Odds Park 競馬

　２日目のメインは２歳馬によるＪＲＡ認定競走、セレクトゴールド第３戦。今回は名古屋所属馬限定とあって、生え抜き馬（名古屋デビュー馬）のみならず、他地区からの移籍馬にも出走権利がある。そのため道営から２頭、高知から１頭の転入馬も出走しており、相対的にレースレベルは高くなっている。セレクトゴールド第１戦で１着ページェント、２着ケイズレーヴ、３着エバーシンスが再び相まみえることになったが、当時からの体調面のプラスアルファにより序列の変動があるやもしれぬと中間気配を注視していたが、むしろ上積み幅が大きいのは最先着のページェントの方で、ならば第１戦の結果を重視した予想でいいという結論に。新興勢力という観点では７月の新馬勝ち以来となるフラメンタで、キャリア１戦のみ、初めての1500ｍと不利な条件が重なったが、一切合切克服してもおかしくない好素材だ。強気で鳴る今津博之師のボルテージが意外に上がっていなかったのも逆に怖い？　今年のセレクトゴールドは第１戦が３、１、２番人気の決着で３連単5530円、第２戦が１、２、３番人気の決着で同1020円と比較的平穏に収まっている。前述した馬たちの着順を入れ替えるだけで馬券を楽しむのが得策かも。ただし、結構な荒れ方をする名古屋競馬だけに、３着目には穴っぽい馬を加えてあわよくばを狙うのも楽しみ方のひとつか。前走の凡走で人気を落とせば妙味があるロックマジェスティ、時計不足だけに人気にはならないだろうが初戦の勝ちっぷりが良かったインカノメザメに一票投じたい。

◎(２)ページェント…ハイレベルの道営・新馬戦で１番人気に推された好素材。彼の地では３戦して（０１２０）と勝ち切れなかったが、随所に脚は見せていた。転入初戦でセレクトゴールド第１戦をモノにしたのも地区レベルの差を考慮すればむしろ当然の結果だったかも。好位から難なく抜け出したレースぶりには競走センスが窺えたし、追い切りの鋭い反応から仕上がりも前走以上とみた。極端に包まれてキャリアの浅さを露呈するという考えは重箱の隅をつつくようなもの。素直に主力視したい。

○(３)ケイズレーヴ…新馬→若駒盃と連勝を飾り、３連勝が懸かったセレクトゴールド第１戦はページェントに捕まり２着止まり。相手に上手に乗られたこともあるが、この馬自身も力を出し切っての結果だけに、２馬身ほどの差とはいえ逆転は容易でないかも。ただ、勝ち馬は今度は一転して内枠が当たった。キャリアの浅いこの時期の２歳馬だけに包まれて力を出し切れないというケースもなくはない。こちらは７枠２頭のいずれかに行かせるか、自らハナへ行くことになろう。負かすならコレだ。

▲(９)フラメンタ…７月に新馬戦を勝った後はソエの関係もあったが、成長を促す意味で放牧へ出された。２カ月半ぶりの実戦だがしっかり乗り込まれたし、元来やればやるだけ動くタイプとあって追い切りは時計、内容ともに申し分ないもの。仕上げに抜かりはない。問題は初めての1500ｍでどうか、キャリア１戦の不利をいかに克服するかにかかっている。脚力面は十分だけに、あとは精神面のタフさが備わっていれば一気にスターダムに駆け上がる。諸々の条件をクリアしても不思議ない好素材だ。

△(６)エバーシンス…デビューから６戦のキャリアはメンバー最多タイだが、新馬戦の４着以外は全て馬券圏内という堅実派。当初のゲートの課題をクリア、距離延びて着実に持ち味を出せるようになっている。それでいて勝てないのは新たなライバルの出現であり、この馬自身の勝ち運のなさとも言えるか。過去２回のセレクトゴールドではともに３着。前回の最先着馬であり、主力２頭以外には譲れない心境だろう。ただ、まだ勝負付けが済んだとはいえず、展開次第で形勢逆転の場面があって驚けぬ。

×(１)ロックマジェスティ…デビュー当初より距離が延びていいタイプと目されていたが、２歳１組で３着→１着、若駒盃で２着とここまでは期待通りの走り。とはいえ前走のセレクトゴールド第１戦が全くの不発に終わった。これがメンバー的なものなのか、時計的なものなのか定かではない。この中間は先週、今週と意欲的な追い切りを消化。態勢作りに余念はないだけに、今回である程度のことが分かりそうだ。

×(７)インカノメザメ…高知デビューで５着。１戦のみで移籍してきた。当地初戦は発馬ひと息で１～２角で好位へ接近、そこでためを利かせて直線であっさり抜け出してみせた。時計は遅いが勝ちっぷりの良さからセレクトゴールド第１戦でもそこそこやれるのではと淡い期待を寄せたが、キャリアの浅さを露呈する結果に。しんがり負けは大目に見たい。すんなりした競馬ができれば変わる可能性はある。穴に一考。