利した馬の3着の穴馬を探してみるのがいいかも。
◎(7)ミッキーファイト
○(3)ヤマニンウルス
▲(2)アウトレンジ
△(5)ベルピット
×(4)シンメデージー
×(10)アナザートゥルース
おすすめ買い目
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