Odds Park 競馬

　初日のメインはＢ１組で行われるおおぐま座特別。四半期に１度の賞金控除の関係で、勝ち組戦ではなく賞金順の編成だ。ただ、予想を難しくさせるのはやはり920ｍの舞台だろう。ここへ希望出走してきたのは番組賞金順に上からビートマジック、レイカットスルー、ラグナキリア、レオニーノの４頭。ビートマジックは発馬難を抱えるし、レイカットスルーはまだ良化途上の印象。ラグナキリアは直近２走の内容から馬力落ちで、レオニーノはＢ級昇格後は苦戦続き。距離適性のある馬は発馬や状態に不安を抱え、状態のいい馬は距離に課題がある。どちらを取るにしても過度の信頼は避けたいところだが、確実性を重視すればカールポメロから入るのが妙手だろう。ここにきての充実ぶりには目を見張るものがあるし、920ｍも真ん中より外めの枠ならソツなくこなしてくれそう。距離適性の差で不覚を取ることはあっても連は確保、少なくとも３着は安泰だろう。馬券の軸に相応しい存在だ。とはいえ、前述した通りで波乱含みの一戦なのは間違いないところ。大駆けの魅力では内枠の３頭が楽しめそう。中でもビートマジックは２～３走前ぐらい出ればハナ、もしくは番手が可能で、直線でひと脚を繰り出せる。ジュディシャスとレイカットスルーは駆けっぷりから920ｍは持って来いのタイプで一変の可能性を秘める。ただし、正直状態としてはそれほど目立つものではないので、あくまで適性頼りか。内めがかなりゴチャつきそうなので、外を伸び伸び走れるリンクスターツは展開的に有利に働きそうで要注意。他ではスターライトブルーにも一票投じたい。叩きつつ臨戦態勢が整った様子だし、積極的なレースはできている。意外に距離短縮が起爆剤になるかも。

◎(７)カールポメロ…転入当初はＣ級でも６戦して（００１５）とモタつきばかりが目に付いていたが、叩きつつの良化に加え、４月に室騎手が手綱を取るようになって（２３０１）と変貌を遂げた。この距離ではＣ６組で４、５着だが、４月戦（５着）は最内枠で走りづらい面もあったか。真ん中より外めの枠で内の先行勢を見る形で運べるなら十分に対応できそう。1500ｍなら勝ち負け必至だが、920ｍでも連は確保か。

○(３)ビートマジック…中央２勝→南関東Ｂ２勝ち。今期は高知でＣ１勝ちなら能力的な衰えはないはず。３月に当地へ転じてからは８戦して５着が１回あるのみだが、Ａ級に編入されたこと、発馬難（５回までが出遅れ）が影響した。大畑雅騎手もコツは掴んでいる様子だし、何とか五分に出て、テンに速そうな内枠２頭の直後で脚をためられればひと差しが描けそうだ。今津博之師も密かに期待しており、好配の使者に。

▲(１)ジュディシャス…兵庫でＡ１Ａ２勝ち→南関東Ｃ１勝ちの戦歴。当地Ａ級でも十分やれそうだが、転入後２走は暴走気味に飛ばして４角手前で失速というレースぶり。前向き過ぎる気性のせいか1500ｍでも長い印象を受けた。Ｂ級に降格して待望の920ｍが舞台とここで変わり身を示さなければどこで動く？というぐらいの好条件が揃った。発馬センスもありそうなので最内枠は有利に働きそう。一気呵成に飛ばすか。

△(２)レイカットスルー…中央１勝は芝1200ｍの新馬戦。返す刀でカンナステークス２着、福島２歳ステークス４着とデビュー当初は活躍したが、その後は10戦して掲示板すらなしと苦戦が続いた。乗り込み不足の初戦は３角で失速の結果に終わったが、テンのスピードは魅せたし、ダートの捌きも問題なさそう。この中間はしっかりと乗り込まれて大きな上積みが見込める。Ｂ級の920ｍと条件が好転して大駆けの予感。

×(11)リンクスターツ…３歳時に笠松・新緑賞で重賞勝ち、７月にＡ５組も勝った。ただ、その後は善戦止まりでＢ級に降りて３勝を上乗せしたが、良かった頃を思えばまだまだといった感触。４月に戦列復帰後は発馬に課題があって結果が出せないでいたが、久々に互角以上に出て地力の高さを示した。920ｍを考えると前走はいい弾みになった印象で、外から伸び伸び走れそうな並びになったのも好材料。好勝負可能か。

×(４)スターライトブルー…中央２勝はダート2100、2400ｍ、南関東Ａ２勝ちも2000ｍ。４走前に笠松1400ｍに出走歴はあるが、他は1500ｍ以上ばかり。920ｍは忙しい可能性はあるが、臨戦態勢が整ってきた近３走の内容ならそれなりに対応できるか。発馬さえ決まれば内枠２頭、ないし３頭が先行争いを繰り広げるはず。直後でうまく流れに乗れば、直線で前バテに乗じてひと伸びが描ける。丹羽騎手だけに不気味だ。