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2024年11月21日 第65回 東海菊花賞(SP1) オープンサラ系3歳以上 別定 (名古屋競馬) ツイート
名古屋競馬 第11レース 連覇へ視界良好 アンタンスルフレ
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"
2日目のメインは第65回東海菊花賞。全国地方交流で名古屋大賞典のトライアルに位置付けられた一戦だ。新コースに移ってからの過去2年は2100mで行われたが、今年から2000mに短縮された。まあ、このクラスの馬にとって2100→2000mの100mはほとんど大勢に影響がないだろう。南関東から3頭、金沢から1頭が参戦して大いに盛り上がりそうだ。賞金水準の高い南関東や兵庫、高知から遠征馬がやってくると戦々恐々とする地元勢だが、このレースは少々違うよう。それは昨年の覇者アンタンスルフレの存在だ。前走で金沢・北國王冠3連覇を達成して今期の悪い流れを断ち切ると、このレースは連覇を目指しての登場となる。攻め馬の感触は軽快そのもので、良い頃の掛かりが戻ってきた印象だ。気になるのは南関東の刺客ラッキードリームの動向で、前走の反省を踏まえて今回は積極策に出そうな雲行き。とは言っても、アンタンスルフレの方が外枠なので、昨年と同様に、2番手から早めに先頭を奪って、豊富なスタミナを背景に押し切りを狙うことになるか。ちなみに、他の遠征馬、南関東のエアアルマス、金沢のベルウッドグラスも先行タイプ。前者は9歳とあって峠を越した印象で、後者は中央3勝クラスからの移籍初戦でまだ手探りの状況。ここでやれるかは半信半疑だろう。基本は上位4頭の力と力のぶつかり合いだが、それでは馬券的に面白くない? 鎬を削った結果、脱落する馬が現れてもおかしくはないと言い聞かせつつ、3着に何か伏兵が食い込む可能性を求めることにする。伸び盛りの3歳馬ラジカルバローズ、距離は長いかもしれないが重賞2勝のメルトのワンパンチに一票投じてみたい。
◎(9)アンタンスルフレ…昨年のこのレースの覇者。直後に南関東へ移籍してオープンを勝ったが、2戦のみで名古屋に戻ってきた。今期はなかなか本調子が戻らず東海桜花賞4着が最良と不振だったが、前走の金沢・北國王冠で復活V。同レースは3連覇と2600mの舞台設定のみならず、この時季に調子を上げてくるタイプだ。遠征の疲れも見せず、今週の追い切りも実に軽快な動き。遠征馬は実力馬揃いだが、内の出方を見ながら運べるいい枠を引いたし、ハナもしくは外めすんなりなら連覇も十分。
○(2)ラッキードリーム…道営、兵庫で重賞12勝の猛者。南関東ではオープン2勝止まりだが、まだ6歳という年齢を考えるともう一花咲かせる可能性は十分か。遠征経験も実に豊富で、兵庫在籍時には金沢・イヌワシ賞勝ちがある。門別、川崎、園田、金沢、姫路と5つの競馬場で勝ち鞍があり、初めての名古屋コースにも難なく対応することだろう。前走の埼玉新聞栄冠賞が不本意な内容だったことから今回は積極策を敢行してきそう。アンタンスルフレとの兼ね合いは鍵だが、笹川騎手なら心配ない。
▲(8)マンダリンヒーロー…デビューから4連勝でハイセイコー記念勝ちと2歳時から頭角を現したが、3歳春に渡米、サンタアニタダービー2着でケンタッキーダービー(12着)にも駒を進めた。ただし、帰国後は雲取賞、戸塚記念、ダービーグランプリと2着続きで、今期も7戦のうち5戦が重賞ということもあり勝てずに来ている。とはいえ、内容のあるレースは続けており、早熟のレッテルを張るには似つかわしくない成績。他の人気馬が先行タイプだけに、追い比べになって差せる強みが出るか。
△(1)マッドルーレット…南関東10勝の戦歴は当地オープンなら誇れるものだが、全国交流の重賞ともなると、最良がA2下の3つでは強調しづらいものがある。ただ、名古屋での2戦(オープン)は堂々たる勝ちっぷりで、重賞にも手が届きそうな印象は受けた。問題はこの枠順で、隊列がバラければいいが、捌きの大きい馬だけに馬群の中でリズム良く走れない恐れはあるか。ラッキードリームとアンタンスルフレが牽引すれば極端なスローはないはずだが…。加藤聡騎手の手綱捌きにかかっている。
×(3)ラジカルバローズ…前開催にB6組を勝ったばかり。格下感は否めないが、中央未出走から当地でデビューを果たし(5711)と敗戦を重ねつつ、地道に力を付けてきたのは確かだ。距離が延びて頭角を現した馬で、気温の低下で気配はグングン上昇中。常に人気を集める立場だったが、ここなら気楽に末脚勝負に懸けることができよう。全国区の猛者を相手に真っ向勝負では分が悪いが、有力馬が先団で牽制し合い、消耗して末を甘くすればひと差しがあっても驚けぬ。それだけの素材ではある。
×(10)メルト…前走の東海クラウンでは向正面半ばから追撃、3角で前を射程に入れたがそこから伸びあぐねた。取り消し明けの一戦とはいえ、まだ良化途上の印象を受けたし、この中間も劇的に良くなった感じはない。それでも印を入れたのは同馬の意外性に懸けたくなったから。重賞2勝は名古屋記念、梅見月杯だが、5番人気、8番人気の低評価だった。ベストの1500mだったからという見方が正解かもしれないが、人気から解放されて一瞬の脚に懸ければ、流れが向けば3着ぐらいならあっていい。
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