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2024年7月 3日   スパーキングレディーカップ (川崎競馬)  

川崎競馬   第11レース   アーテルアストレアが距離短縮で巻き返す
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

15-1_kawasaki.jpg【中央所属馬の評価】

 アーテルアストレアはこれまで川崎コースで2度走ったが、いずれもエンプレス杯で4・6着。2100mは長かった印象。実績をみても7勝すべてが1800mで初の1600mだが基本的に距離短縮は歓迎だ。ただそれ以上に今回の斤量57キロが課題になりそうだが、56.5キロでクイーン賞勝ちからは対応は可能だろう。

 ヴィブラフォンの2走前、神奈川記念は別定54キロと斤量面でも有利だったが、初重賞で結果を出したのは立派。前走兵庫女王盃は間隔もあいてひと息だったが、先行力は見限れない。

 ミラクルティアラの母は第1回JBCレディスクラシックを制した名牝ミラクルレジェンド。ようやく地方ダートグレード競走に名乗り出てきたが、すんなり先手でスピード全開なら、いきなり戴冠の期待も十分。

 ライオットガールの前走、兵庫女王盃は55キロでも勝ちっぷり上々だったが、今回は未知の57キロがカギになる。全6勝が1800~1870mと1600mはこの馬に少し忙しそうだが、実績は上位だけに軽くは扱えない。

【地方所属馬の評価】

 スピーディキックは昨年のこのレースでアタマ差の惜敗という悔しい2着で、あらためてダートグレード競走制覇の期待がかかる。前2戦の大敗はG1フェブラリーステークス、芝の阪神牝馬ステークスなら度外視できるし、リズムに狂いなど出てなければチャンス十分か。

 キャリックアリードは神奈川記念2着で地方のダートにメド立てての転入。移籍後はダートグレード競走3・4・3着と健闘しているし、距離短縮も歓迎で軽くは扱えないか。

 ドライゼは中央3勝クラスから転入初戦いきなりダートグレード競走だが、3歳時2戦2勝で関東オークス参戦(5着)の好素材。期待の大きい証拠で気配しだいでの取捨か。

 カラフルキューブは牝馬限定とはいえダートグレード競走では相手が一枚上だろう。いきなり好走の転入初戦からは地方でひと花の期待もあるが、ここは見せ場があれば。

 スノーパトロールは転入後ここまで自己条件でもまだ入着がないのが現実。さすがに厳しい。

 フーリッシュホビーは転入2戦目から5連勝の快進撃。JRA新馬勝ちの素質が開花したが、さすがに相手のレベルが上がったしここは経験も半分の力試し。

 ボヌールバローズは適条件だった前走は厳しい展開でも崩れず惜敗と見せ場。今度はダートグレード競走の1600mで条件的にも少し厳しくなるし、どこまで粘れるか。

 3歳馬ミチノアンジュは桜花賞3着からひと息入って初コース1600mのダートグレード競走。今後は目標にしたいところで、現時点でどこまでやれるかを計る一戦か。

【解説者の予想】

 アーテルアストレアの巻き返しだろう。実績は1800mに集中していて、今回初の1600mだが少なくともエンプレス杯の2100mよりは対応可能な距離で、初の57キロもクイーン賞で56.5キロを経験しているし、克服可能とみた。

 ミラクルティアラは母に重賞4勝ミラクルレジェンドを持つダートの超良血馬。3勝クラス勝ちまで6戦を要したが、その間で連対を外したのはスタート不利の3走前だけ。加用調教師の引退で転厩、4カ月ぶりの実戦も、先行力は川崎向き。初重賞も牝馬同士なら勝機は十分。

 昨年アタマ差2着のスピーディキックが今年こそ勝利を狙う。今年2戦は13・11着とふた桁の大敗が続いたがともにJRA挑戦でのもので、前々走はGIでスタート後の不利があったもの、前走は慣れないJRA芝GII戦と敗因自体も明確といえる。前述どおり昨年のこのレース2着、回りは違えど前2年東京シンデレラマイル連覇をみても同馬が最も力を発揮できるのはコーナー4回のマイル戦だろう。遠征後の復調気配がカギ。

 キャリックアリードは神奈川記念2着後に南関東転入、その後牝馬ダートグレード競走3・4・3着。前々走の兵庫女王盃は3コーナーでの不利もあり、牝馬ダートグレード競走での通用はすでに実証している。距離短縮は当然不問で、前走エンプレス杯から上位2頭が抜けたここなら好勝負の期待。

 ライオットガールは兵庫女王盃に勝ちダートグレード競走3勝目。いずれも1800~1870mで実績からもそれ以下の距離で連対経験がない点不安はあるが、初の57キロも好材料とは言えない。実績上位だが、克服すべき点が多い分△評価。

 ヴィブラフォンは兵庫女王盃で決め手を欠き上位から大きく離された5着だが、約4カ月ぶり11キロ増も影響か。今回再び間隔があいているだけに馬体面は注視だが、川崎1600mは昨年12月神奈川記念勝ちの相性のいい舞台だ。

 ドライゼは前々走牝馬限定の3勝クラスを勝っており、キャリア14戦を思えば活力を残しての転入だろう。川崎コースは3歳時関東オークスで経験ずみ。軽視はできないところ。

◎(10)アーテルアストレア
○(11)ミラクルティアラ
▲(4)スピーディキック
△(8)キャリックアリード
△(7)ライオットガール
△(12)ヴィブラフォン
△(9)ドライゼ

おすすめ買い目

馬単 10→11 11→10 10→4 4→10 10→8 8→10 11→4 4→11 10→7 10→12

 

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